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つばき、時跳び(明治座 8/19 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

キャラメルボックス系ははじめてです。なるほど、これは高校生からお年寄りまで楽しめる、わかりやすくて前向きでヒューマンなエンタメですな。NHKでやっててもおかしくないような感じ。

明治座仕様ってことで、多分本来のキャラメルボックスよりは、まったりなのかな? 3幕仕立ての、さすがに1幕目はやや退屈。2幕で幕末にタイムスリップして歴史上の人物が出てくると面白くなってくる。現代の人間が過去に行って歴史に絡む、というのはよくあるけど、過去の人間が現代に来ちゃうのはちょっと珍しい? 御当地ネタが多いのもいい感じ。熊本行ってみたいなって思ったよ。 

要所要所でコミカルに笑わせようとして、ちゃんと笑いがとれてるし、要所要所で感動させようとして、ちゃんとそうなってる。んだけど、ちょっとだけこっぱずかしい。タイムマシンそのものについては笑っちゃいけないのー? そこ、思わず笑っちゃうんだけどー。えー、そこでいきなり告白するー? 恥ずかしすぎるー。ラストもありえないっしょー。まあ、高校生からお年寄りまでカバーするには、これだけの鷹揚さ(?)が必要なのかもな、と思ったり。

ヒロインの福田沙紀はすごいねー。それこそ森昌子とかの時代のアイドルみたいで、どっしり地に足ついてる系。全然いまどきじゃない。でも座長にふさわしい、有無を言わせない何かがある。米倉涼子初座長のときを思い出した。オスカー、けっこう見る目あるなあ。

黒瀬役の金子貴俊と坂本龍馬役の渡邉紘平が上手かった。渡邉紘平は『ノーマジーンとマリリンモンロー』に出てたのか、全然わからなかった。最近、観劇する元気がなかったけど、やっぱり役者さんってすごいな、と。役になりきって、だけど全体を見通す力もあって、客席を動かしていくって、すごいよなあ。自分はいつも理性が邪魔してしまうので、なりきることができないの。舞台を観る楽しみのひとつは、役者さんの力を浴びることだったよ、そうだったそうだった、と、敬慕の念を思い出した。

リカちゃん(紫吹淳)は、もう、時代劇専門でもいいぐらいだ。丸顔に日本髪がよう似合う。ヅカ仕込みの大芝居が、一人で江戸時代してた。ヒロインのお母さん役で、貫録ありまくり。『女ねずみ小僧』のときから思ってたけど、もっと時代劇に出てほしい!

それにしても、主人公の役名が「じゅん」なので、しぶきじゅん様が他人を「じゅん様」とよぶのがこそばゆい。そのうえ、リカちゃんの役名が「ふみ」で、みんなして「ふみ殿」って言うのもこそばゆい、個人的に^^;

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神戸地裁で裁判記録を読んできました [音楽学校裁判]

これまでネットで情報収集はしてきたけど、やはり実際に裁判の書類を読むと、これまで曖昧だったことがはっきりするし、知らなかったこともまだまだありました。(8時間ぶっ通しで流し読みしたので、もっと時間をかけてじっくり読めば、もっといろいろわかったと思う)

知れば知るほど、音楽学校のアホさに呆れる。。。まさに無法地帯。ここは本当に21世紀の日本なのか?? おそらく今も無法地帯なんだと思われます。だって人事変わってないし。改善案を提示できるんだったらしてるだろうから。

知れば知るほど、原告のけなげさに、涙する。

知れば知るほど、96期生ひとりひとりにいろんなことがあったことがわかる。

知れば知るほど、主犯の、人をおとしいれる技術に舌をまく。おそろしすぎる。

結論はもちろん変わらない。でも、細部を知ると知らないとでは、重みがつくづく違います。

なんでこの子はここで裏切ってしまったんだろう、なんでこんなひどいことを言ってしまうんだろう、なんで誰かがとめなかったんだろう、、、、

どれもこれも重い。重いからこそ、何も知らないよりはまだ希望がある。と思う。半端な情報で「96期ってどうなの」と思っているのと、知識を得ているのとでは、心理は全然違うし、知ることで何か変わると思いたい。(私にとって「知る」=善だからなんだけど。職業柄、当然。)

ネットに情報が流れてしまうご時世、本訴に持ち込んだからには、音楽学校は最後まですべてを明らかにすべきだった。でも彼らはそうしなかった。夢のベールをみずから半端に剥いで、半端に逃げた。

だから、ファンは自力で真実を知ろうとしなくちゃいけない。夢のベールが<組織>によって剥がされたその痛々しい部分を、私たちは努力して見つめる必要があると思う。…単なる知識欲? 自己満足? かも。でも私にはそれしかできないよ。知りたくないという方の気持ちもわかるけど、私は知ることでしか楽になれない。

司法という制度があってよかった、とつくづく思う。これおかしい、と声をあげて、それを正しく判断する仕組みがあって、その過程がちゃんと公開されてて、誰でも見られる。すごい制度。もちろん今も冤罪事件とかあるけど、それでも人類は何千年かけて、少しづつ進歩しているんだと思う。

裁判記録は誰でも簡単に見られます。もちろん、事前に電話して、その日見られるか、必要なもの(収入印紙とか)など、聞いておく必要はありますが。ただ、時系列順にもなってないし、見出しもついてないので、あらすじと登場人物は頭に入ってないと厳しいかも。

裁判記録の閲覧は無理でも、ネットにアップされている裁判傍聴記録などはぜひ読んでほしいです。(効率よく裁判記録を読めたのは、そういう方たちの努力のおかげだとつくづく感謝。)
http://www20.atwiki.jp/bullying/
http://kobe-101.blogspot.com/
http://sakurasaku-zuka.blogspot.com/
http://fair-trial.blogspot.com/


裁判は終わっても、根本的には何も終わっていません。


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