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雑談 [近況]

去年一年で30回しか観劇していない!
しかもそのうち宝塚はたったの5回!!
最盛期は年に100回ぐらい観てて、そのうち7割が宝塚だったのになあ~。
もはや自分はヅカファンではなかろう。

全然別の話ですが、
年末にDVDで柿喰う客の『美少年』を観ました。
すごかったです。
美しい小学生男子に惑わされる人々。
その彼が30年後にどうなるか。
時制が行ったり来たり、
演じる4人の男性も、いろんな役を交互に演じて、
何がなんだかわからなくなりそうで、ならない。
え、え、それでどうなるの!? うわー、ヒリヒリするー!
あっという間の1時間。
わからなくなりそう度合いが、『御披楽喜』ほど極端じゃなくて、ほっとしました。
また柿を観ようと思った次第。


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獣の柱(シアタートラム 5/19)、終わりのない(世田谷パブリックシアター 11/2) [観劇メモ(ヅカ以外)]

だいぶ前なのに感想を書いていない感想がある。
それは5月のイキウメ公演「獣の柱」。
じつは、これを観た前の日に、猫が天国に行ってしまったのだ。

チケットあるけど、猫の看病で行けないな、と思っていて、
だけどちょうど前日に。。
(詳細はここに書きました)

獣の柱は再演で、前のとはだいぶ変わってた。
謎の柱が天から降ってきて人間に災いをもたらすんだけど、
なぜ降ってくるか、気象現象なのか、神のようなものなのか、宇宙人なのか、、、
再演で少しそれを明らかにしつつ、謎は深まる、という。

猫を看取るのは初めてで、
死というのはどういうことなのか、ものすごく考えさせられていた。
息をしているけど心臓は動いていない、みたいな状態が最期にあって。
生と死の間ははっきりとは分かれていないのではないか? とか、
そんなことを考えていたのと、
イキウメとは、あまりにもマッチする。

夫と観劇後、三茶をうろうろしながら、
涙目でうるうるしながら、ずっとそんなことを話した。

なので、公演の細部をあまり覚えていないんですよね。
初演のDVDはあるので、再演のDVDを買っておさらいしないとね。
(イキウメの過去公演のDVD、ほぼコンプリートしております!)


で、次のイキウメは11月の「終わりのない」。

これまた偶然なんだけど、この公演を観た翌日に、
新しい猫がやってきたんです。

しばらくは喪に服すつもりだったんだけど、
友人の友人宅のガレージで野良猫が子猫を産んだとのことで。

「イキウメ」と猫がリンクするのは、つくづく象徴的だと思う。
猫は、人間が制御できない自然や、時間や、生命を、
私に教えてくれる存在。
「イキウメ」は、時間や生命の不思議を、オカルトっぽく、哲学っぽく提示してくれる。

「終わりのない」は「イリアス」をモチーフに、量子力学をからめ、
今ココ、とパラレルにある別の今ココに主人公が飛んだり、
過去? や未来? に飛んだりすることで、「意識」とは何なのかを考える話。

主役の山田裕貴、かわいい顔立ちなのに声がしっかりしていて、
すごく舞台向きでいい。
この演技で何かの賞をとってましたね。

印象的だったのが、未来の宇宙船の中で、
人間型のAI端末が、マザーコンピューターから切り離されたところで、
「個人」としての「意識」を持ち出すところ。
鳥肌が立った。

つくづく、浜田信也のロボット感が、
「イキウメ」のSFにリアリティを与えているんだよなあ。


というわけで、今は生後4か月の子猫二匹が家の中を走り回っております。
まったく、制御できません(笑)。

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私たちは何も知らない(東京芸術劇場シアターウエスト 12/6 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

永井愛が青踏を題材にした! 観ないわけにはいかないです。

私は事実婚なのですが、
なんでそうしたのか訊かれる場合は、
平塚らいてうに憧れてたからです、と答えることにしています。
まあ、たいていは「??」という顔をされるんですがね。
らいてうが奥村博と同棲するときに両親にあてた手紙っつーのがかっこよくて、
これを真似したい! と思ったんですよー。

という程度には青踏に思い入れがあるので、
あー、これってこういうことだったんだー、とか、
こんなぴったりのキャスティングすごい! とか、
終始楽しく、興奮しながら観ました。

たくさんいる青踏メンバーの中で、数人だけのセレクション、
これがなかなか絶妙。
しかもキャスティングがほんと素晴らしい。
らいてう役の朝倉あきは、「書く女」の一葉の妹役だね。
伊藤野枝役の藤野涼子は、今時こんな田舎っぽい人、よく見つけたな、と。
岩野清役の大西礼芳、「民衆の敵」の長女役だったのか、
声といい顔といい、岩下志麻じゃないですか、素晴らしい。
奥村博役は「いだてん」で国旗マニアで登場した人。
ハンサムなんだけど声が高くて、とにかく不思議ちゃん。
ああ、奥村博ってほんと、こういう感じだったんだろうなあ、と。
それぞれのファッションも、現代の服なんだけど、個性に合ってる。

らいてうが国粋主義みたいになっちゃうのとか、どーすんだろうなあ、と思ってたけど、
最後に、未来を予見する、という形で挿入される。
これは今の我々への警告。

しかし…、
もともとあまり興味のない人(たとえば、女優さん目当てとか)からしたら、
どうだったんだろうなあ。
青踏のことは知らないけど、現代の女性差別には意識的、という人も、
どんなふうに観たんだろうなあ。
「ああ、こういう人たちがいたから、今があるんだ」って思ったかな?
「今も昔も同じなんだ、同志よ!」って思ったかな??
自分には、客観的に判断することができない。

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鎌塚氏、舞い散る(本多劇場 11/30 14:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

ヘッズアップとかの脚本家倉持裕が、
ずっと三宅弘城を主役にしてやっているシリーズらしい。
ゆうひさんが貴族の未亡人役ででるので、友人に誘われて観た。

現代だけど貴族制度がある、
執事は残業200時間超えても気にならない、
とか、最初はなんだそれ、と思って入り込めなかったんだけど、

片桐仁と玉置孝匡のドタバタ場面で、
あ、これはコントなんだ、と理解したら、もんのすごく面白かった。
コントとしてよくできている。

そのうえ、三宅さんとともさかりえの、相思相愛なんだけど永遠にすれ違う、
っていうやつが、切なくて切なくて。

荒唐無稽な笑いは、リアリティのある脚本と演技の上にしか、成り立たない。

ともさかりえ、ほんといい女優さんになった。
小柳友くんも、でかい図体で情けない役で登場。
ゆうひさんは切ない恋心を秘めた未亡人役。
コント場面も頑張ってました。

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A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!(東京宝塚劇場 10/27 15:30) [観劇メモ]

エコ、妖精と友人だった少女時代、って、まるでPUCKじゃん??

産業革命発祥の国イギリスでの、スピード優先な時勢と、
時を超える妖精さん、という組み合わせは少女歌劇の題材としてはすごくいいと思った。

さよなら公演なのに、トップさんの偉大さ、愛に包まれる…
という感慨にならない。
みりたんの個性だからそれはまあいい。
みりたんは清様であり、エドガーだから。
でもそれなら、もっとそこを突き詰めた作品が良かったなー。

あと、ものすごく物足りなく感じたのは、
脇役が少ないからなのかも。
そう、私は脇の素敵な人が好きなの。
だって、るなちゃんがあんな渋い探偵役って、それおかしいやろ。
るなちゃんは妖精さんで踊るべきでしょ。
素敵女役さんもいっぱい辞めちゃうし。

乙羽映見、96期だけどいい女役だったよな。
花瀬みずかポジになってたのに、もったいない。

「選択と集中」、儲かるところにたくさんお金をかけることを良しとする
社会の在り方が、こんなところにも及んでいると、痛感する。

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