フリー・コミティッド(DDDクロスシアター 11/13 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]
友人が「成河さんの一人芝居がすごかった」と絶賛していたので観に行きました。
いや、ほんと、すごかった。
レストランの予約を電話で受け付けるお仕事、
かけてきた側の声もやるので、総勢38人? を演じ分けるという。
すごいねえ、あっという間に人格が変わるの。
ただ、レストランの予約って今はネットですることも多いじゃないですか。
(VIPは違うのかもしれないけど)
だから、いまいちピンと来ない感じがした、最初は。
90年代初演なんですね、なるほど。
でも、主人公が売れない俳優で、オーディションの結果を待っているところで、
友人は受かったことをわざわざ電話してきたり、
パワハラまがいのシェフが、じつは…だったり、
というのが見えてくると、
ああ、いろんな人がいるんだなあ、って当たり前のことが、じわじわ来る。
電話を通して、たくさんの人の個性豊かな人生が見えてくる気がして、
その誰もが、愛おしい。
そして、オーディションは結局…なんだけど、それもちょっと
人生いろいろ、な感じで、じわじわ来る。
冒頭で、成河さんが挨拶に出てきて、
正座してしゃべってたんだけど、落語みたいでしょ、って言ってた。
そう、落語なんだよね。一人で語るってこともそうだし、
町の普通の人の、ちょっと間抜けな出来事、
でもそれが楽しくて、愛おしい。
いや、ほんと、すごかった。
レストランの予約を電話で受け付けるお仕事、
かけてきた側の声もやるので、総勢38人? を演じ分けるという。
すごいねえ、あっという間に人格が変わるの。
ただ、レストランの予約って今はネットですることも多いじゃないですか。
(VIPは違うのかもしれないけど)
だから、いまいちピンと来ない感じがした、最初は。
90年代初演なんですね、なるほど。
でも、主人公が売れない俳優で、オーディションの結果を待っているところで、
友人は受かったことをわざわざ電話してきたり、
パワハラまがいのシェフが、じつは…だったり、
というのが見えてくると、
ああ、いろんな人がいるんだなあ、って当たり前のことが、じわじわ来る。
電話を通して、たくさんの人の個性豊かな人生が見えてくる気がして、
その誰もが、愛おしい。
そして、オーディションは結局…なんだけど、それもちょっと
人生いろいろ、な感じで、じわじわ来る。
冒頭で、成河さんが挨拶に出てきて、
正座してしゃべってたんだけど、落語みたいでしょ、って言ってた。
そう、落語なんだよね。一人で語るってこともそうだし、
町の普通の人の、ちょっと間抜けな出来事、
でもそれが楽しくて、愛おしい。
ビリー・エリオット(赤坂ACTシアター 10/12 17:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]
有名なので一度は観なければ、と思って春のチケットを取ったらコロナ。
延期とはいえ、上演できて本当によかったです。
少年の「今」は、今しかないからね。
とにかくナンバーが、特に振り付けが良いですねえ!
おばあさんの回想シーン、すごい!
上手から次々あらわれては消えていく、夫の幻影。
誰それの妻、でなかったら私の人生どうだっただろう、って、泣く。
こういう女性が、いっぱい、いっぱいいたんだよ。いや、今もまだまだいる。
自分としては、お父さんと先生に感情移入した。
橋下さとしと、トウコちゃんの二人が、とてもとても良かった。
過去の自分を清算して、新しい世代を応援しなければいけない、
その心情、わかるわ~~~。
ぶつかり合いながらも協力することになるのもいい。
『あまちゃん』の薬師丸ひろ子と小泉今日子だよね(と、突然思った)。
お兄ちゃん、おばあさん、友達、いろんな人のいろんな人生がある。
その中核にいるのが、ビリーという少年。川口調くん。
児童なんとか法違反なのではないかと思うぐらいの活躍。
もちろん、演技がこなれているわけではないんだけど、
その素朴さも、少年らしくて良い。
ダンスも歌もすごく上手!
お子さんがたくさん観劇してた、みんなバレエ習ってるのかな?
イギリスの炭鉱ストライキは有名で、
フル・モンティとかもそうだよね(見てないけど)。
でも、日本で、たとえば安保闘争が設定の、感動作ってあるかな?
社会派作品はそりゃあるけど、家族で見られる感動作で安保が出てきたり、しないよね。
サッチャー批判に相当するような政治の話題も、出てこないよね。
そこが、なんだかなあと思う。
この舞台で言われていること、演者や観客はどれくらい理解してるんだろう。
今、日本で起きていることなんだよ!
「俺たちは仕事を奪われるんだ」って怒ってる、その「仕事」は、
炭鉱だけじゃなくて、舞台に出演することなんだよ!!!
…俳優の労働組合すら、実質、無いからなあ、日本は。
本当なら、終演後に俳優の労働組合の募金活動があっていいはずだ。
コロナでたくさんの舞台が中止になって、なのに全く補償されていないのだから。
ビリーが学校を受験したとき、
明らかに階級が違う層に「スト、頑張ってくださいね!」って笑顔で言われて、
びみょーな空気になる場面、
あれ、日本だったら「スト、頑張ってくださいね」すら言われない。
「ストなんて迷惑」って言う人が多いじゃないですか。
炭鉱は確かに堀りつくしたらなくなっちゃうけど、
だからといって、ストは無駄なことじゃない。
働く人が不当にクビになったりしないように、ブーブー言うことで、
ほかの仕事の人が働きやすくなる。
それは、ビリーに「希望」を託すのと、同じことなんだよ。
延期とはいえ、上演できて本当によかったです。
少年の「今」は、今しかないからね。
とにかくナンバーが、特に振り付けが良いですねえ!
おばあさんの回想シーン、すごい!
上手から次々あらわれては消えていく、夫の幻影。
誰それの妻、でなかったら私の人生どうだっただろう、って、泣く。
こういう女性が、いっぱい、いっぱいいたんだよ。いや、今もまだまだいる。
自分としては、お父さんと先生に感情移入した。
橋下さとしと、トウコちゃんの二人が、とてもとても良かった。
過去の自分を清算して、新しい世代を応援しなければいけない、
その心情、わかるわ~~~。
ぶつかり合いながらも協力することになるのもいい。
『あまちゃん』の薬師丸ひろ子と小泉今日子だよね(と、突然思った)。
お兄ちゃん、おばあさん、友達、いろんな人のいろんな人生がある。
その中核にいるのが、ビリーという少年。川口調くん。
児童なんとか法違反なのではないかと思うぐらいの活躍。
もちろん、演技がこなれているわけではないんだけど、
その素朴さも、少年らしくて良い。
ダンスも歌もすごく上手!
お子さんがたくさん観劇してた、みんなバレエ習ってるのかな?
イギリスの炭鉱ストライキは有名で、
フル・モンティとかもそうだよね(見てないけど)。
でも、日本で、たとえば安保闘争が設定の、感動作ってあるかな?
社会派作品はそりゃあるけど、家族で見られる感動作で安保が出てきたり、しないよね。
サッチャー批判に相当するような政治の話題も、出てこないよね。
そこが、なんだかなあと思う。
この舞台で言われていること、演者や観客はどれくらい理解してるんだろう。
今、日本で起きていることなんだよ!
「俺たちは仕事を奪われるんだ」って怒ってる、その「仕事」は、
炭鉱だけじゃなくて、舞台に出演することなんだよ!!!
…俳優の労働組合すら、実質、無いからなあ、日本は。
本当なら、終演後に俳優の労働組合の募金活動があっていいはずだ。
コロナでたくさんの舞台が中止になって、なのに全く補償されていないのだから。
ビリーが学校を受験したとき、
明らかに階級が違う層に「スト、頑張ってくださいね!」って笑顔で言われて、
びみょーな空気になる場面、
あれ、日本だったら「スト、頑張ってくださいね」すら言われない。
「ストなんて迷惑」って言う人が多いじゃないですか。
炭鉱は確かに堀りつくしたらなくなっちゃうけど、
だからといって、ストは無駄なことじゃない。
働く人が不当にクビになったりしないように、ブーブー言うことで、
ほかの仕事の人が働きやすくなる。
それは、ビリーに「希望」を託すのと、同じことなんだよ。