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その後観たものまとめて。2021年8月~10月 [観劇メモ(ヅカ以外)]

●KAAT 花組「銀ちゃんの恋」

マイティの銀ちゃん、いいなあ~。
この役、ニンじゃないと思われてる人が、えいやってやるからこそ、
架空のスターとして成立するんだよね。

つかさっちのヤス、今までで一番バランスがよく歌も上手い。
何より、元インテリっぽさがある。
小夏も、今までで一番やさぐれてる(笑)。

いろいろ改変されてるらしいが、
撮影で人が死んでもいいっていう価値観は、今は、ちょっと「無い」なあ。

じゃあ、すごく昔の話ですよってことにすればいい。
けど、なんかちぐはぐで、
ローラースケートしてたり、ブランドの袋持ってたり、
なのにウエストサイドストーリー踊ってたり、
一体、何年設定なの??

と思いつつも、やっぱり、すごい作品だなと思う。
こういう変な人たち、あまりにも特殊。普通はいない。
でも、こういう心情って普遍なんだよね。
この異常な三角関係も、支配欲も、依存心も。

●赤坂レッドシアター「楽屋」

清水邦夫の有名な作品でずっと観たかった。
ゆうひさんが出るので観たけど、へー、こういう話なのね。

女優さんが、「かもめ」のニーナ役をめぐって、争ったりしている。
そのうち何人かはすでにあの世のもので、
妄執で楽屋をさまよっているのだ。
「女優」の執念とは。

現代だと、「女優」に特別な意味を持たせすぎだと感じてしまう。
男優にして上演してみたらどうよ?

笠松はるの熱量がすごかった、
オギーの「カリソメのカタビラ」でマリー・アントワネットやった人だ。

●配信で「砂の女」

砂にうずもれる家のセットがキモなんだけど、
配信なので、暗くていまいち見えなくて、入り込めなかった…。
多分、生で見たらすごい良かったと思う。
とはいえ、オリンピック後の感染拡大期間だったので、
配信をしてくれてとてもうれしかった。

●あやめ十八番という劇団の「百夜車」

「Take Me Out」の音楽を担当した吉田能がやっている劇団とのことで、
はじめて観てみた。

すごい密度のミュージカル。
こんなん作ってる人たちがいるんだー。

能とか和歌とか、古典をふまえて、
現代に置き換えて、例の、さえない女性が次々男性を殺したという事件が題材。

そもそもの原因(トラウマ)や、男性が死んだ理由がそれ!? 
っていうのもちょっと意外で面白い。

ただ、詰め込み過ぎで誰が主人公かわからなくなっている。
いろんな話が錯綜するのはすごく有機的でいいけど、
メインの二人が後退してしまっていた。

あと、歌詞が聞こえないーー。音の数が多すぎるのでは。

でもまた観てみたいです。


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