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Me and My Girl(東京宝塚劇場 7/12 18:30) [観劇メモ]

べーちゃんが素晴らしかった!
べーちゃん! べーちゃん!

スカステで、いまっちの横でニコニコしていたべーちゃん、
歌は苦手だったべーちゃん、
かわいいかわいいべーちゃん、
それが今や、立派なマリアおばさんに!
ヘアフォード家の先祖が出てくる場面、
今まで退屈だと思ってたけど、
べーちゃんの立派さに涙する場面だった。自分的に。

声がいいしねえ。
落ち着いていて、でも艶がある。
若い日の恋を忘れていない感じがある。

娘役のかわいこちゃんがだんだん大人っぽくなっていくのは、
宝塚の楽しみの一つだけど、
この場合はちょっと一足飛びというか、珍しいパターンだよなあ。

(こうなると、ゆきちゃんのマリアも観たいところです。)

みりおビルは、
ビルってどう演じるのが正解かよくわからないんだけど、
血筋が高貴なんだろうな、という感じがあって、
自分的には好きなタイプのビルでした。

花乃まりあのサリーはねえ、
最初出てきたときは、髪型が似合ってないのか、
うわっ、かわいくないなあ…最後まで観られるかなあ…
とものすごくテンション下がったんだけど、
声、特に歌うときの声に特徴があって、
こぶしをきかせるような感じで歌うところが、すごく良かった。
がらっぱちの女の子が急に見せる健気なところ、
というのに合ってたね。

みりかのが、以前よりも少し仲良くなったように見えた。
とかそんなことをいちいち考えるのが、
じつにヅカファンっぽい見方だな。

ジョン卿のキキちゃんは可愛いし、べーちゃんと似合ってたけど、
自分的には貫禄が足りないな。

ピーちゃんのパーちゃんは想像以上にかわいい生き物だった!
めっさ可愛い!!
自分がしゃべってないときの、むっつりしながらちょこちょこ動く表情とか!
なのに小顔でスタイル良くてなんか戸惑う(笑)。

あと、れいまいが良かったねえ~。
怪物のようなカレーのジャッキーと、
まっすぐキラキラのマイティジェラルド。
ジェラルドってちょいバカな役だけど、本当にバカっぽいと宝塚としては悲しい。
マイティはかなり男前な感じで、夢が見れて良かった。
そんな二人がいちゃいちゃ絡むのが楽しくて楽しくて。
れいまいはいい。めちゃめちゃいい。
しかしいずれは離れ離れにしてマイティにもスター路線を歩ませてほしい。

それにしても、役が少なすぎて、
あの子は一体どこで何してるんだ? ああ、こんな群衆の中に、
と思うことしばしば。
株の仲買人にすげーかっこいい人がいると思ったら、ちなつ様だったわよ。

そしてそして、ふみかちゃんがいない花組本公演。
どう感じるかと思ったけど、
それほどショックじゃなかったです。
「今回出番少ないな、まだ登場しないな」
みたいなことが多かったからかも(笑)。

でもね、ジャスパー卿は観れなかったよ。
らいらいが目に入ると、「違う! これじゃない!」と思ってしまうの。
「もっとふわふわで、もっとお腹出てて、もっと、もっと…」ううう。
ごめんよ、らいらい。




過去のミーマイ記事

http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-07-08
「あごで受け止めて」のもともとの意味。忘れてたけど読み直して納得。

http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-07-18
雑学いろいろ。自分すごい(笑)。

http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-07-13-1
まとびさんと彩音ちゃんのとき。ふみかちゃんがふわふわ長毛種でした。

http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2008-05-31-1
あさかなが私の生ミーマイ初観劇。


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ジャージーボーイズ(シアタークリエ 7/1 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

男声コーラスって、いいよね~~
子どもの頃は、ダークダックスとかデュークエイセスとか、いたなあ。
ゴスペラーズはもっと後か。

「君の瞳に恋してる」などの有名な曲を歌った
フォーシーズンズというグループ、
認識していませんでしたが、
聞けば知ってるような曲ばかり。
アメリカの国民的なグループなんですね。
その曲だけを使って、
彼らの成功と離散を物語るミュージカル。

有名なあの人たちが、
じつは、仲悪かったんです。こんないさかいがあったんです。
そういう、のぞきみ趣味は、簡単に面白いお話になるけど、
このミュージカルがいいのは、そこじゃなくって、

共同作業って、どうしてもそういうことってあるよね
と思えるところ。
国民的ヒットグループでなくって、ただの一般人でも。
上手くいってるときは気にならなくても、
じつはちょっと我慢してたり、優越感もってたり。
完全に公平で対等ってことは、ありえない。
それが「あるある」って思えるから、切ない。

4人のメンバーそれぞれが場面を分けてナレーターをつとめるので、
「やつはこう言ってたけど、じつは俺はその前からこう思ってたんだ」
みたいな語りで、奥行きが深いのもいい。

クライマックスに向けてどんどん深刻になっていって、
でも曲はどれも楽しくて、
これ、どーやってオチつけるんだ、と思ったら、

(以下、盛大にネタバレ)


ラスト、家族の不幸でどかんと落としたあと、
急に、年とってからの復活コンサートの場面になり、
それぞれが、その後どんな人生を送ったか、
あのころどんなふうに思ってたか、を総括してくれる。

その中で、主人公格のフランキーが言うことがいいんだよねええ。
「街灯の下で、はじめて4人で歌ったときの感動が忘れられないから、
今も自分は歌っている。」

そういう原点があるからこそ、なんだ。

ギャングたちも、お前たちの歌が好きだから(殺せない)って言ってた。

その素晴らしい原点である、「音楽」が、
ちゃんと4人の歌で表現できているのも、いい。

フランキー役は中川あっきーで、この人だけシングルキャスト。
いやはや、主役はれて、あれだけ高い音域が出る人は、
この人しかいないのでは。シングルにせざるをえなかったのでは。と思う。

ほかは、レッドチームということで、

田舎のチンピラっぽいトミーが藤岡正明。
俗っぽくて似合ってたけど、
カーテンコールでしきりに「ほんとはいい人ですから」って言ってた(笑)。

この二人が、いかにもアメリカ! っていう歌い方をしてくれるのも、
世界観をあっというまに作ってくれてよかった。

ちょっとボンボンで、作曲の才能があるボブが矢崎広。
いやはや、『愛と青春の宝塚』のあの兵隊さんが、
いまやこんなスターさんにねえ。
つるっとした感じで、チンピラとそりが合わないのも納得って感じだった。

ベースのニックが吉原光夫。
『サイド・ショウ』以来だよー、ジャンバルジャンも観たかったのよー。
悠然としてて、ちょこっとした動作で笑いをとれる、すごい余裕だなあ。
じつはちょっと神経質って設定も面白い。

ホワイトチームも観てみたいけど、チケットないだろうなあ。

コーラスって、究極の共同作業だよね。
同じ人の声で録音でコーラスにしても、全然面白くない。
他人と声を合わせるからこそ、素敵な音楽になる。
でも他人だから、かみ合わないことも絶対にある。

カーテンコールがショーみたいになってて、
当然のようにスタンディングして、みんなで同じふりをして手拍子して、
切ないけど、楽しく終われたのも、よかったです。




ちょい近況 [近況]

近況というにはだいぶ経ってしまいましたが、

6月1日刊行の『宝塚イズム33』に、
源氏とメロディアの公演評を寄稿しました。
複数回観て批評を書けるなんて、もうないかなあ~

イズムはこの号から、新人公演評をすべて掲載。
昔はそういう長文感想ブログがたくさんあったけど、
いまはツイッターで断片的に流れていってしまうので、
ちゃんと(しかも紙で)残るのはいいことですね。


4月に人事異動があり、前とはちょっと違う仕事をしています。
その違いをヅカファンに説明するのはけっこう簡単で、
「前は、演出助手見習いのようなもので、公演前は現場に入ってすごく忙しかった」
けど、
「今は、『歌劇』編集部員のようなもので、劇団の廊下で人をつかまえて依頼したりする」
と言えば、わかってもらえ、ますか、ね?


ふみか様、入江薫先生のメモリアルコンサートにご出演ですね~(*^▽^*)



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柿喰う客フェスティバル、冷蔵庫の上の人生 [観劇メモ(ヅカ以外)]

劇団「柿喰う客」について語る言葉を私はあまり持っていない…
昨今の演劇シーンとか、
小劇場とか、
全然知らんので。

でも面白いと思うんだよなあ。なんでだろー。
文語調だからかな?
(アングラ演劇の系譜なんですかね? 柿。)

あと、役者がみんなめちゃくちゃ上手いからかな?

10周年の再演祭り。
5作品を上演するうち、2作品を観ました。

●いまさらキスシーン(6/5 17:00)

わたくしイチ推しの玉置玲央の一人芝居。

恋愛に勉強に部活に、すべてにまい進して突っ走る、
よくばりで耳年増な女子高生が、
飛んだり跳ねたりしながら、
30分間ノンストップで高校3年間を駆け抜けます。

機関銃のように発射される言葉の羅列(時に文語調)、
女子高生が女子高生らしくなくふるまおうとすればするほど、
女子高生の嫌な部分がより伝わってくる滑稽さ、


一人芝居というと、私が観たことあるものは、
一人の人物として台詞を言ってました。

でも、この芝居は、他人の台詞からト書きから、全部しゃべっちゃう。

今回は音楽を新たに作ってもらったそうですが、
それがないと「落語」っぽいんだそうです。
なるほどなるほど。

柿は「語り」の芸能に近いよね。

だから、突拍子もないことが起きたり、
暴力沙汰になっても、
それほど生々しくはない。

空想の世界を、台詞であっというまに作ってしまう。
いわゆる台詞劇とは真逆。


そんな芝居でイキイキと輝く玉置。
ふつーの演劇だと(いのうえひさしの『戯作者銘々伝』を観ただけだけど)
ちょっと物足りなく感じてしまう。上手いけど。上手いんだけど。

間合いを感じて劇場の空気を動かしていくような上手さではなく、
観客が置いていかれようがどうしようがお構いなしに
自分の世界を作ってしまう、
そういう、ぶっとび、のめりこみ系の演技。

が、私は好きであります。
(リカちゃん、ふみか様、しかり)


ところで、制服の下はTバックでした。
飛んだり跳ねたりするたびにドギマギしました。
友人いわく「あれが画竜点睛なのよ」
…! 画竜点睛て!
肉体を余すところなく使います、演劇に捧げます、
という宣言なのでしょう。Tバックが。多分。



●フランダースの負け犬(6/17 19:30)

高校演劇でもよく上演されるそうです。
とても、わかりやすいです。

でも深いのよ~。

どの組織にもいそうな、バカだと思われている人物と、
それに罪をなすりつけようとする体制の問題。

主宰の中屋敷が19歳で書いたという。19歳だよ、19歳。
19歳でこんなこと考えて、作品にできちゃうなんて、天才としか思えん。

登場人物の半分ぐらいは実在の人物で、
ドイツ陸軍が第一次大戦中にフランダース地方でやらかした失敗についての話。

それと、日本人が大好きな「フランダースの犬」をからめているという。

(そういえば最近『誰がネロとパトラッシュを殺したか』
という本を読んだのでした。
「フランダースの犬」って、イギリスの通俗小説なんですね、元は。
で、肝心のオランダ人はこの小説が嫌いだそうで。)

玉置は主役の上官の役。
上官チームには中屋敷も入ってる。
客演の方が一人、この人もすごくうまかった。

バカ役の人(新メンバー)も徹頭徹尾バカでゾクゾクした。
柿でおなじみの永島さん、大村さんも、やはり上手いなあ、と感嘆。

そんな中、主役のイケメン(新メンバー)の演技が、ふつーすぎた。
ほかだったらそこそこ上手いのかもしれないけど、
周りがあまりにも「役者の狂気」を帯びているから、違いすぎる。
中屋敷らの育成に期待す。



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あと、ユウヒさんが出た『冷蔵庫の上の人生』も、
友人に連れられて観ました。

ガンで亡くなる40代女性と、高校生の娘との、
冷蔵庫に貼るメモでの交流を描いた二人芝居。

アメリカ人なのかな? カナダ人?
「大好きよ、ママ」とか、日本人は言わねーよなー、と思いつつも。

泣いた泣いた。

女医で、シングルマザーで、病気になって。
白衣と極限状態が似合うユウヒさんでした。

娘の役の子は、あまちゃんに出ていたらしい。
ものすごく生命力あふれるお嬢さんでした。




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