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奏乃はると お茶会(8/22) [お茶会報告]

「おじさん役しか来ないなら辞めようと思ったときがありました。でも、そのときの自分に言ってやりたい。あなたにおじさんの何がわかるの、と。」「おじさんと言っても、ゲルハルトさん、ヘルディおじさん、みんな年も性格も全然違う。それぞれのおじさんの人生を生き抜きたい」というようなことをおっしゃって、客席爆笑。でも私は涙す。

だってだって、ロジェで感じたことと同じなんだもん。シュミット=「悪」の一文字じゃない。悪人にもいろいろいる。シュミットについて説明しようと思ったら何文字も必要。人間は一人一人違う! そこにドラマがあるんだよ!

にわにわのこういう、抽象的な考えを披露してくださるところが好きです。そして大きな人間愛(大げさだが)に基づいているところが好きです。

抽象的っていうか、あー、そういうのわかるわかるっていうのが、花火大会に行ったエピソード。お隣のおうちのご家族と一緒になって、一緒に花火を見ていたのだが、小学生の子供は、「あ、○○ちゃんだ」と走っていって挨拶して、戻ってきて、また「あ、○○ちゃんだ」と走っていって挨拶して、戻ってきて、「あの人たちにとって、社交の場なんですね、花火大会って。花火見てないし!」。宝塚の花火大会は音楽が流れるのが特徴だそうで、でも見ていた場所から音楽は聞こえないから、どこが終わりかわからない。でもなんとなく、なんとなく、あ、終わったー、というのがわかり、なんとなく、なんとなくみんなで拍手する。「なんで拍手するんでしょうねー、でもしちゃうんですよねー」。あるある。こういう観察眼がたまりません。

ロジェで演じているゲルハルトさんのお話。じつはモデルがいて、ナチスの副総統だったボルマンという実在の人物だそうです。ナチスドイツが敗れたときにうまく逃れて、整形して生き延びたという説があり、顔はたいらにしたそうなので、ちょうど日本人顔になってぴったりですね、みたいなお話でした。

殺し屋クラウスとは、どっちが上とかそういう関係性はどうなんですか? という質問には、「何をしでかすかわからないからちょっと怖い、と思いつつも、自分のほうが絶対上だと思っている」そうです。ちょうどこのお話のときに、会場の電話が鳴り響いて、司会さんが「クラウスさんから電話ですかね?」と上手いこと言ってました。なんと、モニークはクラウスのことちょっと好きだったりするらしい。クッキー焼いて、クラウスさんに食べてもらう、なんてエピソードを家族で作っているそうです。

ゲルハルトさんは結局どうやって殺されたんですか? という質問には、「暗殺なんだから、わからなくて正解。でも、指輪に毒が入っていた、かもしれん。正解はないけど、そういこともあるかもしれん。って正塚先生が言ってました」だそーです。ハリーってば。

写真撮影のとき、お気に入りの音楽ということで、ご愛用ウォークマンを流してくださったのですが、なぜかポニョ。そういえば前も、子供がボサノバ歌うCDがお気に入りとか言ってたような。

恒例の本のプレゼントは、えーっと、ドーナツ屋さんめぐりの本とか、小説とか、、わり「ku:nel(クウネル)」系ですかね? 著者でもないのにサインを入れるにわにわ。「著者でもないのにねー。おかしいとは思ってるんですよ、わかってるんですってば」と何度も言うのがおかしい。

そういえば、この日はなんと、盆が逆回りして舞台がストップするというアクシデントがあったのでした。(私、ちょうど観てたんだけど、初見なので、盆が逆回りかなんて全然わからず、ただとまった間ひたすら待ってただけでしたが。)キムがにわにわを取り調べる場面で逆回りしてしまい、本来下手から登場するばずのキムが、上手から回ってきた。だから、姿勢が斜めになっている。お互い「逆?逆?逆だよね?」と思いつつも、冷静を装う二人。

袖に入ったら、新公でゲルハルトをやるまなはるがやたら焦っている。「にわさん、大丈夫、大丈夫ですからっっ!!」「…まずあんたが落ち着こうね(笑)」。首に布まきつけるダンスの後でとめます、と言われる。つまり、にわにわが死ぬ場面から始まるということ。なかなか殺されずに待っていると、下級生たちが「あ、お父さん生きてるー」などと言ってくる。一通り騒ぎが落ち着いたとき、コマが楽屋に戻ってきてきょとんとしている。「何かあったんすかー? あ、食堂行ってたんでー」お前はリアルマキシムか! 人間の本性が出ますねー、というお話でした。

歌はまたまた3曲も。入場はショーの曲で〜(多分、初見なので自信なし)、途中、美空ひばりの『真っ赤な太陽』これが最高に上手い。カラオケの定番だそうですが、こないだの中島みゆきといい、この手のがお似合いだと思うんです。最後はポルノグラフティのなんだったかな、すごく難しそうだけど気合い入れててかっこよかったです。

ゲルハルトさんは本当に深い人間で、最後までどんどん深めていきたいとのこと。私も今後の観劇が楽しみです。こういうにわにわに、こういう役をふるハリー、さすがハリーだわ(え、そこがオチ?)

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