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演出家原田諒のセクハラパワハラについて [ヅカってなんだ?的記事]

年末に原田諒のパワハラセクハラが報道されたので、出てきました。
96期のいじめ裁判をずっと追ってきた身としては
(このブログではこのカテゴリ)、
宝塚の体質として当然こういうことはあるだろう、あっただろう、
寺田瀧雄のときなんか完全スルーだったんだから、という感想しかないです。

ただ、原田諒を辞めさせたのは、進歩だなあ、とは思います。
96期の事件は、ブラック企業という言葉が広まる少し前だったと思うし、
演劇界でのパワハラセクハラ、スポーツ界でのパワハラセクハラも
まだそれほど話題になっていなかったので、
世の中の変化に、宝塚が少し追い付いたのだろう、と少し感慨深いです。

もちろん、公式HPの「今後はハラスメントの防止のさらなる徹底に努める所存」とか、
「個人のプライバシー保護の観点から配慮を欠いた記事であり大変遺憾であるとともに、
本件に関して弊団が隠ぺい等の不適切な対応や不誠実な発言を行ったかのような、
事実と異なる内容や表現がございます」」とか、
具体的にどうなのか全然明らかにしておらず、
そもそも文春砲がなければ、しれっと退職を報告しなかった
(もともと演出家の退団は公にしてないけど)ふしがあって、
昨今のコンプライアンスからしたらダメダメではあります。
せめて、対策ガイドラインの策定や、相談窓口の開設を実施します、
ぐらい言わないと、本気だとは思えません。
(そんなことするわけないですよね 苦笑)

また、「辞めさせたからそれでいいでしょ」という発想は、
96期のときに被害者や、とばっちりをくらった生徒を
辞めさせようとしたのと変わってない気がします。
(今回は加害者を辞めさせたからマシではあるけど)
被害者意識丸出しな文章も、96期のときと全然変わってないですね。


私が疑問なのは、ファンの人たちが怒っていることです。
今ファンでいる人たちの多くは、96期のことを承知で、
そういうものだと思って観ているのではないの?
東小雪さんが、暴力的な構造になっているとずっと警鐘を鳴らしていたし(本の感想)
それでもかまわないと思って観ているのではないのかなあ? と不思議です。
知らない人が多いのか、考えないようにしているのか。。。
まあそれだけ宝塚は魅力的ですからね…

あのときは加害者も被害者もジェンヌ(の卵)だったけど、
今回は加害者は演出家、被害者は演出助手とジェンヌだから、
加害者を批判しやすいのかもしれません。
さらに、加害者が男性というのもあるかも。
同じ共同体にいるとはいえ、演出家、男性、は
自分たちの花園の正規メンバーではないという感覚はたしかにあります。

 完全に余談だけど、
 2011年の「ニジンスキー」の男性同士のラブシーン
 (今回の事件の被害者は男性という説もありますね)、
 演出は完全にジェンヌがやってて、「原田君は顔真っ赤にして見てるだけだった」
 と複数のお茶会で聞きましたが、
 いつのまに、ジェンヌに暴言吐くような「お偉い」演出家になってたんですねえ。

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