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100周年関連でいろいろ [ヅカ的近況]

と言っても、別に「万歳!」とか「うっとり!」とかじゃなくてすみません。もうこの団体への純粋な信仰は失ってしまったのよ。。。

でも、素敵なOGの方々の祭典は見たかったなー。ローティーンが演じた『どんぶらこ』を現代の男役が再現する図も見たかったなー。

1914年。漱石の『こころ』が連載された年。近代文学はほぼ完成されて、今の文体とほとんど変わりがないのに、エンターテイメントの世界は今と は全く違っていたことに改めて驚きます。

100年史は本屋で注文しました。キャトルで立ち読みしたら、すんごいデータ集で、こりゃ便利! いちいち当時の歌劇をチェックしに行かなくて も、各作品につ いて大体のことがわかる! 歴史の位置づけは大本営的には、橋本雅夫が書いたもの から別に変化はないだろうから、書き直す必要ないだろうしね。

ただ、90年史以降の2004〜2013年の歴史的位置づけは、大本営的にはどうなんでしょうか? 現理事長の就任が2004年だから、 まさに小林公一の10年間なわけですよ。まあ、大本営はなんも考えてないんだろうけど、将来、橋本さん的な人が登場したときにどう位置づけられる かは興味があります。個人的には、2008年が分水嶺だと考えています。小池修一郎の海外ミュージカルが『スカーレット・ピンパーネル』で大ブレ イク、藤井大介のショーのスタイルが『アパッショナード』である程度完成、以後小池と藤井の登板回数が極端に多くなる。一方で、荻田浩一退団、しかも 96期のいじめ真っ最中という2008年はすごい年なんです。

ところで。自画自賛ソングのCDを出さないんですかね。あったら面白いのに。シャンソンについて調べていたとき、なんか聞いたことあるぞって曲に ざくざく出会って驚きました。あれもこれも白井レビューが輸入していたのか、と。しかも自画自賛が多い。『我はパリっ娘Oui Ju suis de paris 』というシャンソン(→ https://www.youtube.com/watch?v=uQ-UWXfdVUE&feature=kp)、これって『花園 宝塚』じゃん! パリ=宝塚=素敵、という図式。自画自賛、それが宝塚が長く続いてきた所以だと思います。白井鉄造の功績はレビューだけでなく、自画自賛もあるのではないかと(それ以前にも「宝塚情緒」という考え方はあったので、それを完成させた、ってことかな)。というわけで、100周年に是非、 自画自賛ソングCDを!
→自画自賛ソングリストhttp://www009.upp.so-net.ne.jp/ft2/koutenteki-zukafun/report/jigajisan-list.html

もし100年の歴史で3人だけ功績のあった人を選べと言われたら、創始者小林一三、技術より男役芸という伝統を作った春日野八千代、そして、自分 で自分に陶酔する仕組みを作った白井鉄造だろうな、と思いました。


【お知らせ】 宝塚イズム28号に、小咲福子名義で花組公演評を書かせていただきました。以前の記事で労働運動についてあーだこーだ言ってたことを整理してみまし た。6/1発売予定です〜
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時間かかってトップになった人はすごい話 [ヅカ的近況]

たまりにたまったスカステの映像。今更ですが、壮さんトップ就任のインタ
ビューを見ました。

これがもう、感動の嵐!

私は熟年トップが好きなのですが、それは男役芸が熟しているからだと思ってました。でも、それだけじゃないんですね。トップになるのに時間がか かった、イコール、苦難の道のりだった、ということなんですよ。

「みわっち、すずみんの退団は悔しくて泣いた。」
「トップになれた自分は、目前で辞められた方のことを思うと、自分のことだけ一生懸命ではいけないと思う。」

「同期の蘭寿がトップとして来て、自分が2番手の立場になっても、辞めるつもりはなかった。」
「ただ、一点の曇りもない笑顔で舞台に立とうと思った。」
「自分は壮一帆という会社の社長なのだから、社員を心配させてはいけない。」
「誰かを支えるために入団したんじゃない。トップを支えるのではなく、組の士気を盛り上げる、その延長に「トップを支える」がある。」

「あきらめようかと思っていたとき、両親に、年上の人と話しなさいと言われた。人生の先輩である人とたくさん話をしなさい、と。」
「ある年上の方に言われた言葉。「失意のときこそ胸をはり、喜ばしいときほど謙虚に。」今でも色紙に書いて飾ってある」

自分の覚えのためにメモしました。厳密な意味では違うかもしれません。

若いときは、話し方などがエラソーで(すみません! 正直な印象です)、自信ありげなのに技術はズッコケ系で、なで肩で、むしろ苦手なほうだった 壮さん。それがいまや、「尊敬」です。『宝塚イズム』の24号に書かせていただきましたが、舞台での印象が変わったのは『オグリ!』からかなあ。で も、舞台人として「尊敬すべき人かも」と思うに至ったのは、やっぱり蘭とむが来てからの二番手時代かなあ。苦渋を味わったからこその、成長。と 言ってしまうとありきたりだけど。

こういう成長を経た人を、身内になったつもりで観ることができる。それが宝塚のすごいところだと、やっぱり思います。
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ふみか茶(4/26) [お茶会報告]

黒いジャケットの中に、白くて長いひらひらっとしたものをお召しに。「かわいい〜」という声が聞こえると、ご満悦なご様子。

ムラのお茶会とかぶらない話をメモしておきます。

Q.大劇場公演が終わって東京公演までの間、式典などもありましたが心境はいかがでしたか。

A.それがさー、遠足の幹事だったの。(そこですか!)

いぶちゃん、ふじぴー、たそ、かずさよしきくん、と幹事が4人いたんだけど、彼等が「是非総合プロデューサーになってください!」ってやってき て、三つ指ついちゃって、まゆさんの前でですよ、断れるわけないじゃないですか。

私はフミーさんっていうプロデューサーの役と、(あとなんだっけか)3役やらなくちゃいけなくて。フミーさんは、フミーズJrとかのアイドルグ ループを運営してるんです。宴会の幹事は2時間半だけど、遠足は48時間。いろいろ仕込みが大変で大変で。

なので、大劇場公演の後半はずっとその準備に追われていたので、遠足が終わってほっとしたな、っていう。それだけです。すみません。

Q.映画の観客の場面について

A.一番上級生なので、指導する役割でした。中堅どころから「生田先生もふみかさんに頼りすぎだよねー」という声が。(ほほう)

Q.ツアコンのダメ男は、くみ先輩に嫌がられてないですか?

A.嫌がられてますよー。毎日キックとかパンチとかされてます。でも、彼はそういうのがうれしい人だと思うんですよね。
(我々ファンのドMぶりがおわかりに!?)

Q.黒燕尾のあと、8人で階段上がっていきますが、あの人選は?

A.あー、単にパレードで階段下りてくるのが遅い順です。それだけ! 深い意味考えちゃいました? ないですないです。

Q.運動会への意気込みは。

A.優勝狙いますよー。だって今までずっとビリなんですよ。ここは優勝狙わないと。実行委員、だいもんとやりますので。

Q.スカイステージの番組で、初舞台ロケットを覚えてますか?っていうのがあったんですが、

A.初舞台ロケット? 踊れる踊れる。けっこう覚えてますよ。音楽かかったら踊れると思う。(客席:じゃあ、踊ってほしいなー…的な雰囲気…) やです。踊りません。疲れるから。(ちえっ)
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きりきり舞い(明治座 4/19 17:00)

十辺舎一九の娘が、変人である父親に振り回されつつ、最後は親子愛にめざめるという、ドタバタかつウルウルのお話。史実にフィクションをおりまぜ ていて、以前明治座で観たものだと、キャラメルボックスの「つばき、時跳び」に近い感じ。時代 設定も(たぶん)ちゃんとしていて、原作を読んでみてもいいかも、と思いました。

主演が田中麗奈で、小顔で色白でかっわいくて、演技も悪くないし、頑張ってました。この人に町娘をやらせたい、と思った人はなかなかすごい。しか も、声が娘役みたいに倍音かかってて、とても良い。ただちょっと、ちょこまか動きすぎて「座長でござい」っていう貫禄は無いかな。

葛飾北斎の娘(応為って号でしたかね)に、南海キャンディーズのしずちゃん。いるだけでウケるというおいしさ。ヘタウマってやつですな。その夫 が、電波少年に出てた矢部で、ノミの夫婦ぷりがウケてました。

個人的には、お殿様の家来のナガシマ様の演技が好み。八十田勇一さんというのか。あまちゃんに出てたのか。へー。

で、お目当ての篠井さんは踊りのお師匠さん。目のあたりの赤いお化粧がとっても色っぽい! 姉御っぽいやりとりの中で、ちょっとしんみりしたこと 言う場面が、じつに締まります。「ねえさん、じつは、にいさんなんだよな?」「それは黙っててろって!」(急に男声)みたいな、お約束のお笑い場 面もあり。

麗奈ちゃん自身は、これから時代劇でもいけそうな感じだけど、明治座の客層からしたらどうなんだろう。もっと、テレビでの認知度もありつつ、大芝 居をするようなタイプの人のほうがいいんだろうか(大地真央とか、米倉涼子とか)。でも、キャラメルボックスとかもやってるしねえ。それに、我々 世代を狙うなら、もう少しテンポよく運んでほしいし、このメンツにプラスしてイケメン俳優も出してほしいところだけど、年配の方には、これ以上テ ンポが速すぎるとダメなんだろうなあ。

それに関連してなんだけど、花道から出演者が出てくるときなどに、拍手していいのかどうか迷う。動線的に花道を使ってるだけなのか、ババーン、ス ターさん出ましたー! 的に使っているのかが、わからない。(宝塚だと、スターさんが銀橋に出てきて拍手するときとしないときって、わりと明確に わかる。あ、それは、ファンクラブの誘導があるからか。)客席からも「この芝居を、こういうふうに見ましょう!」みたいなのが無いし、舞台のほう からも「ここで拍手してちょうだい!」というのがあまり無い。けど、どことなく体裁は、「ここは拍手ポイントかも?」みたいな形になっていて、だ からすごく迷う。いまどき
風にしたからなんだろうけど、せっかくああいう劇場なんだから、大芝居するところはしてもいいんじゃないかな。
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心中 恋の大和路(日本青年館 4/17 18:30)

ええ話やった。映像でしか見たことなかったので、生で見れて良かった。

壮さん忠兵衛が想像以上にダメな人だった。あゆっちは仁のとき花魁がいまいちだったけど、今回はとても可愛かった。まっつが、ちょっと意地悪入った八右衛門で、それがまた切なかった。

よくできた話だよね〜。封印切りのきっかけ、かもん太夫の身請けとの対比、与平の恋との対比、大和路の風景と心象風景との重なり合い。どこか幻想的で、ロックぽい曲が合ってる。一方で、大阪のにぎやかな商店の様子は微笑ましく。

下級生まで歌える人が多いのも今時(笑)すごいね。がおりの貫禄、歌い出したらショースターのあす君、芝居巧者のホタテ、天舞音さらのコメディエンヌぶり、女将の舞園るりもイイ女やし、せしこの悲しい美しさたるや、いやはや豪華豪華。

最後の雪山は生だと鳥肌もの。文楽だとどうやって終わるんだろ? しかし、心中するなら凍死が一番綺麗よね。バカな二人だけど、いや、だからこそ共感してしまうし、綺麗に二人だけで死ぬカタルシスには、うっとりもしてしまう。

名作は、合う人がいるときにはどんどん再演してたもれ。
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ラブチェイス(シアタークリエ 4/9 19;00)

玉野先生の振り付けや音楽のセンスや踊りそのものは、ほんっと素晴らしいと思うんだけど。

お芝居はアチャーなのだった。

人間界で悪さをする悪魔をいさめるために遣わされた天使、というよくある設定。なうえに、「本当に恋するってどういうこと?」みたいなテーマで、それら紋切り型を凌駕するほどの完成度はないので、いやん、こっぱずかしい〜、入り込めない〜

それに、どこがクライマックスかわからない〜。やっぱりショーの人なのは。

ちょこちょこ入るお笑いが、場をもたせていました。

前半は、悪魔がいたずら、天使が人助けをするシーンが羅列されるので、ショーみたいでけっこう楽しいです。後半もダンスナンバーは楽しい。

メイン二人(リカ水)が歌弱いのも、説得力ない理由だろうなあ。

しかし、なんで天使と悪魔なんていうベタな題材にしたかというと、おそらくリカちゃんに天使、水に悪魔をやらせたかったということなんでしょう。だって、天使なのに唯我独尊、悪魔なのに人情家なんて、二人にぴったりなんだもん!

もうねー、リカちゃんと水が立ち回りとか、夢じゃないかと。そういう意味では、ファンとしては観て損ではなかったです。

水のお色気キャラが意外に(笑)かわいかったです。
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