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宙組生の死亡と大炎上(長文) [ヅカってなんだ?的記事]

すごいことになってますね。
さすがに何か書かずにはいられず、出てきました。


ついに死人が出てしまった。と思いました。
96期裁判のとき、凄惨ないじめの実態を知った人の多くが、
原告さんが自殺しなくてよかった、と思っていたと思います。

しかも、数年前にも音楽学校で飛び降り事件があったとか。
マジかよ!

96期裁判のときと全然変わってないんだな。と思いました。
記者会見の隠蔽体質、HPの「自分は悪くない」「我々は被害者だ」的な文言、
知ってるー! って感じ。

炎上ざまあみろ。とも思ってしまいます。
あのとき、あんなに我々は抗議したのに。
いや、観たい公演はチケット買ってたから骨抜きではあるんですが、
(96期裁判の運営側の対応を理由として)友の会を辞める、スカステを辞める、
抗議の手紙を劇団に出す、等々してきたのに、それを完全無視したからだよー、
今、つけが回ってきたんだよー。

ついに貸切公演の企業からも見限られつつあって、
なんで96期裁判のときはそうならなかったんだろう、
やっと時代が追いついたのか? 遅すぎ!

あのとき「いじめなんてどこにでもある」と言って、気にせず観続けてた人たち、
今どう思ってる? ひょっとして文春が悪い、死んだ人が悪いって思ってる?

さすがに、今までの音楽学校生や演出家の加害とは違って、
現役の生徒、しかもトップスターを含む名前が出てしまっているのは、
有耶無耶にするのは無理でしょう。

正直、名前のあがった生徒は退団し、宙組を解体する、
ぐらいでないと再興できないのでは。
いっそ、宝塚そのものが解散するかも。そうなってもいいとまで思います。
レビューや歌劇は宝塚以外でだってできるのだし。

(でも、舞台が好きなもう一人の私は、
あれだけの豪華な舞台はほかでは難しいよな、とか、
1つの公演がほとんどまるまる無くなってしまうことはかなりショックだな、
周年なのに運動会が無いのかー、
とか思ってしまう部分もあるのですが)


(以下、雑談)

報道で出てくる人名には、ゴシップ的な要素もあって、
藤井大介アル中なんだ(苦笑)とか、
小林公平、公一がいい人扱いになってるけど、そうかあ~?
人事ごり押しとか、変な歌詞歌わせるとか、彼らもやってたじゃん?
紅より北翔をトップにするのは正しい判断なのでは? とか思ったり。

しかし上田久美子のパワハラや小池修一郎、野口幸作(+藤井大介)の性暴力は笑えないな。

演出助手が上田久美子のパワハラで辞めて、お金で解決させられたというのは、
何がなんでも裁判にしたくなかった、
96期裁判で裁判記録が誰でも見られる状態になったのが、トラウマだったんだろうな。

真風→星風のいじめは、
なるほど! だから芝居がかみ合ってなかったんだ! と納得。 
凰稀が厳しい「指導」をしてたっていうのも、
少なくとも包容力とかとは無縁で、
ベストアクトは『堕天使の涙』の新人公演のこじらせた役だったから、ちょっとわかる…

野口幸作の芝居は感情がないし、
小池修一郎のオリジナルは品がないし。
人柄や関係性って本当に舞台や作品に出るんだな、
自分が感じていたことは間違ってなかったんだ、
とちょっと驚いたり。

いやでも、それぞれの作品、パフォーマンスで秀でた点は確かにあったわけで。
上田作品で泣いたこともあるし、
小池の海外ミュージカルの翻案は確かに大きな転機だった。

だからと言って、小池修一郎が干されたら日本のエンタメはどうなる、とかは全く思わない。
レイプされたり自殺しなければいけないような人が一人でも減るなら、
それが一番。それ以上のことは無い。
エンタメ界には新しい才能が出てくるはず。

ただ、自分は悪いことしてないのに公演がなくなって収入がなくなる関係者のことは心配だ。
同じ「傍観者としての責任がある」とはいえ、
観客は自分の生活があるから、エンタメが無くなっても死ぬわけじゃない。
でも関係者は生活がかかっているものね…。

(雑談終わり)


戦前戦中ぐらいに活躍したジェンヌさんの自伝などを読んでいると、
先輩にいびられた話はけっこう出てきます。
でも、組織の仕組みとしてそれをやる感じではないように読めました。
変なルールとかも登場しません。

80年代入団のスターさんの話だと、音楽学校さぼってファミリーランドで遊んでた、
という話も頻出するし(たしか香寿たつきとか)、
00年代にコマ劇場でのOG公演シンデレラに出演した、
当時現役だった樹里咲穂と遠野あすかが、ベルばら時代のスターOGの、
自由さ、上下関係の無さにものすごく驚いて、喜んでました。

だから、報道にもある通り、阪神大震災以降、宙組作って以降、
儲け第一、過重労働になって、いろいろと厳しくなっていた、
というのは確かにそうなんだろうと思います。
スカステができたのも過重労働の一つでしょう。


でも、知人がかなり昔の話として、「高校時代の友人があこがれて入団したけど、
夢と現実は違うんですよねー、すぐ辞めました」と言ってたり、
島田歌穂がTCAプレスのインタビューで、母親が元ジェンヌだけど、
「あなたには合わない世界だから」と島田歌穂が入団しようとするのを止めた話をしてたり、
それらのニュアンスから、ブラックぽいなとは思っていました。

なぜそのときにもっと考えなかったんだ、自分…。

劇団幹部に物申した他組のトップスターに、
幹部が「俺がトップにしてやったのに」と言ったとか。
その家父長制的考え方! キモーーー!

そもそも小林一三は「お父さん」と呼ばれていたわけで、
昔の家父長制的考え方が、今もえんえんと生きている。
遊廓の経営者が「お父さん」「お母さん」と呼ばれていたのと同じで、
「家族的」という言葉は疑ってかからなければなりません。
家族という名前で搾取される上下関係が、
ジェンヌ同士、スタッフ同士の間にも生きているってことです。

OGの証言で「上になって下をいびるとストレス解消になる、
今までやられてたことの仕返し」というのがありましたね。
出演者をこき使い、競争させ、ストレスを与えるのだから、当然、いじめが起きやすくなる。

変なルールは、人をいじめるためにあるとしか思えません。
1期上と下に情報を伝達するルール「上げ」「下げ」とか、
そんなん一斉にLINE送信すりゃいいじゃん、アホかと。
典型的なブラック企業です。

ファンもファンクラブで競争させられ、お金を使わされています。
ファンクラブのスタッフさんの「献身」も、やりがい搾取そのものです。


湖月わたるが言っていた「(宝塚は)みんなで魔法をかけあっている」は、
夢のような世界になるように努力している、
つまり、たとえば、いじめたくなっても理性で止める、ということかと思っていました。
湖月さんはたしかにそうかもしれん。

でも多くの実態は、いじめがあっても無かったことにするという
「魔法」をかけていたのかもしれません。

あああ、「魔法は」、「自治」や「伝統」の名のもとの隠蔽だったのだ…。

「魔法」が成り立っていたのは、
我々ファンが、周辺の企業が、世間が、みんなが、
素晴らしいものだと賞賛し、消費してきたから。
自らの依存対象として、儲けの材料として、必要としてきたから。

歌舞伎もジャニーズも、スポーツも同じ。

でももう、魔法はとけてしまいました。
私にだけでなく、社会全体で。



昔の自分の書いたものを読んでたら、上に書いたこととほぼ同じでした(笑)。
このカテゴリとか。自分が、宝塚に対する未練が無くなってるとこだけが違う(笑)。



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