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ガイズ&ドールズ(帝国劇場 6/12夜) [観劇メモ(ヅカ以外)]

(最初に書いておくと、紫吹ファンとして思い入れありまくりで、
かつ、フランク・レッサーの超名曲も大好きなので、
話の内容が古いのはわかりつつ、細かいことまであれこれ言わずにはいられません)

キャストはやはりぴったりというわけにはいかず、んんーと思うところも多かったけど、
なんといっても、はじめて歌詞を聞き取れた!(笑)
それでわかったことがたくさんあった。

ナイスリーは作品の枠組みなんだ!
コミカルな役でありつつ、超重要なナンバーをうたっている。
冒頭の、どの馬に賭ければいいかという超くだらないナンバーで、世界観を示し、
タイトルナンバーも担い、
さらに「舟が揺れる」というある意味、結論的なナンバー。
「舟が揺れる」が結論だということはよく言われているけど、
今回はじめて実感したよ。
みんなで信仰を持つことが大事なんだよ、という…
いや、やっぱりよくわかってないかもだけど(笑)。
万里生の歌唱力と、すっとぼけたキャラに感謝。

とはいえ、本当は太ってコミカルないわゆるコメディ役者がやる役なんだろうな。
全員歌詞聞き取れて、それでいてアメリカンミュージカルらしいキャストって、
日本だと無理なのかなあ…(苦笑)

浦井くんのネイサン、かーわーいーいー!
さすがに、なんでもできる人だよね。

芳雄のスカイは、ギャンブラーには見えないが、
この人を起用した成果?面白味は、
「女神よ今夜だけ」がまるで現代劇だったこと。
すごい緊張感。ストレートプレイで極限状態を演じているみたいだった。
芝居は現代劇、歌唱力はミュージカル。面白い人だ。

だいもんは普通にうまくてかわいい。

みりたんは、切れ者で孤独。
芳雄もだけど、お互いに切れ者で孤独。
だから惹かれ合うって設定なのか?
いやいや、全然ケミストリーが起きていない!
全然、恋物語に見えなかった。これが致命的。満足感が無い。
りかくらのウエットさ、みちふうのホットさが懐かしい。

アーバイドにソロがあった。サラが孤児だったのだなとわかる。
未沙のえる様(宝塚初演のナイスリー)はカートライト将軍。笑いとってた、さすが。
石井一孝さんはブラニガン警部。素敵~。もっと観たいんだけど。

ビッグジュールがかわいくなかったな。ビッグジュールはかわいげがないと。
なので、あの賭けの場面がダレまくってた。

アデレイドのショーでの最初のナンバーが農場の牛だったのが驚いた。
どういうコンセプトなんだろう。当時はよくあったんだろうか。気になる。

2幕冒頭のナンバー「もってけミンク」は、
最近バーレスクやストリップ観てる目からすると、
その手のナンバーなのね!! 
つまり「脱ぐ」ナンバー。
はじめて理解した!
しかも、「結婚するまではそういうことしないから! ひどい!」とかいいながら、
自分で脱ぐ。「持ってけ」という名目で。
かなり倒錯してる。面白い。

訳が岩谷時子ではなく、植田景子。景子タンそんな仕事してるんだ。
分かりやすくなってた。
ナイスリーのナンバーが理解できたのはそのせいもあるかも。

そうそう、飛行機に乗ってハバナに行く場面もあった。
宝塚版では、ハバナって日帰りできるの? って最初思ったし、
サラが飛行機に乗ったことがない、旅行とかしたことないってことがわかって良い。

あと、スカイの衣装が地味だよねえ。ギャンブラー全員、衣装地味

サラとアデレードの最後の場面、急に仲良くなった違和感はなかった。
これは同期だとこっちがわかっているからか、
本当に同期の親密感が出ているのか。

「古い話ですよ」ということで、冒頭にスクリーンで「1936年」と明記して、
オープニング映像をいかにも映画という作りにしている。
だけど、「女らしく」とかよりもまず、「結婚しないと!」ってところが、
私は20年前から気になっていたし、今はもっと気になる。


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