いじめ事件の正しい決着方法とは [音楽学校裁判]
全くの仮定の話で、なんの実効性もないのですが、96期問題をもしうまく決着させるなら、どういう方法があっただろうか、とよく考えます。学校の職員はアホばかりだったけれども、小林公平も故人になったことだし、劇団が、調停の後にとるべき手段があったのではないかと。
それはやはり、首謀者たちを退団させることではないか、と私は考えていました。(もちろん、学校が原告に謝罪し、関係した職員を更迭させたうえで、です)
となると、首謀者とは誰なのか。優波とRは間違いないとしても、予科前期委員の残り二人、蒼井と美桜もやはり入るであろう、、、、後期委員の夢華はそれに乗っただけだと考える? いや、だったら蒼井と美桜だって、乗せられただけ? 「死ね」と言ってた音咲はどうなんだ、寮委員の凰や里咲や蒼矢はどうなんだ……と、「首謀者」とは一体どこまでを含むのか、わからなくなってきます。
さて、私は今、スカパーのTBSチャンネルで『3年B組金八先生』を見ています。子供のころ民放を見せてもらえなかったので、この名作を見るのは初めてです。いやあ、小山内美江子の脚本が素晴らしいね! あの中島みゆきの「時代」の名場面、すごいね!
それはともかく。
第5シリーズで、生徒たちが調子にのって、お年寄りに「死ね」と言って、結果的にお年寄りに大けがをさせてしまうエピソードがあります。このとき「死ね」と言った少年は、別に稀代のいじめっ子というわけではないし、あおった生徒もいれば、遠巻きに見ていた生徒たちもたくさんいました。
これを金八は、「全員に責任がある」と言うんです。見て見ぬふりをしていたのも罪だと。
そうかー、やっぱりそうなのかー。
なんと、『教室の悪魔』(山脇由貴子著 ポプラ社 2006年)という、児童相談所のカウンセラーが書いた本にも、同じことが書いてありました。いじめというのは、感染症のようなものであると。重くかかった生徒(首謀者)も、軽くしかかかっていない生徒(見て見ぬふりをしていた)も、感染していることにかわりはなく、全員を治療しないと、また感染が広まってしまうと。
そうかー、やっぱりそうなのかー。
だからといって、全員の人格まで糾弾する、というわけではないのです。全員で「いじめ」という感染症を撲滅しよう、と心を合わせることが大事だ、というのです。
なるほど、金八も、「死ね」と言ってしまったことを後悔して飛び降りようとする生徒を、体をはって助けて、愛情もって接していました。
第5シリーズでは、稀代のいじめっ子は別にいまして、彼の行動は私には、裁判記録から浮かびあがってくる優波の行動にそっくりに思えました。先生の前では「にっこり」優等生。直後に突如顔つきが変わって、同級生をいたぶる。「出汁、こええええ」と震えながら見てました。でも彼には、とてもかわいそうな家庭環境があって、金八は最初からそれを見抜いているんですよー。彼に対して愛情深く接して、孤立させない。深夜でもかけつける。だけど、彼のしたことには、きちんと「それはいけないことだ」と全員の前で指摘する。
「罪を憎んで人を憎まず」なんですな。当たり前のことだけど。
こんな先生がいたら、裁判沙汰になるほどこじれるいじめは発生しなかったでしょうね。まあ、ドラマの話なんで、理想に過ぎないのですが。
だから、また仮定の話でお恥ずかしいですが、96期問題にもし正しい決着方法があったとしたら、それは、「96期生全員が(全員というところがミソ)、原告に謝罪し(もちろんそれをHP等で公表する)、そのうえで例えば半年間の舞台出演停止というペナルティを課す。」といったものだったのではないか、と思うようになりました。
全員がペナルティを課され、これはいけないことだったのだと実感する。それを形として表わす。そうすれば、今のような、全人格を否定するような罵詈雑言は(ネット上では無くならないにせよ)、もっともっと減ったのではないか、と考えるのです。
それはやはり、首謀者たちを退団させることではないか、と私は考えていました。(もちろん、学校が原告に謝罪し、関係した職員を更迭させたうえで、です)
となると、首謀者とは誰なのか。優波とRは間違いないとしても、予科前期委員の残り二人、蒼井と美桜もやはり入るであろう、、、、後期委員の夢華はそれに乗っただけだと考える? いや、だったら蒼井と美桜だって、乗せられただけ? 「死ね」と言ってた音咲はどうなんだ、寮委員の凰や里咲や蒼矢はどうなんだ……と、「首謀者」とは一体どこまでを含むのか、わからなくなってきます。
さて、私は今、スカパーのTBSチャンネルで『3年B組金八先生』を見ています。子供のころ民放を見せてもらえなかったので、この名作を見るのは初めてです。いやあ、小山内美江子の脚本が素晴らしいね! あの中島みゆきの「時代」の名場面、すごいね!
それはともかく。
第5シリーズで、生徒たちが調子にのって、お年寄りに「死ね」と言って、結果的にお年寄りに大けがをさせてしまうエピソードがあります。このとき「死ね」と言った少年は、別に稀代のいじめっ子というわけではないし、あおった生徒もいれば、遠巻きに見ていた生徒たちもたくさんいました。
これを金八は、「全員に責任がある」と言うんです。見て見ぬふりをしていたのも罪だと。
そうかー、やっぱりそうなのかー。
なんと、『教室の悪魔』(山脇由貴子著 ポプラ社 2006年)という、児童相談所のカウンセラーが書いた本にも、同じことが書いてありました。いじめというのは、感染症のようなものであると。重くかかった生徒(首謀者)も、軽くしかかかっていない生徒(見て見ぬふりをしていた)も、感染していることにかわりはなく、全員を治療しないと、また感染が広まってしまうと。
そうかー、やっぱりそうなのかー。
だからといって、全員の人格まで糾弾する、というわけではないのです。全員で「いじめ」という感染症を撲滅しよう、と心を合わせることが大事だ、というのです。
なるほど、金八も、「死ね」と言ってしまったことを後悔して飛び降りようとする生徒を、体をはって助けて、愛情もって接していました。
第5シリーズでは、稀代のいじめっ子は別にいまして、彼の行動は私には、裁判記録から浮かびあがってくる優波の行動にそっくりに思えました。先生の前では「にっこり」優等生。直後に突如顔つきが変わって、同級生をいたぶる。「出汁、こええええ」と震えながら見てました。でも彼には、とてもかわいそうな家庭環境があって、金八は最初からそれを見抜いているんですよー。彼に対して愛情深く接して、孤立させない。深夜でもかけつける。だけど、彼のしたことには、きちんと「それはいけないことだ」と全員の前で指摘する。
「罪を憎んで人を憎まず」なんですな。当たり前のことだけど。
こんな先生がいたら、裁判沙汰になるほどこじれるいじめは発生しなかったでしょうね。まあ、ドラマの話なんで、理想に過ぎないのですが。
だから、また仮定の話でお恥ずかしいですが、96期問題にもし正しい決着方法があったとしたら、それは、「96期生全員が(全員というところがミソ)、原告に謝罪し(もちろんそれをHP等で公表する)、そのうえで例えば半年間の舞台出演停止というペナルティを課す。」といったものだったのではないか、と思うようになりました。
全員がペナルティを課され、これはいけないことだったのだと実感する。それを形として表わす。そうすれば、今のような、全人格を否定するような罵詈雑言は(ネット上では無くならないにせよ)、もっともっと減ったのではないか、と考えるのです。
世間知らずな私は96期問題を知ってから、悶々としていました
嫉妬と欲望の極み、夢の世界などない
竜眼さんの決着方法なら、受け入れられると感じました
by マイナスイオン (2016-12-23 00:26)
マイナスイオンさま、コメントありがとうございます! とてもうれしいです! 書いてだいぶ経つので、自分でも新鮮に読み返しましたが、この方法なら納得できますよね(自画自賛ですみません(^-^;。嫉妬や欲望を無くすことはできなくても、それをコントロールする知性と良心こそが、夢の世界を成立させるということを、あらためて自分にも刻みました。ありがとうございました。
by 竜眼 (2016-12-25 11:47)