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真波そら お茶会(8/28) [お茶会報告]

よく芸人さんが「子供と動物には勝てない」って言うけど、「子供と動物と真波そらには勝てない」と言うべきだと思う。

話がつたなくて、たまに「あ、話、通じた!」という瞬間がある(あくまでも、たまに)。でも、論理は通じてなくても、言葉の向こうにある何かはちゃんと伝わってる。ピュアの極み。

まさにフェアリーじゃん!

なのに、男役としてのいろいろ(髪型とか)には、なみなみならぬこだわりがある。そして、踊ると超絶カッコいい。

まさにフェアリーじゃん!

話の内容と言うより、そらちの挙動が面白いから、上手く詳述できないんだけど…

参加者からのプレゼントが手帳で「卒業してから、しまりのない生活しないように」としきりに言って、司会さんに「手帳がないとそんなにダメダメなんですか」と突っ込まれてた。突っ込まれてもニコニコ聞き流すのがかわいい。抽選で「次はフィナーレの写真を」「フィニャーニャ?」「フィナーレ!パレード!」「(ニコニコ)」。

キタロウくんからお手紙来てた。それを読み上げたあたりから涙目に…。(しかし、お手紙にあった「辛口オスギとピーコがもうできないね」と、そらちが読めなくてとばした漢字が気になる)

「ムラの楽からずっと、みなさんが本当によくして下さって」「こんな私なのに」って、そりゃあ、あんたの人徳でしょう、とだれもが突っ込んだに違いない。

辞めちゃうの、本当にもったいないよ…

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奏乃はると お茶会(8/22) [お茶会報告]

「おじさん役しか来ないなら辞めようと思ったときがありました。でも、そのときの自分に言ってやりたい。あなたにおじさんの何がわかるの、と。」「おじさんと言っても、ゲルハルトさん、ヘルディおじさん、みんな年も性格も全然違う。それぞれのおじさんの人生を生き抜きたい」というようなことをおっしゃって、客席爆笑。でも私は涙す。

だってだって、ロジェで感じたことと同じなんだもん。シュミット=「悪」の一文字じゃない。悪人にもいろいろいる。シュミットについて説明しようと思ったら何文字も必要。人間は一人一人違う! そこにドラマがあるんだよ!

にわにわのこういう、抽象的な考えを披露してくださるところが好きです。そして大きな人間愛(大げさだが)に基づいているところが好きです。

抽象的っていうか、あー、そういうのわかるわかるっていうのが、花火大会に行ったエピソード。お隣のおうちのご家族と一緒になって、一緒に花火を見ていたのだが、小学生の子供は、「あ、○○ちゃんだ」と走っていって挨拶して、戻ってきて、また「あ、○○ちゃんだ」と走っていって挨拶して、戻ってきて、「あの人たちにとって、社交の場なんですね、花火大会って。花火見てないし!」。宝塚の花火大会は音楽が流れるのが特徴だそうで、でも見ていた場所から音楽は聞こえないから、どこが終わりかわからない。でもなんとなく、なんとなく、あ、終わったー、というのがわかり、なんとなく、なんとなくみんなで拍手する。「なんで拍手するんでしょうねー、でもしちゃうんですよねー」。あるある。こういう観察眼がたまりません。

ロジェで演じているゲルハルトさんのお話。じつはモデルがいて、ナチスの副総統だったボルマンという実在の人物だそうです。ナチスドイツが敗れたときにうまく逃れて、整形して生き延びたという説があり、顔はたいらにしたそうなので、ちょうど日本人顔になってぴったりですね、みたいなお話でした。

殺し屋クラウスとは、どっちが上とかそういう関係性はどうなんですか? という質問には、「何をしでかすかわからないからちょっと怖い、と思いつつも、自分のほうが絶対上だと思っている」そうです。ちょうどこのお話のときに、会場の電話が鳴り響いて、司会さんが「クラウスさんから電話ですかね?」と上手いこと言ってました。なんと、モニークはクラウスのことちょっと好きだったりするらしい。クッキー焼いて、クラウスさんに食べてもらう、なんてエピソードを家族で作っているそうです。

ゲルハルトさんは結局どうやって殺されたんですか? という質問には、「暗殺なんだから、わからなくて正解。でも、指輪に毒が入っていた、かもしれん。正解はないけど、そういこともあるかもしれん。って正塚先生が言ってました」だそーです。ハリーってば。

写真撮影のとき、お気に入りの音楽ということで、ご愛用ウォークマンを流してくださったのですが、なぜかポニョ。そういえば前も、子供がボサノバ歌うCDがお気に入りとか言ってたような。

恒例の本のプレゼントは、えーっと、ドーナツ屋さんめぐりの本とか、小説とか、、わり「ku:nel(クウネル)」系ですかね? 著者でもないのにサインを入れるにわにわ。「著者でもないのにねー。おかしいとは思ってるんですよ、わかってるんですってば」と何度も言うのがおかしい。

そういえば、この日はなんと、盆が逆回りして舞台がストップするというアクシデントがあったのでした。(私、ちょうど観てたんだけど、初見なので、盆が逆回りかなんて全然わからず、ただとまった間ひたすら待ってただけでしたが。)キムがにわにわを取り調べる場面で逆回りしてしまい、本来下手から登場するばずのキムが、上手から回ってきた。だから、姿勢が斜めになっている。お互い「逆?逆?逆だよね?」と思いつつも、冷静を装う二人。

袖に入ったら、新公でゲルハルトをやるまなはるがやたら焦っている。「にわさん、大丈夫、大丈夫ですからっっ!!」「…まずあんたが落ち着こうね(笑)」。首に布まきつけるダンスの後でとめます、と言われる。つまり、にわにわが死ぬ場面から始まるということ。なかなか殺されずに待っていると、下級生たちが「あ、お父さん生きてるー」などと言ってくる。一通り騒ぎが落ち着いたとき、コマが楽屋に戻ってきてきょとんとしている。「何かあったんすかー? あ、食堂行ってたんでー」お前はリアルマキシムか! 人間の本性が出ますねー、というお話でした。

歌はまたまた3曲も。入場はショーの曲で〜(多分、初見なので自信なし)、途中、美空ひばりの『真っ赤な太陽』これが最高に上手い。カラオケの定番だそうですが、こないだの中島みゆきといい、この手のがお似合いだと思うんです。最後はポルノグラフティのなんだったかな、すごく難しそうだけど気合い入れててかっこよかったです。

ゲルハルトさんは本当に深い人間で、最後までどんどん深めていきたいとのこと。私も今後の観劇が楽しみです。こういうにわにわに、こういう役をふるハリー、さすがハリーだわ(え、そこがオチ?)

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ロジェ(東京宝塚劇場 8/22 16:00) [観劇メモ]

この作品、すごく好きです。思いっきりロジェに感情移入して、シュミットと会う直前なんか、全身の血の気がひくぐらい緊張した。シュミットを撃てない場面で、ごーごー泣いた。B席の端っこでw

「本能的に、シュミットを追わずにはいられない」という台詞が何度も出てくるけど、自分に重なる。神戸地裁まで行ってしまったのは、頭で考えているわけじゃない、どうしてもそうせざるを得なかったから。

「それを強いた人間が今も口をぬぐって暮らしている、それが許せない」という台詞も、あーーーと思う。それを新人公演で96期生が言うのか。もんのすごい、極め付けの嫌味だな。 

「私たちがもっと気をつけていれば防げたかもしれない…」と、戦犯とうすうす気づいていた妻が言う。あーーーと思う。

ハリー、わざとやってるよね? 「悪」を成した人間を追い詰める話。罪とは何か。罪を犯したほうはどう生きていくか。傷ついたほうはどう生きていくか。

でも、「悪」と思っていたシュミットに会ってみたら、「悪」の一文字ではなかった。「お医者さんで、貧しい人を助けてて、過去の罪にはそれなりに理由があって、自分のお父さんだって悪かったし、一番悪いのは戦争だし、でもだからといって人殺ししていいわけじゃない、今だって戦犯を助けてるから罪に問われる、でもでも」数百文字が必要。

人間って、一文字で説明できるものじゃないんだよ。そうつきつけられてしまったら、撃てない。ちろん、やったことは「悪」だし、その罪は消せない。ロジェは決して許していない。でも撃てない。撃てないんだよ。

それが、神戸地裁でより詳細を知ってちょっと驚いた気持ちと重なる。そりゃ、やったことは悪い。悪いけど、ただ「悪」だけでは片づけられない。緑豆は「文面通り受け取れば、96期や組織を許せってことになっちゃうじゃん(怒)」って言うんだけど…、いや、許してはいない、許してはいないけど、ただ「悪」の一文字じゃないってことが言いたいのだ。

ゲルハルトだってそうだよね。戦犯、第三帝国を作ろうといまだにもくろんでいる。でも、家族の前ではいいお父さん。。。だからって許されるわけじゃないけど、知れば知るほど、人間って一言では括れないって思う。

そんなテーマが、ハリー独特の台詞遣いで語られ、薄暗い街角が次々出てくると、もうハリー信者としては感服するしかなく。

そのうえ、私はミズトートの粘着っぷりが大好きだったのです。よく言えば誠実で几帳面、悪く言えばしつこい(すみません!) そんなミズに、ストーカートートと、復讐の鬼ロジェはぴったりだと思うの。サヨナラ公演としてのベタな場面はないけど、でも、水がよく言うように「終わりはない」、男役芸も、水夏希としての人生も、(わたし個人的には裁判も)そんなハリーのメッセージだと思った。

ただ、このテーマに感情移入できない人には、ちょっとつらいかも、とは思う。だって、クライマックスまで、たいして何も起きないんだもん。普通、最初からクライマックスまで、主人公の心は徐々に動いていくでしょう。でも、この話はシュミットに会うまで、焦らして焦らして焦らして、なのよね。退屈してしまうかもなあ。ゲルハルトの密輸からだんだんとシュミットの居場所が明らかになる過程も、私は面白かったけど、伝聞が多いから盛り上がらないという人もいるかもしれない。

でも好きです。

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紫峰七海 お茶会(8/14) [お茶会報告]

白いフリンジのインナーに、グレーのサテンのジャケット、なんかじゃらじゃらしたのを首と手に。おしゃれさんです^^

Q.原作の映画はご覧になりましたか?

A.みましたー。おもしろそうだなーと集合が楽しみで。集まってみたら、使用人たち、濃いぃメンバーで(笑)。集団芝居が久々なので楽しいです。

お稽古場では鏡があるけど、舞台ではないので、今はこのへん(横)でなんかちょこちょこやってるのを「ん? 何? 見たい!」って思ってます。

執事さんはフェアチャイルドと同じ年ぐらいのつもりなんですけど、妻子もいて。そうは見えないですかね? (うん、見えないですう)

Q.お芝居は衣装1着ですよね? 

A.いやいやいやいや。じつは2着なんです! カッターとネクタイをかえてるんですよ。公的なパーティとかでは蝶ネクタイ、それ以外は普通のネクタイ、なんですって。そのためには全部脱がなくちゃいけなくて。お父さんの着替えを想像してみてくださいよ。(お父さんの着替えって…)

これって本当に意味のある着替えなのかなあ、ってずっと思ってたんですけど。誰か気づいてました? 、、、(客席:首をふる)、、、誰も気づいてなかったって明日お衣装部さんに言います!

舞台裏では「ヘザーセット」とかよばれてます。でもじつは、あれはヘザーセットの衣装ではなく、『Ernest in Love』の樹里さんのなんです。
(へーへーへー)だからベストがちょっと(小さいとか言うのかなとおもいきや・笑)豪華なんです! 

Q.手袋は暑くないですか?

A.とにかく暑い!! 男役って手と首から上しか出してない生き物(何その表現!)なのに、そのうえ手袋ですよ。顔も厚化粧で、髪も固めて。湯気でそうです〜

Q.空港職員さんは新しい役作りだとか…(笑)

A.パイロットみたいな服だけど、ただのチケットカウンターの人っていう、ね。 「今度は眠くないふうにしようか」という先生の提案により、爽やか路線を目指したのですが。。。「ふみかが爽やかって、うさんくさい」と言われてしまって。 爽やかですか? 、、、(ファンの反応=下向いて「くくく…」という感じ)ですよねー(苦笑)

ふつうは爽やかから入ると思うんですけど、爽やかじゃないほうから入っちゃったんで、研11にして「爽やかとはなんぞや!?」という日々ですー。

Q.再演はどうですか?

A.フィナーレの男役の大階段が増えたのがうれしいです。フィナーレって、自分がタカラヅカ観てるとき、さみしくならないですか? えー、もう終わりー?って。でも男役が大階段にたくさん降りてくると、またテンションあがるじゃないですか。(そ、そんなに好きなんだね、タカラヅカ)

Q.クラブの場面で何を話してるんですか? 

A.(笑)今日は、りの(遼かぐらちゃん)に足ふまれた。「あらごめんなさい」みたいな。たわいもない話ですよー。あとでりのがあやまりにきて、ぜんぜんだいじょぶだよー。でも今日お茶会だからはなすかもっていったらほんとに話すことになりましたね

Q.ハバナの場面のふみかさんがかっこよすぎて鼻血出そうなんですが。

A.え〜(笑)、こっちは鼻血じゃなくて汗がすごいことに。…ティッシュをわけあいましょう(笑)

Q.よっぱらいの真似をしてください。

A.下級生で酔うとすっごいテンションになる子がいて、、もう退団しちゃったんですけど、その真似をします! 「@mklsじえjぬjんkcv@「kkっやああああああああ」(マイクきんきん!!)。私以上にはいテンションな下級生は、花咲りりかちゃんです。(へーーーーあの声でこれやられたらたまらんわ)

旅行の話。オックスフォードとフィレンツェ、ロンドンにも行かれたそうです。

メンバーがミーマイ大好きな子ばっかりだったので、ミーマイごっこばっかりですよ。ランベスウォークでランベスウォークしたり。パブもほんとにピアノがあって、お酒とおつまみもらってピアノのそばに行ってみたり。『BUND / NEON上海』ごっこもしましたよ。(Q.杜月笙さん、ロンドンには行ってないですよね?)うん、ピカデリーサーカスで、いぶちゃんがシンシア役やって、私がいじめる役で、とか。フィレンツェはダビデ像を見れて感動しました。(Q.ミケランジェロの?)そうそう!(Q.愛アモーレ歌ったんですか?)歌った歌った、もちろん! でもみんな「へー…」みたいな。私だけが年配だったんで。(年配って・笑)

Q.チェンジボックスが使えるなら? 

A.轟悠様になる! あのお顔になってー、彫刻ほってもらってー(なにそれ)、主演してー。って一日やってみたいでっす。(大きくでましたねー。)

チェンジボックスって、声は変わらないってことですよね。たそがひめかになっても、たその声だもんね。でも、ゆうさんはいけめん声になって出てくる。んー? 仕組みがよくわからないですね。(どうしても気になるらしい)

クイズのコーナー。ふみかちゃんが各テーブルを周り、クイズに答える。ふみかちゃんと同じ答えをあてたら正解(ふみかちゃんがいるテーブルは必ず正解する)。

これがさー、最初に予想していたのとは全然違う趣のゲームだったんですよ。

「使用人は全部で何人ですか」とかいう問題に、うーんと…8人、とかマジメに答えるじゃないですか、普通。でも、それじゃいけないの。だってあの人、「みんなが絶対書かない答えにしなくちゃだめだよ」とか言って、正解をあえてはずしてくる。使用人は「1人と1匹! 私とー、犬(きゃはは〜)」みたいな…。「私が正解って言ったらそれが正解なんですよねっ」チョーうれしそう。。

何それ。何そのあまのじゃく。何そのAB型! 

で、だんだんみんなも趣旨を理解して、「夏の食べ物と言えば?」という問いに「鍋」とか答えてみたりすると、「かき氷!」…そ、そこは普通でいいのか。わからーん。

「花組と言えば?」「しほうななみでしょう!」 あ、そう、そういうことなのよね。ドSで権力志向でオヤジなキャラを、もっと世間にアピールしたらいいと思うの。

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つばき、時跳び(明治座 8/19 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

キャラメルボックス系ははじめてです。なるほど、これは高校生からお年寄りまで楽しめる、わかりやすくて前向きでヒューマンなエンタメですな。NHKでやっててもおかしくないような感じ。

明治座仕様ってことで、多分本来のキャラメルボックスよりは、まったりなのかな? 3幕仕立ての、さすがに1幕目はやや退屈。2幕で幕末にタイムスリップして歴史上の人物が出てくると面白くなってくる。現代の人間が過去に行って歴史に絡む、というのはよくあるけど、過去の人間が現代に来ちゃうのはちょっと珍しい? 御当地ネタが多いのもいい感じ。熊本行ってみたいなって思ったよ。 

要所要所でコミカルに笑わせようとして、ちゃんと笑いがとれてるし、要所要所で感動させようとして、ちゃんとそうなってる。んだけど、ちょっとだけこっぱずかしい。タイムマシンそのものについては笑っちゃいけないのー? そこ、思わず笑っちゃうんだけどー。えー、そこでいきなり告白するー? 恥ずかしすぎるー。ラストもありえないっしょー。まあ、高校生からお年寄りまでカバーするには、これだけの鷹揚さ(?)が必要なのかもな、と思ったり。

ヒロインの福田沙紀はすごいねー。それこそ森昌子とかの時代のアイドルみたいで、どっしり地に足ついてる系。全然いまどきじゃない。でも座長にふさわしい、有無を言わせない何かがある。米倉涼子初座長のときを思い出した。オスカー、けっこう見る目あるなあ。

黒瀬役の金子貴俊と坂本龍馬役の渡邉紘平が上手かった。渡邉紘平は『ノーマジーンとマリリンモンロー』に出てたのか、全然わからなかった。最近、観劇する元気がなかったけど、やっぱり役者さんってすごいな、と。役になりきって、だけど全体を見通す力もあって、客席を動かしていくって、すごいよなあ。自分はいつも理性が邪魔してしまうので、なりきることができないの。舞台を観る楽しみのひとつは、役者さんの力を浴びることだったよ、そうだったそうだった、と、敬慕の念を思い出した。

リカちゃん(紫吹淳)は、もう、時代劇専門でもいいぐらいだ。丸顔に日本髪がよう似合う。ヅカ仕込みの大芝居が、一人で江戸時代してた。ヒロインのお母さん役で、貫録ありまくり。『女ねずみ小僧』のときから思ってたけど、もっと時代劇に出てほしい!

それにしても、主人公の役名が「じゅん」なので、しぶきじゅん様が他人を「じゅん様」とよぶのがこそばゆい。そのうえ、リカちゃんの役名が「ふみ」で、みんなして「ふみ殿」って言うのもこそばゆい、個人的に^^;

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神戸地裁で裁判記録を読んできました [音楽学校裁判]

これまでネットで情報収集はしてきたけど、やはり実際に裁判の書類を読むと、これまで曖昧だったことがはっきりするし、知らなかったこともまだまだありました。(8時間ぶっ通しで流し読みしたので、もっと時間をかけてじっくり読めば、もっといろいろわかったと思う)

知れば知るほど、音楽学校のアホさに呆れる。。。まさに無法地帯。ここは本当に21世紀の日本なのか?? おそらく今も無法地帯なんだと思われます。だって人事変わってないし。改善案を提示できるんだったらしてるだろうから。

知れば知るほど、原告のけなげさに、涙する。

知れば知るほど、96期生ひとりひとりにいろんなことがあったことがわかる。

知れば知るほど、主犯の、人をおとしいれる技術に舌をまく。おそろしすぎる。

結論はもちろん変わらない。でも、細部を知ると知らないとでは、重みがつくづく違います。

なんでこの子はここで裏切ってしまったんだろう、なんでこんなひどいことを言ってしまうんだろう、なんで誰かがとめなかったんだろう、、、、

どれもこれも重い。重いからこそ、何も知らないよりはまだ希望がある。と思う。半端な情報で「96期ってどうなの」と思っているのと、知識を得ているのとでは、心理は全然違うし、知ることで何か変わると思いたい。(私にとって「知る」=善だからなんだけど。職業柄、当然。)

ネットに情報が流れてしまうご時世、本訴に持ち込んだからには、音楽学校は最後まですべてを明らかにすべきだった。でも彼らはそうしなかった。夢のベールをみずから半端に剥いで、半端に逃げた。

だから、ファンは自力で真実を知ろうとしなくちゃいけない。夢のベールが<組織>によって剥がされたその痛々しい部分を、私たちは努力して見つめる必要があると思う。…単なる知識欲? 自己満足? かも。でも私にはそれしかできないよ。知りたくないという方の気持ちもわかるけど、私は知ることでしか楽になれない。

司法という制度があってよかった、とつくづく思う。これおかしい、と声をあげて、それを正しく判断する仕組みがあって、その過程がちゃんと公開されてて、誰でも見られる。すごい制度。もちろん今も冤罪事件とかあるけど、それでも人類は何千年かけて、少しづつ進歩しているんだと思う。

裁判記録は誰でも簡単に見られます。もちろん、事前に電話して、その日見られるか、必要なもの(収入印紙とか)など、聞いておく必要はありますが。ただ、時系列順にもなってないし、見出しもついてないので、あらすじと登場人物は頭に入ってないと厳しいかも。

裁判記録の閲覧は無理でも、ネットにアップされている裁判傍聴記録などはぜひ読んでほしいです。(効率よく裁判記録を読めたのは、そういう方たちの努力のおかげだとつくづく感謝。)
http://www20.atwiki.jp/bullying/
http://kobe-101.blogspot.com/
http://sakurasaku-zuka.blogspot.com/
http://fair-trial.blogspot.com/


裁判は終わっても、根本的には何も終わっていません。


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摩天楼狂詩曲(ニューヨークラプソディー)(宝塚バウホール 8/15 11:00) [観劇メモ]

ベタすぎて…、こ、これは学芸会か!? みたいな作品なんだけど…。

でも、嫌いにはなれないんだな。鈴木圭、いい人なんだろうね。だって、ところどころうるっとしちゃったんだもん。

うるっとポイント1は、マスター(みきちぐ)が夢について語るところ。夢を追わなくなっても、その夢を追ってたときの気持ちは今も変わらない、だって。それって、「革命が俺を裏切っても、俺は革命を裏切らない」と似てる? 似てる?

夢を追う青年と、いい加減就職したほうがいいのではと心配する彼女。リアルだなー。彼の夢の中にはもう私は含まれていないのかも、二人の大切な記念日を忘れるなんてひどいわ! リアルだなー。実際にあったんだろうなー、鈴木圭にw

夢を追うとか言っておいて結局甲斐性なしの主人公。正直、最初はあんまかっこよくみえない。んだけども、最後にヒロインを危機から救ったあと、そのせいで自分のチャンスがつぶれちゃったことを、ぜんっぜん気にしてない様子が、めっちゃかっこよかった。本当にさわやかな、素直な、心のきれいな人なんだなって。それが包容力につながってた。こういう男の子を好きになるって、わかるよなー、と。ともみん(夢乃聖夏)にとっては、すごくいい宛書きだったんじゃないかな。こういう役は今の学年でしかできないだろうし。歌も芝居も上手くなってて、ちょっと感動しちゃったよ。

というわけで、うるっとポイント2は、ヒロインを助けることができたあとの場面でした。

でも、その後のラブシーンでラブラブ歌ったあと、なぜ暗転するー。そのままバンドのメンバーがスライドしてきて、バンドの演奏になって、そのままライブハウスの場面にすればいいじゃん。いちいちもったいない。

あと、致命的なのが、主題歌がださすぎること。60年代の歌謡曲みたいで、とてもロックだとは思えない。まあ、衣装からすると、プレスリーの時代みたいだから、いいのかも? でもでもメロディーが演歌っぽすぎて、日本のウェットさ満載だよ? 

み き ち ぐ(美 稀 千 種)万 歳。もっと歌わせろー。

みやるり(美弥るりか)の緑のスーツ、新喜劇の中條さんかと。悪役かっこいいぜ的なソロがあり、腰つきがまだまだで、でも頑張ってやってる姿がまずまずで、発展途上だけど「キャー」って思えるのが楽しい。低い声が好きなんだけど、そのせいか舌たらずになるところが惜しいなー。

しーらん(壱城あずさ)、おいしい。こういうの、ほんっと楽しそう。そしてうまい。この二人、役がわりで逆もあるそうだから、それはさらに面白そうだね。しーらんが悪役やったら、「やりすぎー」って感じで楽しそうだし、みやるりのコミカルなバーテンって、「いっぱいいっぱい」って感じで楽しそうだわ。

せあら(妃咲せあら)はあれでいいのかにゃあ。ヒロイン役者だと思うんだが。でもちゃんとハイテンションでひっかきまわす女の子を造形してた。かつてのヒロインが女役になっていく過程のひとつの役どころだということはわかるけど、複雑だ。

一幕のヒロインの衣装が地味すぎる。副組長(万里柚美)のほうが豪華じゃないか(社長だからしかたないけど)。現代もののお衣装も、楽しみのひとつなのよう。

まよ(天霧真世)、いいオジサン役者になってきたなあ。顔立ちが外人っぽいのも得かも。

下級生がぜんぜんわからなくなっている。。。朝都まおがちょっとおいしかった。麻央 侑希はなんであんなにぷくぷくにみえるんだ? フィナーレのシンプルな衣装のほうがスタイルよくみえる。

ヒロインの音波みのりちゃんは、とにかく顔が好みだー。っていうか、、、ベタな役すぎて(ほかのキャラクターもみんなそうだけど)、どう演じるかとかそういう問題じゃない気がする。。。

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麗しのサブリナ(宝塚大劇場 8/14 15:00) [観劇メモ]

とりあえずライナスというキャラクターが好きです。映画みたときからそう思ったので、私の好みのタイプなんだわ、きっと。かたぶつで、でも本当は優しくて、表情があんまりないんだけど、じつは心が動いていて、仕事もできるから、恋愛もいざとなると初回から上級テク、わーわーわー、そういう男の人を、チョイチョイいじりたーい。銀橋でいきなり株のこと歌い出すとこ、わくわくするぅぅ(ここ、『ガイズ&ドールズ』に似てる曲だね)。まとびさん(真飛聖)は『花のいそぎ』以来、包容力満点だと思ってきたけど、こりゃ極めつけだわ〜。

ライナスは素敵なんです。みなさん素敵なんです。ハッピーで善良なお話です。

でも、ちょっと退屈なんだよな、トホホ。

盛り上がらないのよー。そこもっと笑わせればいいのにとか、そこもっとせりふ変えればいいのにとか、そういう細かなところに行き届かない感じ。演出、そうだ演出がおかしいんだ。

特に、前半はナンバーが多くてそこそこ明るく盛り上がる場面が続くんだけど、後半はライナスとサブリナのやりとりが主でナンバーもソロばかり。心情ドラマっぽくなる。だから、明るく盛り上げるのではなくて、感情移入させて盛り上げなきゃいけない。なのに、フランス行きのいきさつが、ほんっと、わかりにくい。

えーっと、ライナスはどういうつもりで切符を買ったんだっけ? 親にはこう言ってるけど、サブリナにはこう思わせて…、で、いつサブリナに本気になったのかな? 考え出すとますます盛り上がらないから考えないようにする、といつのまにか終わってた、みたいな。

サブリナの部屋が花道だったり、みわっち(愛音羽麗)をストーリーテラーにするとか、ちょっとした工夫で面白いところはあるのになあ。

らんはなちゃん(蘭乃はな)は、思ったよりも(笑)歌が聞けた。歌い上げるときの表情が硬いかなあ。歌い終わってニッコリすると、かわい〜。台詞も、感情をどっと出すとき、どうしても均一になってしまうのがもったいないな。(これはまとびさんもそうで、わざとつっけんどんにしようとすると、棒読みっぽくなってしまう。)

でもね、「あの子がいればなんだってできる」とかって歌詞があるんだけど、こういう歌詞って歌謡曲でもよくあるけど、その意味が初めてわかったよ。ただいるだけで心が暖かくなるような、希望がもてるような、そういう存在。それが、少女そのものであり、娘役トップなんだよね。そして、それこそが少女歌劇の本来の存在意義なんだよね(それにひきかえ今のタカラヅカは(T T)。)…その点でトップ娘役として素晴らしいと思った。

みつめおまあだいもん(華形ひかる、真野すがた、朝夏まなと、望海風斗)がもったいない。というか、こんなに人いらんやろ。「使用人がおいしい」って聞いてたけど、路線スターさんがあんななのに比較して、の意味だったのね。

使用人sは、おのおのが同時に違うことをしていることで相殺されてしまっているように感じた。みつめおまあだいもんの場面も、作品の力が足りないぶんを小芝居でうめようとして、そりゃあ場面場面の温度は上がるし、リピーターは楽しいけど、作品全体の力が最初っからないから、かえって「頑張ってるよね、うん」で終わってしまうというか。うーーーん。せめて、それぞれの小芝居を整理して、相殺しないように段取りをつけるのは、演出家の義務なのでは!????

映画でみて素敵だなと思っていた、タイトスカート内蔵みたいなドレス、再現されててうれしかった。あんなふうになってるのね。

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遠征速報

なかなか時間とれないので、とりいそぎ一行づつ。

★麗しのサブリナ

ほんとメリハリのない作品だが、ライナス@まとびさんが素敵すぎて、それだけで通える。

★ニューヨークラプソディとやら(バウ)

ほんと鈴木圭は才能ないと思うのだが、どこかピュアなところがあって、嫌いになれない。

★ふみか茶

あの人はドSで権力志向でオヤジなところをもっと世間にアピールするといいと思うの。

★神戸地裁

語りたいことが多すぎて、だけど語る場がなくて、つらい。

ひとりでー、かかえきれーないー、せつないーおもいーがあーったーならー、誰かをー、あーいーしーて、ごーらんー@Exciter!!

っていうけどさぁ。
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