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2022年1月から3月に観たもの [観劇メモ(ヅカ以外)]

今年1月から親の介護が始まってしまい、
忙しくてまったく更新していませんでした。
このさい、閉じようかとも思ったのですが、
ひとまず感想は書いてあったので、今更ですが、載せていきます。

〇1/15夜 「ブルーレイン」博品館劇場

コロナ後はじめて観た舞台の再演。
ヒロインが水夏希ではなく彩乃かなみに。より翻弄されて不幸に見える。
長男役がどうしても好みではなくて残念。

ちょうど親の介護が始まった段階で、前回よりも次男に感情移入した。
次男は父親に「お前ならできる」と言われるんだけど、それが虐待っていう。
自分自身が親のために病院から何度も呼び出されることと重なってつらかった。

飛沫防止パーテーションが無くなっていると思ったが、あった! 
飛沫防止というよりは、人物同士の距離の比喩として使われているみたい。
あと、水槽の壁なんだね。


〇1/21夜 柿喰う客「空鉄砲」スズナリ

著名な作家とその愛人(元男娼)と息子(いずれも男性)、作家の死を映画化するための俳優。
作家の役を演じる俳優と、作家本人を、同じ田中穂先がやっていて、あれ、今どっちなんだ?
っていうのがすごく楽しい。

ほかの役も、次々入れ替わったり、場面も前後したり、
「語り」中心の柿ならではの仕掛けがぞんぶんに楽しめる。
作家がどうして死んだのか、が最後に明かされるのでどんどん引っ張られる。

玉置玲央の男娼役もぴったり。しかもちょっととうがたっているという設定。
だけど、男どうしの愛憎や、男らしさへの固執に、
自分の中にまったくとっかかりがなくて(苦笑)、
すごく面白いけど、刺さるって感じではなかった。


〇2月に配信で「モンローによろしく」「ある王妃の死」「フェイクスピア」

「モンローによろしく」はマキノノゾミの初期作品だそうで、
初日一日だけやってコロナで中止になってしまった。
幸い、初日の映像を撮っていたので配信に。

第二次大戦中から赤狩りの時代のハリウッド。
最初は人気があったけど不器用で干されていく俳優と、
最初は抵抗していたけどだんだん世慣れして出世していく監督と、
素人から人気女優に、そしてマリリンモンローに座を譲るヒロイン、
の三人の友情の話らしく、
いかにもアメリカ映画っぽいせりふのやりとりがとてもおしゃれ。

なんだけど、女優役の那須凛が一人勝ちで、
監督役は「東京原子核クラブ」で良かった石川湖太朗なのでまだいいのだが、
人気俳優役がいまいちで、三人のバランスが悪くて、
何が主眼なのかよくわからない感じになってしまっていた。


「ある王妃の死」は題材が閔妃暗殺事件なので、見てみた。
二手に分かれた舞台装置と、チェロの音楽が素敵。
オッサンたちが、朝鮮を占領してウハウハしてて、
本当に嫌な気分にさせられて、よくできている。
王妃役が演技は高貴なんだけど、声や見た目がイメージと違った。


「フェイクスピア」は評判が良かったので配信チケットを買ったけど、
野田秀樹を配信で見るのは全く無理があった。途中で脱落。


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