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サウンドシアター ヒプナゴギア(シアタークリエ 8/28 19:00)

リカちゃんが出たのを観て、期待してたサウンドシアターシリーズ。

種明かしが普通だったのが、ちょっと残念かな〜。想定内というか。クロスロードは号泣、タナトスは鳥肌、だったからなあ。これはデビュー作なんですね。

あと、男二人の関係がやけにBL風味?

しかし、やはり音楽は素晴らしいし、セリフというか構成が上手いし、今回後ろの席で観たので照明の美しさに脱帽。

米倉利紀はRENTのコリンズだよね。美声の歌も披露。ワンマンキャラの役で、カテコのしゃべりもワンマンでした(笑)ちょっとセリフが早口かな。北村有起哉が文学的な声で、しびれた。よくあるじゃん、俳優さんが文学作品朗読したCD。ああいうの似合いそう。ユミコは夢の中の女。硬質な感じが合ってた。天然で、わがままで、なのに全く生々しくない。不思議な透明感。膝だけ見える衣装もかわいい。

次回公演も楽しみにしてます。
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ロミオとジュリエット(東京宝塚劇場 8/10 15:30) [観劇メモ]

役替わりBチームです。両方観るほど熱いファンでは最早ないので^^; 強いて言えば、最近ヘタレから脱しつつある真風ティボルトを観たい、ということで選びました。

で、真風さんは確かにやる気開眼してて頼もしかったですが、ティボルトとしてはいまいち熱気が足りませんでした。喧嘩するところはいいんだけど、全体的になんとなくけだるいというか、本当は家でプラモとか作ってたいのに、後継ぎとか言われちゃったから仕方なく喧嘩っぱやいふりしてるんですう、みたいな。あ、それって、原作のミュージカルのティボルトっぽいですね。じゃあ正しいのか(笑)。

ちえロミオがかわいくてかわいくて。トップになってまる4年ですか、それなのに初々しいなんてすごい。一方、ねねジュリエットはちょっと薹が立ってました。少女っぽくはあるんだけど、薹が立ってるので、あざとく見えなくもない。

乳母については一個前の記事で語ったので省略。

まさこ大公は今までになくアグレッシブ! メイクが変わった? もみあげも太くて力強い大公様でした。マーキューシオは天寿。すごく賢くて、キレやすいふりをしている感じが、らしくてよかったです。愛の礼真琴は初演のときから「すごい新人が出てきた」と話題でしたが、観れて良かった。指の先まで完璧な、美しいダンスでした。せし子のような慈愛の「愛」ではなく、少女のようなフレッシュな「愛」。この人、歌も上手いし、ダンスも上手い(芝居はどうなの?)、これで背丈さえあれば、ってところでしょうか。死は麻央侑希、可もなく不可もなくってところかなあ。まがまがしくはあるけど、世界全体を動かしているようには見えない。音花キャピレット夫人が、映像で初演を観たときよりもずっと肉食系で、素敵でした。 壱城パリスは髪型やメイクも凝ってて、楽しそうでした。

で、紅ゆずるのベンヴォーリオ。これがなあ。。。。ベニーには、「キレてる人」と「おどけている人」の二つの引き出ししかないのか、と思ってしまった。ベンボーリオは後者の引き出して演じていて、『めぐり会いは再び』のブルギニョンとさして変わらないように見えたのです。うーん…ベンヴォーリオは確かに「粗忽もの」と言われてはいるけれども、ものすごくおどけている人でもないはず。ちょっとだけ年長で(原作だと拾われっ子なんでしたっけ)、一緒になって遊んでいるけど、少し離れた見方もできる人。それが、殺傷事件に至って、みんなよりも早く「憎しみ」の危険性に気付く。少なくとも私は、そうしたベンヴォーリオに感情移入するからこそ、最後、感動してたのですが、今回、ベンヴォーリオが役として成立していないように見えて、物語全体として感動できず。。。スターオーラと、プロデュース能力に長けていて、トップに王手がかかっている今、芝居をなんとかしてほしい、と切に願います。

これで退団の花愛瑞穂。86期! ケロさんのディナーショーで、大人っぽい娘役さんがいるなあ、と注目して以来、シビさんのようになってほしかったのですが、もう退団とは。長くいるっていう選択肢は、今の宝塚にはないのでしょうか。もったいないです。
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ロミジュリの乳母はうっかり八兵衛 [観劇メモ]

美城れんの乳母役で、初めて乳母という役に納得がいった!

(あ、ハマコのも納得いったんだった。ここでは、宝塚限定、ということで)

乳母って、うっかり八兵衛的な存在なのね。なるほどねー。

ロミオが、ジュリエットに託すために乳母に渡した薔薇を、乳母が自分宛だと勘違いするやりとり。美城れんの乳母は、ごくごく自然に笑いが起きてました。これまで、あの場面は、笑う場面なんだろうと理解しつつも、それほど笑いは起きてなかったと思います。

あそこで自然に笑いが起きるような、うっかりしてる、コメディ担当である役。それが乳母。

うっかり八兵衛的な役はたいてい、考えがすぐ変わるものです。もちろん、キャラ的には当然善人なんだけど、えらい人の言うことにちょっと左右されちゃったりするものです。(宝塚で言うと…ゾロでキタロウくんがやってたガルシアとか)

だから、ジュリエットの恋を応援していたくせに、途中で「やっぱりパリスと結婚したほうがいい」とか言い出すわけですよ。もちろん、恋が実ったほうが素敵だとわかっているけど、大変な思いをして恋を貫くというのは、うっかり八兵衛の価値観では、選択肢にない。特に、美城れんは表情でそのことを表していて、さすがのうまさでした。

乳母は、コメディエンヌがやらなくちゃならない役だったのです。だから、完全スター路線の生徒ではそこまで笑いを取れない。美穂圭子様もコメディの人ではないから、しっくりこなかった(美穂圭子様は道化のメイクでコメディを表そうとしていたけど、得意分野ではなかったために、歌の上手さだけが際立ってしまったという…)

そもそも、オペラや海外ミュージカルは、ソプラノとテノールの恋を、アルトとバスが邪魔をする、というふうに括られますが。もう一組、年配のカップルや、コミカルなカップルがいることもありますね。たとえば、『コパカバーナ』のマヤさんとじゅんちゃんがやった役なんか、年配カップルでコメディ担当ですよね。『ミーアンドマイガール』のジョン卿とマリアはコメディ要素は少ないけど、年配カップルですね。『ラ・カージュ・オ・フォール』の森久美子と今井清隆の夫婦もそう。

海外ミュージカルを宝塚に輸入する問題の一つが、ここにもあるわけです。役が少ない、娘役の役がない(しっかりした女性が多いから)、ということはわかっていたけど、年配の役、コメディ担当の役をどうするかって問題もあったという。特に年配の女性の役。ジョン卿を路線の生徒にやらせつつ、マリアは専科さんにやらせるとか、散々問題視されてましたけど。乳母もまた、同じ根っこを持った問題だったのですなあ。。。

私は、脇の生徒さんが好きなので、こうした役で、路線以外の生徒さんを使ってほしいです。花組でやるなら、初姫さあやちゃんとか、あ、もういないんだった(T T)、そしたらいっそ悠真倫さんでしょう、乳母は。ねえ。歌ウマでコメディできる人ですよ。

でもそうすると、ロミジュリみたいに二番手娘役の役がない作品は、路線の娘役が割りくっちゃうんだよねえ。。。娘役、女役、の概念自体の大問題にぶちあたっちゃいますね、ここから先は。


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