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映像で見る『BUND/NEON 上海』 [観劇メモ]

映像で見てあらためて思う。音楽がいいんだね。太田健と高橋恵(高橋城の娘らしい)。どの曲も耳に残って、ドラマチックで、心地良い。あと、ミュージカルっぽい、セリフと歌の混ざり具合が上手いんだ。ナンバーへの入り方も全然自然。だから場面場面が楽しく、デビュー作なのにテクニシャンって思ったんだな。

ふみか様は客席で見たときは「こわーー」だったけど、映像で一歩引いてみると「やりすぎーー」だった(笑)。映像で見てはじめて「リカちゃん、ノーズシャドウ入れすぎだよ…」って気付く、みたいな。←緑豆から「客席で見てもノーズシャドウ変だったけどね」という突っ込み入る。いいんだお、ファンは盲目なんだお。やりすぎが楽しいんだお。

「ふみかちゃんのセリフ回し、『テンペスト』のエアリエル(朝比奈慶)みたい」「じゅりあに鞭って、何これ、斎藤君? 斎藤君の作品でしょ?」「お前を殺してなんになる、ってそのセリフ、『テンペスト』でねったんが言ってたよね? やっぱこれ斎藤君じゃないの?」…そうね、そうだね。言われてみれば、格子のセットも『テンペスト』っぽいね…。

ノリは斎藤君で、技術は小池、最強じゃん。

その他の外野の感想→「いまっちって研いくつ? もう専科?」「誰この変な人! みちる? 知らない! こんなすごい人を今まで知らなかったなんて!」「執事の人、貫録あるねー」92期、大人気。

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組織の不条理の中で生きる [ヅカってなんだ?的記事]

今いる部署が解体してしまうかもしれん。それも、上の人のちょっとした思いつきの影響で。ずっと同じ部署にいられないのは宮仕えの定めとは言え、気に入って頑張ってきた部署だけに、ちょっとした思いつきでないがしろにされるのは、悲しすぎる。大きな組織ってほんと、「上司は思いつきで物を言う」(橋本治)の連続だ。

と思いながら、花影アリスの退団あいさつをスカステで見る。

あーりーすーーー。君がトップにならないなんて、思いもしなかったよ。あいあいも。さゆも。ユミコも。みんなそうだ。

ちょっとしたことで上手くいく人もいれば、頑張っても報われない人もいる。上の人のちょっとした思いつきで、変な公演やらされ、貴重なジェンヌ人生の一部を費やす。トップになって当然と思われていた人が、なれずに辞める。

なのに、ジェンヌはみんな健気だよなあ…。少しでも楽しみを見出して、気丈に頑張ってるよなあ…。労働条件だって相当過酷だろうになあ…。

自分は相当、楽な職種だろうに、全然ダメですよ。あんなに強く、美しく、清らかではいられないですよ。(注:自分が、トップ娘役になると目されているほど職場で花形だ、という意味では決してありません。念のため。)

ちょうど今の自分の年って、1/3をかけると(ジェンヌの人生は普通の社会人の3倍の速さだという)、研究科6〜7年目。同期たちが、これからどういうコースを歩むか。バリバリ路線スターになるか、職人になるか、そのどちらにもなれないか…。

運命に翻弄され、野望を果たせずに退団するジェンヌ。でも、「悔いは無い」と言う。毎日毎日、与えられた役に打ち込んできたから。その生きざまに、憧れるやね。

昔は、専業主婦の奥さまが、自分がなれなかった「働く女性」という夢を、トップスターに託していたという(知り合いのおばさまの言による)。でも私は、「働く女性」にはなったので、もっと現実的に、組織の一員としての困難を重ね合わせることができる。オジサン向け雑誌が武将や実業家を取り上げるみたいに、私はジェンヌに何らかのモデルを見出し、美化しようとしているのかもしれん。

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