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オネーギン(日本青年館 10/17 15:00)

(ネタばれあります)

近代文学ってこういう感じよね~。近代化する社会で、自我に目覚めちゃった人の自分探し自分探し…。特にロシアは地理的、歴史的、政治的に特殊なのだそうな。
(オペラの解説ですが、参考になったのが→http://homepage3.nifty.com/operasuzume/EugenOnegin.htm

植田景子の文芸ものの中でも、特にオネーギンは生産性がない。極めて虚無的。共感しにくいけど、現代人に通じるとも言える。

そんな話にどうオチをつけるのかと思ったら。「時が流れれば、私たちの空しさも歴史の中で意味のあるものになるかしら」というような、あんなさん演じる亡命フランス貴族のセリフがまずはテーマを示唆し、同じ内容を大勢で歌う。そして最後には、負けるとわかっていても革命に身を投じる! 「俺たちにできることをしたい、貴族革命と言われても」これが答えなのかな、多分。

とどさんはさすがに虚無的なダンディーははまる。24歳は無理あるけど(笑)2幕のおひげが素敵。

みみは頑なな少女時代も似合うし、大人になってからの演技がすごくよかった! トップでええやん。

キタロウくんの役は、パーマかけたと聞いてたので、プーシキンだとわかっていたけど、最後のオチだとは。最後をキタロウくんがしめる作品が続いてる。ほんと頼もしい、かっこいい。革命の歌で泣いたもん。

にわにわの美声を久々に聞けてうれしい。将軍役のとき、西園寺公望に見えた(笑)。彩凪翔がとどさんの子役、きれいよね~芝居もいける。まなはる、りーしゃ、久城あすあたりが使われてていいね。がおりがヒゲ!透水さらさは歌なしだが、アホっぽさがうまい。リサ、あんなさんがイイ女ポジションを上手に分け合った。

プロローグからの一連の流れがよかったなあ。悲劇か喜劇か?って提示してくる。ふと気付くと舞台に額縁が! サブタイトルが「ダンディーの肖像」だからか~。フィナーレの曲はオペラかバレエのなのかな?

もう一回観るので、詳しくはまた。
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