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緒月遠麻お茶会(5/1 ) [お茶会報告]

問題のキスシーンの演出が誰か、が明らかになったので、断片的ですがアップします!!

Q.ディアギレフさんは何歳ですか
A.30ちょいちょい。(えーーーー)見えないですか…??

Q.ヒゲは久々ですかね
A.けっこう昔からつけてて、『Romance de Paris』から、、、最近だとシュミットさんとか『リオ・デ・ブラボー』のお爺ちゃんとか、でもシンプルなヒゲは久々ですね。ヒゲは、好きです。(きゃーーー)

Q.最初、みなさんがいる中に出てきますが、
A.長台詞なんで、間違えないかそればっかり気になって。「昨年、シャトレ座で」って、言ってみてくださいよ。早口言葉ですよ。噛まないようにぼそぼそって言ってたら、「それじゃあ伝わらないよ、緒月くん」って言われちゃった。

Q.で、問題のキスシーンですが、やってらっしゃるご気分は…
A.本人たちはもう必死で。周りのほうが「はふはふ」言っちゃって。下級生たちがもうノリノリで稽古つけてくれるんですよ。彼等が「きゃー」っていうまで、稽古するっていう。

Q.台本にはどんなふうに書いてあるんですか?
A.「キスのあと、ややあって」とだけ。(ええええっ)

Q.じゃあ、ネクタイはずしは、
A.下級生の演出。下級生っていっても、主に蓮城まことさんなんですけどね。原田先生は横で顔真っ赤にしてるだけ(おいおい、原田先生〜)

初日は緊張しちゃって、親指がぷるぷるちゃって、やばいと思って、ぴとっと、開いていた親指を閉じたんです。そしたら、キングが「指とじちゃダメだわ〜、緒月さん」だって。なのに、キングの場面について、こうしたほうがいいよとか言うと、「はい、はい、すみません、はい」(笑)

濃厚ですかねえ? もう自分たちは麻痺しちゃって。

Q.最初はお二人は仲良しなんですよね。
A.そのへんはチギとも話し合って。牧神の午後あたりまでは上手くいっているという設定です。

Q.裏切られた後の怒りの場面は
A.楽屋に戻ったとき、五峰さんに「鼻息荒い」って笑われます。あそこは新聞の扱いが難しくてねー。今日の午後の公演から、電気スタンドがなくなったので、机に新聞を叩き付けるのがやりやすくなりました。

Q.ディアギレフさんの顔がつぎはぎのボードになってるのは面白いですね。
A.あれねー、スチール撮りのときに一緒に撮ったんですけど、そのこと聞いてなくて。原田先生、伝達忘れ多いんですよぉ。スチールはあんまりハッキリ描かないほうがきれいに写るって昔上級生に習ったんですが、あんな大きなボードになるならもっと繊細に描かないと、、だからラインとかガタガタなんであんまり見ないでください。

Q.最後のロモラさんとの戦いは壮絶ですね。
A.あそこはおネエ系の戦いでって言われて。キャットファイト。

Q.だから「子供を生むことはできない」なんて台詞が出ちゃうんですね。
真那春人さんに『ヴェニスに死す』を渡すっていうのもすごいですね。
A.気に入った子に渡すそうです。イヤな人ですね。でも、どの子にもヴァ−ツラフの面影を見ているんだと思う。

Q.キタロウくんご自身は『ヴェニスに死す』の本や映画は
A.見たことないです。(ばっさり)

Q.全ツチームがご観劇されたとか
A.もうねー、みんな興奮しちゃって。奏乃はるとさんが「私も鳥かごに入れて〜」って言ってました。みんなそう言うから、鳥かごが満員になっちゃう。

Q.最後にカーテンがあいて、みなさんに迎えられますが、お気持ちは。
A.うれしいですね、みんなに迎えられるのが。カーテン前に登場すると思ってました? ありがたいですね。

ニジンスキー(宝塚バウホール 5/1 14:30) [観劇メモ]

(追記しました)

チギにこの役は合っている。強靭さ、繊細さ、透明感。(そりゃ、本物のニジンスキーのような跳躍力は到底無理だけども、そのあたりは求めていないからOK)美しいチギが悩んだり苦しんだり、あゆっちといるときにちょっとだけうれしそうだったり、それを観ているだけでも眼福。

作品としても破綻がなく、とてもわかりやすい。重い題材かもしれないけど、まとまってるから、そんなにどんよりしない。ミュージカルとしてはかなり綺麗。ニジンスキーとロモラが打ち解ける場面でのバラの使い方なんか、上出来。NOW ON STAGEで「原田先生は台詞と歌のつなぎとか、タイミングにこだわりがある」って話題が出てた。そういうセンスが「手堅い」と我々に感じさせる。

ただ、天才が自由を求めてうまくいかず狂ってしまう話、というのは、それだけでドラマチックだよねえ。まとまりよくて当たり前だ。そう考えると、『Je Chante』のときに「手堅い」と褒めたけど、デビュー2作目でも同じように「手堅い」だけなのは、いかがなものかと。。。。史実(原作みたいなもの)を、ヒロインの扱いを変えて、きれいにミュージカル化しただけなんじゃ…?? デビューあたりの作品では、「なんじゃこりゃ」と思われても、やりたいことが明確になっている作家のほうが、いいのでは。。。

だいたい、天才の狂気を描くには、人間心理が大雑把すぎる。たとえば、「独自の振付けで、肉体や若さではなく精神を表現したい」ってしきりに言うけど、その精神性をつきつめたら狂ってしまったということなの? それとも精神を認めてもらえなかったから狂ってしまったということなの? ディアギレフは自分の若さや才能しか愛してくれないけど、ロモラは精神を愛してくれたということ? 深い意味がありそうでいながら、つきつめないで曖昧なままだから、ニジンスキーに心底共感して観るところまでいかないのがとても残念。

それに今回は、役が少なすぎた。主要3人以外では、五峰さんと、あとはせいぜいシューマイぐらいしか印象に残らない。磯野さんがあんなチョイ役だなんて、きゃびいに何の役もないなんて、ありえへん。こういう点では、まだ『Je Chante』のほうが幾分マシだったよなあ。役が少ないってことが、わかりやすいの理由でもあるんだろうけど、宝塚歌劇としては×でしょう。

あゆっちは顔ぷくぷくで、そこが恵まれたお嬢様らしくて、ああ、こういうお嬢様なら苦労なんか知らなくてもその純粋さで天才の苦悩を癒すことができるのかもしれないな、と思わせてくれた。ミーマイでサリーがジャスパー卿の前で「顎で受け止めて」を歌うみたいな。って通じますかね? あのお爺ちゃんは下町っ子のサリーの気持ちなんかわかるわけないんだけど、なんか癒されるじゃん。(って、お爺ちゃんと一緒にされるあゆっち)

キタロウくんは久々のおヒゲがお似合い。ヒゲ好きな私はそこだけでまず、はふはふ。重厚な演技で立派な二番手ポジションでした。けど、どうしても「いい人」のように見えてしまう。ディアギレフはもっとイヤらしい人のイメージだったので、ちょっと違和感があった。でもそれはそれで、「この人も悩んでるんだろうなあ」と思える。

最後のほうでのあゆっちVSキタロウのバトルシーンはなかなか面白い。(でもこれ「おネエ同士のキャットファイトで」っていう原田諒の指示らしいんだけど、二人ともおネエキャラじゃないよねえ。)

五峰さんのバレリーナ姿はきれいだなあ。ちょっと年いった、でも現役バレリーナって風格が、いかにもそれっぽい。リサリサ、お高い女って感じできれいだなあ。出番少なすぎやろー。せしる、「愛」を経てメイクがナチュラルになった? キングのちょっと浅黒い感じで眼鏡でインテリっぽい嫌味な顔、なかなかツボ。翔ちゃんの女役は意味不明。大きすぎる。女役でブレイクさせたかったのかもしれないが、これは失敗だな。まあ、やってみないとわからないものだろうけど。

バレエの衣装はどれも綺麗だったな。

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