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トップスター浴 [ヅカってなんだ?的記事]

星組公演を久々に1階S席、真ん中あたりのほぼどセンターで観劇。わたくし、じつはセンター大好き。多少後方でもセンターを選ぶ。もちろん、前方ならなお良し。それは、舞台全体を作者の意図どおりに見ることができるから、という理由だけではない。センターは、トップスターのオーラを全身に浴びることができるからなのだ!

舞台いっぱいに広がった組子が、中央にいるトップスターを見てる。思いが集中する。ヒエラルキーの頂点に立つものとして、歴史の重みがその人に集中する。きっと裏方さんだって、演出家だってそう。人々の思いが集まるトップスターという器。そこに立たされた一人の人間が、集まってきた思いを増幅させて、客席に返す。何倍にもなって輝いて返ってくるエネルギー。客席はその光を浴びて幸せになり、その幸せがまたトップスターを輝かせる。この循環!

トップスターが背負ってくる羽、昔はバカにしてたものでした。なんじゃ、ありゃ、と。でも今ならわかる。あれは太陽神みたいなものなんだよね。仏像の光背みたいなものなんだよね。エネルギーが集中し、光り輝くもの。その光の様を表しているんだ。

トップスターってすごい地位だと思う。一般社会だったら社長? 野球だったらピッチャー? いやいや、そんな卑俗なもんじゃない。だってトップスターは、この世では存在しえない、愛や優しさや美しさのイデアを、具現化しているんだもの。でもそれを、人間がやってるんだよね。人間であって人間でない人とでも言いましょうか。だから、その器に立つのは、常人にはありえないほどの苦労をして、乗り越えてきた人。そして、その人の努力だけでなく、立場がその人をまた輝かせる。まさに巫女だ。

トウコの自由自在な歌声や、視線、汗だくだけどいい表情、さくらでの神々しさ、ダグの男気をセンターで観てたら、そんなことを思った。日光浴ならぬ、「トップスター浴」だ。もちろん、端でも2階席でも日光は届くけど、1階センターはびしびし来る。ああ、大満足。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::


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