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La vie(銀河劇場 8/1 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

大空ユウヒさんが児玉明子と組んで、スキャンダラスな画家タマラ・ド・レンピッカの生涯を演じる舞台。

晩年のレンピッカをインタビューするという形式で、老婆レンピッカの語りと、ショー場面が交互に展開。ショー場面はジャズありパントマイムあり。

こういう構成でも全く退屈にならないのは、レンピッカの人生が波乱万丈なこともあるけど、まず音楽がいいのが大きいかなあ。よく聞く曲でもアレンジが新鮮だし。舞台装置にキャンバスが使われているのも気が利いている。

でもねー、なんといってもユウヒの老婆の語りが素晴らしい。この人、こんな声出せたっけ? 娘役のような倍音がかった発声で、老いの苦しみを語るの。退団後、意図してか生々しい役をやっているユウヒさん。暗い情念が似合うユウヒさん。しかし、外側はやはりクールでシャープ。そんな人が語る老い。不思議だな〜

老いを表すために、映像でユウヒの顔をどんどん老けさせてガイコツにする趣向があって面白かった。宝塚ではできないよなあ。

ただラスト、死んだレンピッカの魂が踊ったあと、そこで終わりにしておけばいいのに、レンピッカの絵を観る現代人としてのユウヒが登場して希望を歌うことに違和感があった。老いを受け入れて死んだ人にたいして、それは白々しくないか? 人生というタイトルの重みをずっしり感じて終わりたいのに。しかも歌詞が英語混じりだし(タイトルはフランス語だじょ)。

ユウヒの女度は上がってました。メイクも島田珠代じゃなくなってた(笑)書きまつげを増やしたんだな。あ、背中はまだ男でした。

レンピッカの恋人役(女性よ)の珠洲春希が良かった!!宝塚時代もすごいダンサーだったけど、ますますしなやかで美しい。肉感的だけどいやらしくない。女性同士のラブシーンのダンスが一幕ラストなんだけど、ずーっとずーっと観ていたかった。この二人の組み合わせがこんなにいいなんて。もはや萌え。宝塚時代は、『誰がために鐘は鳴る』のロバートと道案内のお爺さんだったのにね。

いまっちがシンガーとして、よっちがダンサーとして出演。よっちはまだまだ男っぽいけど、超セクシーな場面があった。ドキドキ。

終演後のトークショーは、ダンサーの岡崎さんが司会。ハイテンションでユウヒが笑ってた。音楽の和田さん(この人のキャラもかわいい)とユウヒのやりとりが深かった。私もいいと思ったセリフ「神様が作ったものはすべて最良のもの」だから写しているだけとタマラは言う→しかし、タマラの絵はかなり特殊→あれは「凍結」だと思っている→自分も脚本をそれ以上でもそれ以下でもないと思って役に取り組んでいる、という話が印象的だった。
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夏のおどり(8/1 11:30 新橋演舞場) [観劇メモ(ヅカ以外)]

OSKのトップ、桜花昇ぼる退団公演でございます。

2002年か3年の3月、青年館でのOSK公演を観てまして。近鉄に切られることが決まって、最後の東京公演ということでした。桜花さんは三番手かな、いい声で華があって、この人を観られなくなるなんて残念だなあと思ってました。マミさんが笠置シヅ子をやった公演に桜花さんが友人役で出たのも観ました。

あれから10年以上。トップとして退団なのかあ。すごいなあ。ってて、OSKがすごいよ。東京公演けっこうやるようになって。新陳代謝も行われ? よくまあ立派に。ファンのみなさまの支援もさぞかし。

宝塚はノスタルジー、SKDはセクシー、OSKは元気。というのが私の印象なのですが、復活に頑張ってきた物語はまさに元気とリンクします。

一幕は日本ものショー。中詰めの時代劇みたいな場面がすごく楽しかった。音楽はジャズとかで、まさに昔のかっこよくて面白い時代劇。

袴に扇の場面では、桜花さんから高世さんに金の扇を渡す場面もあり。

二幕は洋ものショー。太陽がテーマで桜花さんのキャラだという。なるほど、暑苦しいもんね(誉めてます)(ところで、ソレイユーという節がフランス語として変な気がするのだが)

サバンナみたいな場面からスーツの場面になるところが超絶かっこよかった。

ことりちゃんがスパニッシュでせり上がりしてた。ことりちゃん、かわいいだけじゃなくて大人っぽいダンサーなのがいいのよねえ。お茶会あったら行きたいよ〜

スタイルがいい悠浦あやとくんかな? 場面ひとつもらって、エトワールもやって、ガンガンにあがってきてますな。

チェリーガールズっていうのかな? 娘役5人のセクシー場面。これはセクシー過ぎた。特にセンターの娘役が私にはやりすぎに見える。いや、すごく素敵なんだけど、少女歌劇ではないというか、オジサンが喜んでしまいそう。

もちろん、全体的にガンガンに踊るのが気持ちいいです。

が、桜花さんに、ひいてはOSKにどっぷりはまらなかったのは何故なのかなあ。

ノスタルジーと元気ならノスタルジーのほうが自分好みなのか。あとね、お芝居があまりない(東京の大きな劇場ではやってないよね?)のが大きいかなあ。桜花さんが南座で源氏物語やったの観たけど、脚本もいまいちだし、演技もいまいちだった…めんご…。芝居って、かなり頻繁にやらないと力がつかないのではないかな。踊りのOSKとしてやってきたのは正解だけど、芝居の力も蓄えて、東京の大きな劇場でお芝居やってくれたらうれしいな。

って、外野の無責任な願望でした。
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