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天邪鬼(本多劇場 9/16 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

柿喰う客、一年半ぶりの本公演。

子どもたちが桃太郎を演じつつも、戦争をしているらしい。柿組という部隊。すでに他の部隊は全滅か。部隊長である「あまのじゅんや君」はひたすら桃太郎をやろうという。

どういうこと? なんで子どもが??

その理由がだんだんわかってくるのが楽しい。

荒唐無稽な話を、時折入る七五調の語りや、とんでもない身体能力での動きや、笑いで、そこに本当にある、と思わせる不思議な演劇。

演劇そのもの、物語そのものについての話。なんとあまのじゅんや君は、演じるだけで…、おっとネタばれだ。

物語は力を与えてくれるいいもの。でもそれは恐ろしい使い方もできるよね?

と問いかけているようでいて、いやいや、これ、全部ウソだから、とさっきまで語っていたことをひっくり返す。それもまた物語。

なんかじわじわ来る。

主演が玉置玲央。どんな役にもなれる、常にいっちゃってる感がぴったり。アフタートークでの挙動不審ぶりも、なんとなく納得。

僕は演じることしかできない、この世界(戦争をする世界)にいさせてくれ、という最後の長台詞に鳥肌がたった。

やっぱりじわじわ来る。

今日、この重要な日にこういう演劇を観たことは感慨深い。



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