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長い春の果てに / カノン(神奈川県民ホール 5/20 16:00) [観劇メモ]

初演を二桁も観てるので、どうしても冷静には観れなかったです。ん? 台詞変えた? と気付いたり、次はこうなってこうなる、と段取りを確認してしまったり、○○さんはここは違うふうにやってたなあ、と比較したり、と余計な頭を使ってしまった。

ので、箇条書きで。

・蘭とむのすとーんとした胴は、男役の極み。うっとり。(え、まずそこ?)(そこです)
・蘭とむはリカちゃんほどプレイボーイには見えないな。でも、真面目にボランティアしそうではあるな。
・蘭はなは背が高いせいもあってか、えみくらエヴァよりちょっとだけ大人びて見える。
・でもやっぱり、エヴァには感情移入できるのだ。
・エヴァの衣装は大体変わってたけど、ディナーのところとラストは一緒だった。
・壮さんのクロードは、挫折専科の実績がものを言いましたね。細身でやさぐれた感がいい。「栄光」の場面の微笑みも、ワタルの太陽のような微笑みではなく、インテリがやっと見せた笑顔って感じだった。
・でも、ヒゲはもっと無精髭にしてほしかった。
・さららんの「くろーどぜんぜえええええ」の絶叫が懐かしい。ああ、さららん。
・キキちゃんはかっこいいし、上手いのね。もう少し低い声だといいなあ。
・よっちと花蝶しほちゃんのいちゃいちゃがかわいかった。
・じゅりあママ最高。正直、ステファンママの役が一番注目の配役だったわけですが、正解でしたね。赤毛のショートカットがまたかっこいい。アドリブは「母さん、カラオケ行こうよ」「(前奏のリズムを身体で取る)まちのあかりがとてもきれいね横浜〜ブルーライトよこーはまー」(ここで既にかなり笑いを取っているうえに、なんと、さお太パパまでもが)「あなーたとー」(客席大爆笑)。ステファンは「夫婦だなあ…」でした。
・ナタリーとフローレンスは、初演で男役だったのが、今回娘役ということで。美人娘役がわんさかいる花組としては当然の配役なんだけど、ちょっとだけ生々しく感じた。ああ、やっぱり、男役がやる女役(娘役)って、ファンタジーだったんだなあ、と。それを娘役が、過去の恋を生々しく語ったり、「脅迫じゃなくて誘惑よ!」と迫ったり、というのが、なんとなく「おや?」と感じてしまったのだ。もちろん、一花ちゃんもきらりちゃんも、とってもかわいかったです。
・まあくんとだいもんは、配役逆だろー、と思ってたけど、それぞれ持ち味と違う役に挑戦した甲斐があったみたい。まあくんがちょっと大人に見えたもん。
・きりやんが幸ちゃんを抱き上げるのは大変そうだったけど、まあくんが一花ちゃんを抱き上げるのは軽々って感じだった。(そりゃそーだ)
・白姫あかりちゃんのお色気ナースは、ちょっとニューハーフ入ってた(笑)。
・蘭ちゃんお誕生日ということで、エヴァを囲む若いお医者さんたちが、ハッピーバースデーの歌を歌ってたみたい。
・「それはセクハラです」とか、「献体は素晴らしいボランティアだ」とか、ちょこちょこ台詞変えてたかな?
・そもそもこの作品って、再演するほどの作品かっていうと、そうでもない気が…。じゃあなんで自分は二桁も観たかいうと…、なんでだろう(笑)。好きなスターさんが出てると、観れちゃうんですかねえ。ワタリカ! リカくら! と楽しんでいたものです。。。。今回もみなさん、「たいした作品じゃないよなあ」と苦笑しつつも、まゆえり!(とか言うの??) 蘭蘭! と楽しんでいるのかな。
・ステファンがエヴァによって改心するというドラマが一応あるんだけど、暗転が多くてブツ切れだし、台詞が自然じゃないから、どうしても感情移入しにくいんだよなあ。

カノンは、全ツサイズになって安心して観ていられる気がした。「ボラーレ」からの銀橋渡りだったところで、まあくんポジによっちが入ってて、最後ウインクが超かっこよかった。

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ドン・カルロス / Shining Rhythm!(東京宝塚劇場 5/17 18:30) [観劇メモ]

史実、シラー、ヴェルディ、と改変されてきて、さらにキムシン改変。全然別物なのねー。

改変部分がそこはかとなく歌舞伎、古典芸能、和っぽく感じた。「認知してよ!」と脅してサインさせたのに、紙を破いたり。不倫か!? と見せて、じつはすごく貞淑だったり。本当のことを言えば助かるのに、義理の母を助けるために黙っていたり。お白州での裁きで、将軍様がいきなり恩赦を言い出したり(違う違う)。あゆっちの黒い眼帯も、原作と全然違う役になってるに、モチーフだけ残ってるってのが、いかにも歌舞伎とかでどんどんいろんな話が作られてキャラが混じっちゃってるのっぽい。

そういうふうに、ちょっとでもキムシンらしさが感じられるのは、キムシンらしくないよりは全然いい。

でもでも、キムシンの魅力であったカタルシスは全っ然得られないなあ。長谷川雅大の曲に、もはや嫌悪感すら感じる。そこが一番大きな原因かもしれん。甲斐正人とのコンビが良かった。。。

いや、原因は音楽だけじゃない。机叩いたり、牢獄のカルロス王子に呼びかけたりする場面が、ちょっと長い。そもそも、人間関係説明するのに45分かかってるし。で、肝心のチギの役にいまいち説得力がない。やっぱりそれってただの裏切り者なんとちゃう〜? 最後の最後も、あの紙って証拠になるのお??? ネーデルランドの話は単なる材料? もっと書き込んでほしかったー。

大体「家族の話」っていうけど、そうかなあ?? キムシンに「妻の浮気を疑ったが、逆に貞節を知った」とかそういう事件があっただけなんじゃなかろうか、と。政略結婚してる王族に「これは家族の話ですから(立ち入らないでください)」って言われてもねえ。家族と国民をいっしょくたにするのも、いかにも家父長制で気持ち悪い。

ラスト、「投獄したことにして、諸国漫遊せい(女官つき)」ってのは、よくまあ考えた大団円だなあ、と思うけど。全体的には、いろいろ材料があって全くまとまっていない、という感じでした。

にしても、キムミミはええのう。幼なじみってのが、似合うのう。そいでもって変わり者の王子と女官って、なんか似合うのう。まっつパパが素敵すぎる。マントの大げさな裁き方が、す、て、き。沙月愛奈はやっぱり美人だなあ。芝居の人じゃないけど、声がきれいなので王妃様らしかった。リサリサ!!! あああ、辞めないで…。あゆっちが二番手娘役がトップ待ち状態で、だんだん女役にシフトしていく…という例の段階で、そりゃあゆっち芝居下手じゃないからいいんだけど、やっぱりかわいい役のほうが似合うと思うなり。キタロウくんの「7歳で突然貴族になった」っての、あてがきだよね、絶対。コマ、がおり、キングがヒゲ!!(がおりはもっと白髪にしてほしかったなあ)王子のお友達グループに月城かなとくんが入ってた。

にわにわ! にわにわ!(初心者と、ライトなファンとで見に行った。「異端審問官は誰?」と興味を持った様子。パンフ見る→「「主な配役」に載ってないねー」パンフとじる。おっとー、そういう生徒さんを発見していくのが、楽しみなんじゃーん!! と言うと、私のヅカヲタぶりが露呈してしまうので、奏乃はるとさんですよ、とだけ言っておいた。)

ショー。
中村Bは安心だね〜。主題歌も楽しいね〜。

新しい外国の先生の振り付け場面が最高! 10回は見たい。スパニッシュと、インド?場面が良くわからなかった。でも退屈ではない。大階段のパダンパダンの編曲も素敵だった。インド場面?のデスメタル?は自分的には騒音だったけど、総じて中村Bとは選曲の好みが合う。

まさかのキタロウくんセンターセリ上がり! と思ったら次から次へと、センターに中堅どころがぞくぞく出てきて、銀橋にもコマがキラキラつけて渡ったり、がおり、彩風咲奈…と、なんという大盤振る舞い。これはいい! ショーで間をもたせられるかどうかが、スターの証だもん。どんどん、こういうのやってほしい。(そういう意味でも、カノンは本当につまらなかった)キングとあゆっちの昭和歌謡ショーもピッタリ! しかもキスシーンあり(ってこれ、どっかで観たことあると思ったら、ロシブル新公だ。)彩風咲奈が痩せててかっこよくなってた! 彩凪翔ちゃんが熱さ全開で、美貌はどこにいっちゃったのだろー。リサリサと華吹乃愛ちゃんに、もそっと見せ場ほしかった。にわにわと朝風さんの影ソロ、難曲だろうに、上手いなあ。

メモカはほか数人と銀橋渡ってたが…かつての抜擢はなんだったんだろう。(あ、でも新人公演がいい役なのか)せしると組ませてたのがまた意味不明。せしるのほうが華奢だろうが。

でも今、「わぁ、きれいだなあ」って下級生娘役て、どの組もあんまりいないよね。雪組だと、雛月乙葉、桃花ひなあたりがいわゆる美人さんだけども。(いや、THE美人でなくても、スタイル良かったり一芸に秀でてたり、と、総合点が高ければ気にしませんが、とりあえず顔だけについて言及してみました)
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