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話題作はもういいっちゅうねん [ヅカ的近況]

生田大和×三島由紀夫×明日海りお。ぬぉぉぉ、なんてワクワクする組合わせなんだ! しかも東京でもやるとな! こういうふうに「俺はこれをやりたいんだ〜」という熱意が感じられる演目発表であってほしい、いつも。

銀英伝とJINの発表があったときのガッックリ感が、少し払拭されました。

銀英伝とJINね…。もうね、話題作はいいっちゅうねん。(三島は有名だけど、話題作ってほどではない認識)

最近、映画の舞台化、テレビドラマの舞台化、漫画の舞台化が多すぎる。ちょっと前までは、再演と海外ミュージカルの連発で宛書きが減っていることを懸念していた(→宝塚イズム13号の拙稿「男役スターのロスジェネ問題─―演目選びを中心に」をご参照くだされ。)(『愛するには短すぎる』の再演も、好きな作品だけにガックリ)。

で、ここのところは加えて話題作ですよ。

話題作も、再演や海外ミュージカル同様、宛書きできないとか、役が少ないとか、スターシステムに配役が合わないとか、デメリットは同様。

だけど、それ以上に、「バカにされてる」気がするんですが!! 「新規ファンがほしい」→「既存のファンはいらねーよ」って。

話題作も、たまにやるならいい。知名度上がるし、配役考えるのも楽しい。結果的に『太王四神記』とか『カサブランカ』とか、佳作が生まれたりもした(どっちもイケコだがね)。

でもね、既存ファンはどーでもいいのかな? 新規ファンがちょこちょこ観に来てくれれば、それでいいの? そうやって劇団が既存ファンのほうを見ていないんだったら、既存ファンは、ますます席を埋めなくなっちゃうよ。そいでもって、また話題作を連発して、結局、悪循環に陥ってしまうんじゃないかなあ。

私が望んでいるのは、そこそこ破たんのない脚本に、宝塚らしい演出で、生徒さんがみんな輝いて見える作品なんです。別に、話題は、そうしょっちゅうは、いらないんです。

って、言うのは簡単だけど、オリジナルでいい作品を作るのが難しいんだよね…。オリジナル作品の質が下がっている今、どーしても既存コンテンツで手堅くいきたいのはわかる。そのうえ、チケットが売れない時代、話題作で一般人を取り込もうとするのは当然の発想。

だけど、話題作ってだけじゃ、席は埋まらないんですよ。ベルばら時代とは違う。あれだけの席数が埋まってたのは、ファンの熱意以外の何物でもない。(→過去の記事「100万人割れ危機…」)話題作で観に来た新規ファンを、熱意あるファンに育てる仕組みが、今ちゃんとあるのかな???

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