プルーフ/証明(シアター711 10/4 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]
すみ花ちゃんが出演するというので、友達がチケットを取ってくれて観に行きました。
80席しかない下北沢の小劇場。オフブロードウェイ作品で、4人しか出演しません。
証明って何を証明するのかと思ったら、なんと数学の証明問題でした。
主人公(すみ花)は、天才的数学者を父に持つ20代の女の子。精神を病んだお父さんの介護で、大学の数学科をやめてしまった。でも数学的才能はお父さん譲りだし、精神の不安定さもお父さん譲り。
すみ花は、リアル北島マヤの異名の通り、狂気をはらんだ役はもう宛書かというぐらいにぴったり。時にけなげで、時に泣き叫び、時に自然に男を誘う、、、少年ぽいショートカットにラフな格好で、娘役らしさは全然ないのですが、不安定ぶりが隙となって、不思議な色気があります。
宝塚時代にはできなかった内容(狂気とか、性的なものとか)で実力を発揮しつつ、かといって決して清らかさを失うわけでもなくて、そうだなあ、今後、たとえば毬谷友子さんみたいになれるんじゃないかなあ、と思いました。
証明というのはもう一つ意味があって、世紀の大発見となる数学の証明が発見された、それは死んだ父親によるものなのか、主人公によるものなのか、その証明なのでした。それが、父親の教え子である男の子の、主人公に対する愛の証明でもあるという。。。
狂気をはらんだ主人公に、希望がもたらされる、というふうに解釈していいのかな。
お父さんが死んだことが最初は明らかになっていなかったり、回想シーンがうまく組み込まれていたり、気の利いた伏線があったりと、とてもよくできた脚本で、2時間15分まったく退屈せずに観れました。
この男の子(つっても20代後半だけど)が、劇団EXILEの人だそうで、まー、加山雄三みたいなマッチョで棒読みで、だけど、いや、だからこそ好青年っていうね。なかなか面白い組み合わせでした。
お父さん役の陰山泰が、とてもいい声だし、存在感があって、世界観の土台を作っていました。お姉さん役の人がちょっと下手だったけど、それがまた、主人公にとってうっとうしくてたまらない存在という雰囲気にはつながってたかな。
すみ花がまた小劇場に出るなら、是非観たいと思います。
80席しかない下北沢の小劇場。オフブロードウェイ作品で、4人しか出演しません。
証明って何を証明するのかと思ったら、なんと数学の証明問題でした。
主人公(すみ花)は、天才的数学者を父に持つ20代の女の子。精神を病んだお父さんの介護で、大学の数学科をやめてしまった。でも数学的才能はお父さん譲りだし、精神の不安定さもお父さん譲り。
すみ花は、リアル北島マヤの異名の通り、狂気をはらんだ役はもう宛書かというぐらいにぴったり。時にけなげで、時に泣き叫び、時に自然に男を誘う、、、少年ぽいショートカットにラフな格好で、娘役らしさは全然ないのですが、不安定ぶりが隙となって、不思議な色気があります。
宝塚時代にはできなかった内容(狂気とか、性的なものとか)で実力を発揮しつつ、かといって決して清らかさを失うわけでもなくて、そうだなあ、今後、たとえば毬谷友子さんみたいになれるんじゃないかなあ、と思いました。
証明というのはもう一つ意味があって、世紀の大発見となる数学の証明が発見された、それは死んだ父親によるものなのか、主人公によるものなのか、その証明なのでした。それが、父親の教え子である男の子の、主人公に対する愛の証明でもあるという。。。
狂気をはらんだ主人公に、希望がもたらされる、というふうに解釈していいのかな。
お父さんが死んだことが最初は明らかになっていなかったり、回想シーンがうまく組み込まれていたり、気の利いた伏線があったりと、とてもよくできた脚本で、2時間15分まったく退屈せずに観れました。
この男の子(つっても20代後半だけど)が、劇団EXILEの人だそうで、まー、加山雄三みたいなマッチョで棒読みで、だけど、いや、だからこそ好青年っていうね。なかなか面白い組み合わせでした。
お父さん役の陰山泰が、とてもいい声だし、存在感があって、世界観の土台を作っていました。お姉さん役の人がちょっと下手だったけど、それがまた、主人公にとってうっとうしくてたまらない存在という雰囲気にはつながってたかな。
すみ花がまた小劇場に出るなら、是非観たいと思います。