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DREAM LADIES(国際フォーラム 4/28 12:00) [観劇メモ]

新しい形のOG公演。ちょびっとびみょーでした。

一幕目は芝居仕立て。4人組の人気グループ(マミさん、ワタル、かしげ、タニちゃん)が、10年ぶりに再結成するというストーリー。途中、ショー的にそれぞれの持ち歌を歌ったりする場面が多々あるので、芝居としては実質何も書かれていない。設定しかない感じ。

実際の4人それぞれに近い役なのが、びみょーなのだ。もっとしっかりした、強固な世界観がある「芝居」にしてくれないと、後ろが透けてしまって、もやもやしたものを感じさせてしまう。西洋人ぽい名前だけど、セットは何もないから西洋かどうか伝わってこないし。元トップスターたちが、自分で自分を、大スターだったって言ってるってことで、そりゃ大スターなんだけど、でも自分で言うのはなあ。しかも、「過去の栄光をもう一度」的なことって、じゃあ今の芸能活動は何~? って思っちゃう。それに、男役ユニットで世間的に人気があるって、西洋では文化的にはあり得ないよなあ。もにょもにょ。

だったらいっそTCAの余興みたいに、完全に笑いの方向に持っていくんならいいんだけど、そうではなくて、感動の方向だから、こそばゆさは解消されない。

過去のOG公演は、ショーがほとんどだよねえ。それ以外だと、狸御殿か、完全な別の芝居(たっくんの作演出)、それかシカゴ(未見)。やっぱり、歌や踊りの見せ場をつくりつつも芝居仕立てにするんだったら、既存の枠組みに入れるか、完全に本人と関係ない芝居にしたほうがいいんじゃないかなあ。

だから、風花舞が劇場支配人?の役をやっていたのはよかった。貫禄のある声で、本人とは全く関係ない役。この人だけが、設定上、こそばゆくなく見えた。

持ち歌や実際のエピソードを、うまく話にからめているのは、すごくうまかった。その歌をそう使うかー、と。(星奈優里の結婚も取り入れてたし)

二幕は再結成コンサートという設定。まあ、ふつうのOGのショー。とはいえ、自分が見始めた頃のスターさんばかりだから、「ああ、これこれ! これ通ったなあ!」っていうのが多くて、個人的には楽しかった。かしげがドリキンを歌う後ろで、ねったんがハモってる、ねったんがこの公演出てるわけないんだけど、でも二人が同期だからって組み合わせなのね? 素敵! てな感じで、まさにOGのTCA。そらちってマミさんファンだよね、OGたちもうれしいだろうなあ。

そのか、しゅん様、が完全に女子でびっくり。ねったんを10年ぶりに見た! うれしい。風花舞と星奈優里はこういう公演では本当に定番だけど、本当に好きです(←ダンサー娘役が好き)。風花の攻の「きてよ顔」! 星奈の受の「きてよ顔」!
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ブライダル(東京芸術劇場シアターイースト 4/25 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

50代の女形三人のユニット「3軒茶屋婦人会」の第5回公演。

40間近の女3人。高校の同級生。カオリは同窓会で再会したヨシオと三ヶ月で結婚を決め、親友のマユミに打ち明けた。マユミは、ブライダルコーディネーターをしているヨウコに、カオリの結婚式のコーディネートを依頼する。

が、ヨウコは昔ヨシオとつきあっていて、この結婚を阻止したいのだ。

また、マユミにはこの結婚を心配というか、やはり阻止したい重大な理由がある。

そんな思惑をどこかで感じつつも、またヨシオの本性を感じ取りつつも、あくまでも幸せぶりっこする、天然キャラのカオリ。

男三人が演じることで、結婚にまつわるいろいろの生々しさが無く、イデアだけが浮かび上がる。というのが大きな目的だと思うんだけど。

面白いことは面白いんだけど。

芝居のテイストとして、私は「くすくす」と笑いながらも、総じて「ぞーっ」として、でも最終的には「ほっこり」したかった。だけど、客席は笑いばかりになってしまっていて、そこに違和感があった。爆笑している観客がいたんですよ。その客に客席全体がつられたのか(舞台は客席との共同作業!)、脚本演出が詰め切れてなかったのか。

ストーリーの節目は、まずはヨウコがヨシオとつきあってたってことが明らかになるところじゃないかな。で、クライマックスが、マユミの秘密の告白シーン(ネタバレ伏せる)。この場面は白眉。そしてオチが、カオリの思いもかけなかった秘密が明らかになったこと。そのへんがもっとはっきり節目だってわかるようにしてもよかったんじゃないかなあ。そしたら、「女って…」って感じが強まると思う。

あと、ヨシオが絶対にでてこないのは仕方がないんだけど、(というかそれがおもしろいところで、過去のこのユニットの公演は全部そうだし、『サド侯爵夫人』だってそうなんだけど)とはいえ、ヨシオがらみの大きな事件というのが、すぐそばで起きていて、決して遠くで起きたことの伝聞だったりはしないところが、「ヨシオ役の人がいたら、不自然じゃないのにな」と感じさせてしまった。

大谷さんが、とっても女らしくなってた。かわいくてたまらない。篠井さんの足きれーーー。深沢さんのお肌きれーーー。もう、みんな素敵ー。

2年に1度ぐらいの頻度で行われているこのユニット公演。次も楽しみにしてます。

第2回公演:女中たち
第4回公演:紅姉妹
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