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ブライダル(東京芸術劇場シアターイースト 4/25 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

50代の女形三人のユニット「3軒茶屋婦人会」の第5回公演。

40間近の女3人。高校の同級生。カオリは同窓会で再会したヨシオと三ヶ月で結婚を決め、親友のマユミに打ち明けた。マユミは、ブライダルコーディネーターをしているヨウコに、カオリの結婚式のコーディネートを依頼する。

が、ヨウコは昔ヨシオとつきあっていて、この結婚を阻止したいのだ。

また、マユミにはこの結婚を心配というか、やはり阻止したい重大な理由がある。

そんな思惑をどこかで感じつつも、またヨシオの本性を感じ取りつつも、あくまでも幸せぶりっこする、天然キャラのカオリ。

男三人が演じることで、結婚にまつわるいろいろの生々しさが無く、イデアだけが浮かび上がる。というのが大きな目的だと思うんだけど。

面白いことは面白いんだけど。

芝居のテイストとして、私は「くすくす」と笑いながらも、総じて「ぞーっ」として、でも最終的には「ほっこり」したかった。だけど、客席は笑いばかりになってしまっていて、そこに違和感があった。爆笑している観客がいたんですよ。その客に客席全体がつられたのか(舞台は客席との共同作業!)、脚本演出が詰め切れてなかったのか。

ストーリーの節目は、まずはヨウコがヨシオとつきあってたってことが明らかになるところじゃないかな。で、クライマックスが、マユミの秘密の告白シーン(ネタバレ伏せる)。この場面は白眉。そしてオチが、カオリの思いもかけなかった秘密が明らかになったこと。そのへんがもっとはっきり節目だってわかるようにしてもよかったんじゃないかなあ。そしたら、「女って…」って感じが強まると思う。

あと、ヨシオが絶対にでてこないのは仕方がないんだけど、(というかそれがおもしろいところで、過去のこのユニットの公演は全部そうだし、『サド侯爵夫人』だってそうなんだけど)とはいえ、ヨシオがらみの大きな事件というのが、すぐそばで起きていて、決して遠くで起きたことの伝聞だったりはしないところが、「ヨシオ役の人がいたら、不自然じゃないのにな」と感じさせてしまった。

大谷さんが、とっても女らしくなってた。かわいくてたまらない。篠井さんの足きれーーー。深沢さんのお肌きれーーー。もう、みんな素敵ー。

2年に1度ぐらいの頻度で行われているこのユニット公演。次も楽しみにしてます。

第2回公演:女中たち
第4回公演:紅姉妹
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