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みんなで魔法をかけあっている [ヅカってなんだ?的記事]

よっちゃんこと春日野八千代様が、復調し3年ぶりに舞台に立たれたそうで。よかったよかった。

http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20061021k0000m040129000c.html

在団77年。神々しさすら、感じますね。

しかし、「二枚目スター」って…?(笑)たしかに、そうなんだけど…、かつてはそうだったけど…。かといってじゃあ今はなんなんだ? 年はとったけど、脇役じゃない。かといって今も主役でバリバリ芝居をするわけじゃない。うーん…。

ほんとはさ、森繁久弥と同い年ぐらいなわけですよ(今調べたら、よっちゃんのほうが2つ年下だった)。それぐらいの人が舞台に立つ、しかも日舞踊っちゃうってのはすごいことなわけですよ。「森繁、まだ生きてるの~?」なんて口にしちゃうぐらい、我々も「よっちゃん生きてる!」なんて思ってしまう。そして「一体どのようにして長寿と健康を保っているのだろー?」という素朴な疑問が涌く。「徹子の部屋」とかに出て、徹子にビシバシ質問されて、軽ぅくいなして、「さすが年輪だな~」「いやいや、まだまだお若い」なんて思われるようなポジションなわけですよ、年齢的には。

でも。でもでもでも。そんなこと言っちゃいけないの。だって、よっちゃんは「スター」なんだもん。現役のオトメなんだもん。長寿とか年輪とか健康の秘訣とか矍鑠とか、そんな言葉とは無縁なの。どんなに、足元がふらついても、どんなにお顔が変わっても、永遠に「白薔薇のプリンス」なの! 絶対にそうなの!

頭のどこかで「よっちゃんの長寿の秘訣って…」と思いながらも、「そんなこと口に出してはいけない!」と思ってる自分もいる。不思議だにゃ。

ワタルが退団記念番組で「宝塚ってどんなところだと思いますか」と聞かれて、「みんなで一生懸命、魔法をかけあってるところ」って答えてた。うまいなー。そうそう、魔法をかけあってるの。ワタルはくじけそうになったときに、ファンを喜ばせようと思って、一生懸命、自分に魔法をかけたんだろう。だから我々も、トップスターはトップスターとして崇める。よっちゃんを「白薔薇のプリンス」として扱う。劇団は生徒を大切にし、トップスターを大切にし(一作トップは、だから言語道断)、演出家はすみれコードを守り、生徒は生徒としての義務を果たす。そうやって、しぜーんとみんなで魔法をかけあって、ひとつの世界を作っているんだよね。それが「苦」じゃない、むしろ楽しい。不思議なところです。どこの国からも遠い、ここだけの時間が流れる…(愛短のウェルカムパーティの歌詞)まさにワンダーランドタカラヅカだね。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::


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