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El Japón―イスパニアのサムライ/アクアヴィーテ!!(東京宝塚劇場 1/4 15:30) [観劇メモ]

前言撤回。

大野作品良かった。まだ私はヅカファンかもしれない(笑)。

大切な人を失ったまま生きていく人たち。
『花のいそぎ』『睡れる月』、大野たっくんの作品は本当にそういう優しさに満ちている。
和賀城の戦いが前提にあるってことは、
『アテルイ』を生き延びた人、なのか。

みんなに役がある。これ最高。

家来が「自分は混血だから」って言うじゃん(あれ、希峰かなたくん?)
そういうちょっとしたところにまで、愛があるんだよねーー。

奴隷として連れてこられた日本人女性、
こういう働き方もあったんだ。
(女主人になった人もいたらしい)

イスラム教徒を働かせないことにして労働力が足りなかったとか、
知らないことばかりだー。

一人一人に役の人生があって、
歴史の小ネタがいっぱいあって。

自分は、『いだてん』や『この世界の片隅に』がすごく好きで、
一人一人にドラマがあることと、
歴史のコネタがちりばめられていること、
それを調べながら、そうかそうか~って二度三度味わうことが好きなんですが、
大野作品はまさにそれだったんだな。

リカちゃんがやめるとき、
柴田、正塚、荻田、大野作品がある限り、宝塚を観るだろう、
と思ってたけど、
その通りになっているなあ。

スポットライトがあたる人以外の人
(舞台で言えば主役、歴史で言えば市井の人々、宝塚で言えば脇役)
にまで思いが至って、しっかり調べて描いているってことは、
オタクとして小ネタ調べが楽しだけじゃなくて、
一人ひとりの権利を大切にして、尊重し合うっていう、
すごく大事なことにつながっていると思うから。

宝塚は、そういう場所だと思っていたんですよね、私。

違ったけどね。
でもそういう面が全くないわけではないんだろうな。

一方で、主役にばばーんとスポットライトがあたる、
大衆芸能らしさもあって、
その両立が面白いって思っていたんだな、自分。

遠のいてはじめて、わかった気がする。

真風さん、この役、すごく似合ってる。
別にトップになりたくてなったわけじゃないし…っていう「憂い」ね(笑)。

ききちゃん、出番少なさすぎと思ったら、最後めちゃくちゃおいしかった。

ずんちゃん、似た役が続くがまあいい。

雰囲気をがらっと変えてしまうすごい演技で、
でも若い人がいるけど誰かと思ったら、
英真なおき様だった(笑)

りんきら、もんち、このあたりが豪華でうれしい。
もんち最後なのか。
脇役万歳。

大介ショーも、安心感あって楽しかった。
ディスコっぽいのよね。2003年の『タカラヅカ舞夢』の男役祭りぽい。
(ただ、月組のタイのやつで似た場面あったような)
フィナーレのアンチェイントメロディーの昭和っぽさもすごく好み。
真風さんにも合ってる。

しかし、このテイストもそのうち、
我々が「岡田敬二のロマンティックレビュー、退屈だなあ」
って思っちゃうみたいに、
若い世代にはウケなくなるのかなあ。ていうかもはやウケてないのかなあ。

秋音光がタンゴで女役。
前から思ってたけど、ダンスも芝居もうまいよね。
もう少し踊りに毒があってもいいと思う。
…しかし、96期には、いろんな意味で思い入れ(笑)がある。
本名全部覚えてるなんて、96期しかいない(苦笑)。


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