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民衆の敵(シアターコクーン 12/4 17:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

身につまされる。

さすがイプセンだ。

温泉が出て観光地として豊かになった町。

温泉を発見した科学者兼医者が、
湯治客に病気が発生した原因を突き止めた。
病原菌なのだ。
彼は単純だから大喜び。

だが彼の兄の市長は、隠蔽しようとする。
改善するのに2年もかかるし、お金もかかる。
その間、観光業をストップしたら町はやっていけない。
絶対に新聞に載せるなと命じる。

新聞記者二人、印刷所=不動産所有者、病原菌を排出している工場主、、、
登場するほかの人物たちの行動が、ほんとリアル。

最初味方してたのに、寝返るやつ。
何も言ってなかったけど、最後助けてくれる人。

トウコさんが、妻の役なんだけど、
最初は「家族を養わなきゃいけないんだから、
職を失うことはやめて」と言ってたのだが、
夫が次々裏切られるのを目の当たりにして、
こんなのおかしい、と目覚めるところが、これまたリアル。

夫婦の長女は、この時代にしては珍しく、教師。
彼女が、新聞記者に言い寄られる場面も、現代でもあるある。

集会があって(これはさすがに日本と違う)、
そこで、なぜか主人公が「民衆の敵」扱いになっちゃうところが、
ほんっとに怖い。
なぜ「正義」が「悪」なのか。

今までの枠組みが壊れることはみんな悪なのだ。
真実や正義よりも、今までの枠組みを保つことのほうが大事なのだ。

ああ…そんな場面、さんざん見てきたよ!
宝塚でもね。
今、国会で、いや、いたるところで、
そういうことを隠そうともしないようになってしまった。

ラストは、希望があるのか、無いのか。
しかし、覚悟が必要だということはわかった。

舞台装置や演出がすごくかっこいい。
温泉のパイプがはりめぐらされてるの。
町の人たちが不思議な動き?ダンスをしているのも面白い。
彼ら、それぞれ名前と設定があるらしい!
そうだよね、個性のある尊重すべき一人一人が、
正義や真実を攻撃してしまうところが問題なのだから。

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