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ロミオとジュリエット(東京宝塚劇場 8/10 15:30) [観劇メモ]

役替わりBチームです。両方観るほど熱いファンでは最早ないので^^; 強いて言えば、最近ヘタレから脱しつつある真風ティボルトを観たい、ということで選びました。

で、真風さんは確かにやる気開眼してて頼もしかったですが、ティボルトとしてはいまいち熱気が足りませんでした。喧嘩するところはいいんだけど、全体的になんとなくけだるいというか、本当は家でプラモとか作ってたいのに、後継ぎとか言われちゃったから仕方なく喧嘩っぱやいふりしてるんですう、みたいな。あ、それって、原作のミュージカルのティボルトっぽいですね。じゃあ正しいのか(笑)。

ちえロミオがかわいくてかわいくて。トップになってまる4年ですか、それなのに初々しいなんてすごい。一方、ねねジュリエットはちょっと薹が立ってました。少女っぽくはあるんだけど、薹が立ってるので、あざとく見えなくもない。

乳母については一個前の記事で語ったので省略。

まさこ大公は今までになくアグレッシブ! メイクが変わった? もみあげも太くて力強い大公様でした。マーキューシオは天寿。すごく賢くて、キレやすいふりをしている感じが、らしくてよかったです。愛の礼真琴は初演のときから「すごい新人が出てきた」と話題でしたが、観れて良かった。指の先まで完璧な、美しいダンスでした。せし子のような慈愛の「愛」ではなく、少女のようなフレッシュな「愛」。この人、歌も上手いし、ダンスも上手い(芝居はどうなの?)、これで背丈さえあれば、ってところでしょうか。死は麻央侑希、可もなく不可もなくってところかなあ。まがまがしくはあるけど、世界全体を動かしているようには見えない。音花キャピレット夫人が、映像で初演を観たときよりもずっと肉食系で、素敵でした。 壱城パリスは髪型やメイクも凝ってて、楽しそうでした。

で、紅ゆずるのベンヴォーリオ。これがなあ。。。。ベニーには、「キレてる人」と「おどけている人」の二つの引き出ししかないのか、と思ってしまった。ベンボーリオは後者の引き出して演じていて、『めぐり会いは再び』のブルギニョンとさして変わらないように見えたのです。うーん…ベンヴォーリオは確かに「粗忽もの」と言われてはいるけれども、ものすごくおどけている人でもないはず。ちょっとだけ年長で(原作だと拾われっ子なんでしたっけ)、一緒になって遊んでいるけど、少し離れた見方もできる人。それが、殺傷事件に至って、みんなよりも早く「憎しみ」の危険性に気付く。少なくとも私は、そうしたベンヴォーリオに感情移入するからこそ、最後、感動してたのですが、今回、ベンヴォーリオが役として成立していないように見えて、物語全体として感動できず。。。スターオーラと、プロデュース能力に長けていて、トップに王手がかかっている今、芝居をなんとかしてほしい、と切に願います。

これで退団の花愛瑞穂。86期! ケロさんのディナーショーで、大人っぽい娘役さんがいるなあ、と注目して以来、シビさんのようになってほしかったのですが、もう退団とは。長くいるっていう選択肢は、今の宝塚にはないのでしょうか。もったいないです。
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ネリ

さゆみは、今後演出家やファンから求められているキャラと自分の可能性をどれくらいいい意味で裏切り続けられるか、が勝負のような気がしますね。。歌は少しずつだけどマシになってきたし。
by ネリ (2013-08-12 09:59) 

竜眼

ネリさん、コメントありがとうございました!
賢い人だろうから、期待されていることをやってしまうのかもしれませんね。
もっと違うさゆみを見せてくれー!
そう、歌は気になりませんでした(笑)。
by 竜眼 (2013-09-01 15:51) 

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