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インフィニティ(バウホール 1/7 11:00) [観劇メモ]

大人なショーだった。とにかく大人。久々にいいショー見た。

宝塚とは、若いうちだけ限定の世界。だけど、不思議なことに、その中で成熟された芸が素晴らしいんだよねえ。

この大人テイストは、稲葉太地のセンスっていうより、まっつの希望なんじゃなかろうか。去年の、そのかバウは「青春!」って感じだったけど、こちらは正反対なんだな。

稲葉太地のショーはダメダメな作品ばかりだけど、これはどうして良かったんだろう。まっつのセンスもあるだろうけど。太地は大劇場の空間を使うのが苦手なのかねえ。あと、世界めぐりというコンセプトが、散漫になるのを防いでいる。ほとんどすべてが聞いたことある曲だというのも、ハードルを下げてるね。選曲のセンスも良かった。

オープニングのゴスペル(私はなぜかゴスペルが苦手)の後は、アメリカでジャズ。『ジャズマニア』のあの曲をまっつが歌う。美声でぞくぞくする〜。しかも、なんか腰つきがやらしい。これこれ、これだよ男役ってのはさあ。

フランスでは『ロシュフォールの恋人たち』の曲を使って、特に沙月愛奈との大人っぽいダンスが素晴らしい! 振り付けもいいし。→ANJU先生だった。まっつってシンガーである前にダンサーだよね。

ベルリンの退廃的な場面も素敵。男と男、女と女で踊ったりするのがかっこいい。ベルリンの最後、つまり一幕の最後が暗い感じなのも珍しくて大人。

二幕最初のラテンですら、発散系ではなくて、ムード歌謡系なところがツボ。その次はインドだったかな、これはお遊びだけど、まっつのマハラジャのコスプレが似合う。ここでの、韻を踏んだ歌詞もおもしろい。

宝塚の曲が随所で使われているのが粋。しかも、まっつが出演していた作品ってわけじゃないよね? ベルリンの退廃の後に、ハリー&城の世界が登場するのも、意外だけど合ってた。

最後は日本で、まっつが白い服で「命みじかし恋せよ乙女」を歌い始める。オリジナル曲では「世界を旅して思うのは愛するあなたの顔」「またどこかで会えるかも」とか言い出す。まっつの顔は、汗か涙かわかんないぐじゃぐじゃになってた。そこはかとなく漂う、さよなら色?? だけど、号泣させない。そこも大人。「まあ、そういうことだから。泣くんじゃないよ」って言われているのか?

ほかの男役は、まっつ先生と生徒たちって感じだったな。さすがにまっつがいない場面だとちょっと持たないところもある。でも、今まで「どうやら上手いらしい」という認識だった生徒たちをいっぱい見れてうれしかった。

コマは歌と芝居要員。コマのあの声はけっこう好き。それになんか、貫禄でてきた。キングははったりスター要員。キングのキング場面はなかなかいいね。キングのキャラって、さららん的に楽しむものかも(笑)。

レオはすごいダンサーで将来が楽しみ。まなはるが娘役に食らいつくときの顔が! 目がはなせない! 朝風さん声がかすれてた? 朝風さんのもみあげが好き。久城あすの歌声も聞けたし。天月翼くんは歌が聞き取りやすいね。

娘役は、まっつがとっかえひっかえ組んでて、これも盛り沢山気分で楽しかった。沙月愛奈はさすがだし、笙乃茅桜も華が出てきた、人形みたいでかわいい。雛月乙葉ちゃん、やっと歌やダンスをじっくり見れたよ。ベルリンの場面のあゆっちのロリ顔にむっちりボディがエロい。コマとくんでたファニーフェイスの子は、すばるさんか。『マリポーサの花』のときキタロウくんのさぐつわしてくれた子だよね? ダンスうまいのね。どたどた踊ってるのは一体誰かと思ったらメモカ。うーん、首席って、、、。しかも、ホルターネックって嫌がらせか。

セットのふたつの輪は『キャンディード』みたい。よくあるのかな。ベルリンのところ衣装がよかった。ほかの場面、悪くはないけど色使いが変。青にオレンジってのはなあ。

ああー、もっと、そしていつまでも、まっつさんをみたいよーー。自分には、派手とか地味とかよくわかんないし、真ん中向きとかそうでないかとか嗅ぎ分けるセンスないし、フレッシュさとかあまり興味ないので、劇団の考えとはぜんぜん違うんだろうけど。でも、まっつはやっぱりかっこいい。

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