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安寿ミラ ダンスアクト FEMALE vo.11(新宿BLAZE 8/5 18:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

ヤンさん、かっけぇぇぇぇぇ!! 小柄なのに大きく見える! 一挙手一投足から目が離せない! 決めるところはびしっと決めて、けだるいところはびしっとけだるく(なんだそれ)、細いのに全身筋肉で。大人ー、かっこよすぎー。…映像では散々見てたけど、ひょっとして私、生ヤンさん初体験!?

前半はフランス映画のイメージで、ヤンさんが女優さん、佐藤洋介が男優で、楽屋入り?するところから始まる。二人の会話を、フランス語のアテレコにしてるのがセンスいい。真波そらちゃんがヤンさんファンで、サインを求めてキャピキャピしている様子が、等身大って感じでとてもかわいい。で、映画?の中のシーンということでいろいろな、大人の男女の場面が続くんだけど、もー、どれもかっこいい。「so in love」のフラメンコっぽいアレンジとか、もちろんタンゴ、煙草吸いながらのダンス…。

後半は、キャンドルを舞台上に置いて、震災の追悼から希望へ、というストーリーなのかな。ここでそらちゃんが歌った『ロジェ』の歌が、なぜかしっくり来て、ハリー信者である私は歌詞深読みして思わず涙。最後の「smile」は、照明の使い方もすてきで、小さな光がヤンさんの体に集まってきて、それをこっちに投げてくれるような動作で終わってた(たぶん)。なんだか泣ける。

この人の振り付けは、曲の流れにすごく合わせてるんだね。だから目と耳の一体感が味わえて、心地いい。それに、ちゃんと歌詞の意味にあってる。外国語であっても。

それに、ダンスと振り付けだけじゃなく、構成や演出もセンスいいの。間の取り方、場面の転換、照明、衣装…。そのうえ、真波そらへの宛書きもぴったりだし。これさあ、全部ヤンさんがやってるわけだよね? すごくね? すごい才能じゃない? もういっそ、タカラヅカのショー一本作ってもらっちゃっても、いいんじゃない? 大浦みずきを生で観たとき、「神だ!」と思ったけど、安寿ミラは人間国宝だわよ。

しかも、あのツンデレ風味。ちょっと笑ってくれると、めちゃめちゃうれしい気がする。ファンになったらどっぷりはまりそうだなあ〜。

真波さんは、等身大の役は元気でとってもかわいく。スーツでの男役は、大人の女に最近雇われた運転手です、みたいな風情で初々しく(現役のときはあんなに完成されてたのに、今またこうして卒業生と一緒だと、初々しく見えるんだよねえ)、そして赤いドレスはちょっと肩幅広すぎて…大変なことになってました(笑)。

佐藤洋介さんてのは、こないだsky stageの『we love dancing』って番組で名倉加代子先生の弟子として登場してた人だよね? すげー大きくて筋肉もりもりで、なのになめらか〜なダンスなの。っていうか、なめらかに踊るにはあれだけの筋肉が必要なんだろうなあ。この人のソロで、疲れた男が椅子の上でぐだぐだする場面がすごく面白かった。軽々とヤンさんをリフトするのも、見ていて気持ちいい。

いいもの見せてもらいました。こんなにすごいものを作っている人が、いるんだなあ。ただただヤンさんにひれ伏す1時間半でありました。
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ange

ゲッ!見てくださってたのね^^;

読ませていただいて、
ず~っと彼女を見てきた私は
なんか、物足りない思いで見てしまって
贅沢すぎるっちゅうか

まぁ、まだ神戸でも見るので、そのときもっと心を入れ替えて素直に見てきます。

生ヤンさん、あの目で射とおされるまで見続けてください。


蛇足:プログラムの写真で身につけていたペンダントは、多分大浦みずきさんの形見です。
『SO IN LOVE』は大浦さんのトップお披露目公演のときの歌で、ファンはそういうこと抜きにはあの歌を聴くことができません。
by ange (2011-08-08 10:18) 

ビレッジ

angeさま
形見は他のOGさん,退団後ゆかりのあった方々も、、
それぞれもらっています。
by ビレッジ (2011-08-11 10:10) 

竜眼

angeさま、「煩悩の君だ〜」と思いながら拝見しました^^
前に、ターコさんのコンサートに行って大興奮して帰ってきて、
ファンの方の感想を検索したら、
「物足りない」「いつもと同じ」と書いてあって驚きました。
…長く観ている方は、目が肥えているーー
新参者はちょっとしたことでも、偉大に思えますです^^;
『SO IN LOVE』も、そういう意味があるとは全く気づかず。
偉大な歴史の前に、口をあけてぽかーんとしてばかりです。
by 竜眼 (2011-08-16 22:52) 

竜眼

ビレッジさま、はじめまして(でしょうか?)
ご覧いただきありがとうございます^^
ひたすらぽかーんと生ヤンさんに見とれていたので、
ペンダントには全く気づきませんでした。
先輩からたくさんの後輩へ、それぞれに受け継がれて行く思いを、
ちらっとでもかいま見ることができて、
ヅカファンになってよかったな、と思います。
by 竜眼 (2011-08-16 22:55) 

ange

えっと、物足りないと書きながら
初回からやられた(泣かされた)のが(←

真波さんの『ロジェ』の前に歌ってた『アンダーライン』(正塚コンボ)  
これまた大浦さんの二番手時代のバウの名作からの歌でした。
(おまけに大浦さんの演じた人のお父ちゃんは漁師で海で亡くなってて
 津波で亡くなられた方への鎮魂歌としては、これしかない。)

この頃は、娘が幼くて実は私は未だ宝塚を地方公演しか見てないときで
生では見ていないのですが
この時代からヤンさんに目をつけていられた方を大尊敬するほど
まだ目立たぬ存在でした。

FEMALE vo.10から、「大浦さん大好き!」色に染まっちゃって
そんなに好きなら、未だお元気だったときに何故競演してくれなかったのか?
(ターコさんとは嬉しそうに競演させていただいてましたから余計に)

ということまでも含めて煩悩の君なので
「生きていると言うこと それはあなたの舞台に駆けつけること」であります。
by ange (2011-08-17 00:54) 

竜眼

正塚作品なんだろうな、ぐらいにしか判別できませんでした、
なんとアンダーラインで、そんな意味があったとは!!
angeさまの解説つきで観たかったです〜

「生きていると言うこと それはあなたの舞台に駆けつけること」
…ずしんと来ます。ファンとして生きていくこと、、、
駆けつけられるということが、また、
生きているということの証でもありますね。
by 竜眼 (2011-08-19 22:22) 

ゆめ

私は…できれば…あの歌は、大浦さんのために…そっとしておいて頂きたかったです……。
大浦さんのイメージが強いので……。ごめんなさい……。
by ゆめ (2011-08-22 10:26) 

ange

ゆめさま
はじめまして

ゆめさまのお気持ち、僭越ではありますがわかるような気がします。

私自身、初回観劇は、舞台見られずに天井を見上げてしまいました。
8月8日のコメントでは、この歌について書けなかったくらいでした。

神戸までの間に、『アンダーライン』を見直しました。

『Dream of Dreams』の時のお茶会で
大浦さんと初めて組ませて躍らせていただいたかけがえの無い気持ちを
涙ながらの(ド下手な)替え歌で歌っていたのを聞きなおしました。
安寿ミラの企画するショーは、すべて、この替え歌の延長線上にあって
ファンへの気持ちを書き綴るものだったなぁ、と思い返しました。

大震災のあと、一度は中止を発表したこの公演を
ファンには大変出かけにくい日程で、それでも尚やっぱりやることにした
その気持ちの裏には、
こんな時でも
こんなときだからこそ
自分に出来ることって、このステージを成立させることしか無いではないか
と言う葛藤があったのではないかと思いました。
(私は単なる一ファンでしかありませんし
 今は、ファンレターも書かないほど控えめなファンなので
 自分勝手な推察でしかありませんが。)

そんな中で、敢えて冒涜とも思える『アンダーライン』を選んだことには
相当な逡巡があったはずだと思いました。

そうした自分なりのストーリーを組み立てて
ようやく千秋楽に静かに感動することが出来ました。

そんなファンも、一人ではなくおりますので
身勝手ではございますが、お許しいただければと願います。
by ange (2011-08-24 23:45) 

ゆめ

angeさま
決して許すとか許さない、とかそういう次元の問題ではございませんし、私はそんなこと言える立場の人間でもございませんし、この世は自由競争の世の中なので、誰が何を歌おうと自由だと思います(基本的には)。

おそらく、今の日本の状況や、安寿さんご自身のお気持ち、場面設定等が合致してあの曲を選ばれたものと思います…(想像ですが)。

が、できることなら、あの曲ではなく、別の曲にして頂きたかったな…という気持ちが少なからずありました(ごめんなさい、誰をも批判するつもりは毛頭ございません)。

今年一月、「Dancing Heroes」というバウで、「ヒーローズ」から戦場の場面が再現されましたが、「あの歌を聞いただけでダメだった…」(傷だらけの夢…)という、大浦さんと近しい方もいらっしゃいました(振付自体は初演とは違っていましたが)。

なので、今回の公演、勿論観客の多くは安寿さんのファン層だと思いますし、その方達は別に私のように感じなかったかもしれません…。唯、そうでないものの中には少なからず、そっとしておいてほしかった…と思った者もいたのではないか、と思います…。

勿論安寿さんのお気持ちは大変分かりますし、他のOGさんでもご自身のディナーショー等で、大浦さんを追悼されているのでは?というような場面を設けていらっしゃる方もいますが、でも、大浦さんのとっておきの歌は歌ってはいないようです…

ファンの我儘だと充分承知致しておりますが、できれば、その人のとっておきの部分や傑作部分はそっとしておいて頂ければ…と思った次第です(勿論、誰が何を歌おうが自由な世の中ですので、あとはその方の御判断にゆだねるしかありませんが)。

勿論、大浦さんのファンの中にも、歌ってくれて嬉しかったという方もおられると思いますし、いい舞台を作りたいというお気持ちも大変分かります。唯、できれば、その曲ではなく、別の曲でも追悼できるなら、別の曲にして頂きたかったな…と思う次第です。

未だに、大浦さんの映像を見れない、追悼番組の映像も見れない、という方もいらっしゃるようです。

そういう者もいる、ということだけでも…分かって頂けたら、幸いです…。

御免なさい、どなたも批判するつもりは毛頭ございません…。お気に触りましたら、申し訳ございませんでした。
(本当にごめんなさい、どなたを傷つけるつもりはございません)一ファンの戯言を最後までお聞きいただき、有難うございました。

by ゆめ (2011-08-25 07:37) 

ange

ゆめさま
お気持ち、しかと受け止めさせていただきました。
by ange (2011-08-25 22:50) 

異邦人

その方の傑作部分は、そのままにしておく、というのも、故人への配慮・思いやりの一つですね。
by 異邦人 (2011-08-29 14:34) 

竜眼

ゆめさま、angeさまのやりとり、若輩者の私はただ読ませていただくだけで恐縮です。ほんの数年前のトップさんの退団公演が再演されるだけで、ぶーぶー言っていたような、もちろん大好きな生徒さんが鬼籍に入られるなんてことをまだ経験したことのない私です。伝える意味、異邦人さまのおっしゃるようにそのままにしておく意味、どちらもあるのでしょう。。。軽い気持ちで書いたヤンさんの公演の感想に、たくさんのお言葉をいただいて、勉強させていただいたというか、ありがたい気持ちでおります。
by 竜眼 (2011-08-29 22:26) 

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