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BUND/NEON 上海 のいろいろなツボ [観劇メモ]

いろいろ考えて作ってることはわかる。NOW ON STAGEで、クリストファーが聖なるもの、ミシェルが大天使ミカエルって披露されてて、そこまで考えてるこだわりぶりに、思わず笑ってしまった。(たっくんなみにパンフに説明があるかと期待したけど、そこまでではなかった。残念。)

装置もほんとキレイだよね。中国格子がどれもちょっとづつ違って凝ってるし、中央にそれで丸い場所が作られてるのも素敵。シンシアだったり、杜月笙だったり、象徴的な人物がそこにいることで、絵づらがまとまる。照明が赤と青と紫で統一されてるのも素敵だし、ダスカの場面でのキラキラもかわいい。

気になるのが、両側の壁に書かれた漢詩。「一租流伝千世万秋 水往東流永不回頭」…諸橋の大漢和とか、漢詩の辞典とか調べたけど、載ってないよ〜! 中国語の漢詩辞典を調べなきゃだめなの? ひょっとして、生田大和オリジナルなのでは、という疑惑が…。「偉大な開祖の教えがいついつまでも続きますように、水が東に流れるように正しいほうへ進み、振り返ることがありませんように」という意味、ですかね…?? タカラヅカへのオマージュ、ですか!?? やっだー、生田先生すごすぎー。→その後わかりました。

最後に流れる歌も、「今日はありがとう、気をつけて帰ってね、また来てね」っていう歌詞なの。曲は劇中で使われる曲なんだけど、歌詞だけ変えてあるの。なんか、すごい愛を感じた。

「相棒」って言葉がたくさん出てくるのも、愛よね。『ヘイズ・コード』におけるたっくんみたい。(でも、ドラマの描き方という点では全然違うタイプw)

言い回しがそれぞれ面白くて好き。
・「あいつ、スコットランドヤードの特別捜査官なんだってなー」(なんだってなー、にテヌートかけてください)「死なせてしまう! …には惜しいなぁ〜」ふみかちゃん、ヤクザすぎる〜
・「お好きにどうぞ」さおたさんて、いい人そうでいて、しれーっと悪い人、ってのが合うよなあ。
・「待ってるからね」もえこ、ヒステリックでいい。奥方様の色気がいい。
・(彼は敵じゃない、と言われて)「それはどうかな」もいいよねー。まりんちゃんの腹芸、いいわあ。
・ミシェルの「怠慢、では!」という言い切りもかっこいい。
ほかにもあるんだけど、これらって先生の指示なのかなあ。だとしたら、演技指導もなかなかだね。

杜月笙さんが、最初の麻雀のとき、口の中で舌を動かすのも好き。(いきなり細かい話)

ゆまちゃんはあの肉感的なスタイルで、一途な役をやるから、いいんだよね。まあ、『舞姫』と同じような役ではあるけれども。

しゅん様とあきらが、いまっちのダブダブ燕尾服を見咎めているのね。

れみちゃんの黒いドレスもだし、紺色のスーツみたいに見えるけどじつはワンピって衣装が素敵。欲しい。あれ着たい。新人デザイナーさんのデザインなのかな?

阿片でもうろうとしてるしゅん様がすてき〜〜。あの眉間! 半開きの口! 

ダスカの女の子たちが歌う歌がいかにもって感じでいい(でも、東京ブギウギと同じコード進行だよね?)。リュドミラが歌ううちの一曲は我愛你ですか?

黒塗りの花蝶しほちゃんはスペイン人という設定らしい。よっぱらいのべーちゃんはフランス人、春花きららちゃんはユダヤ人。遼かぐらちゃんの髪型とか顔立ちとか、theあの時代の人! すごいはまってる。

ダスカでじゅりあとふじぴーがいちゃいちゃしてるのは、そういう作戦なのか。

ロシア人のリュドミラが、なぜかイギリスの回想場面でバリバリ歌ってるのは、リュドミラはリュドミラの回想シーンにいるってことなんだよね、きっと。これも『上海の伯爵夫人』を見てたおかげで、脳内補完できた。

医者と称してタソが登場したとき、隣の席の人が「うそ!」って言ってた(笑)

トロカデロがれみちゃんを連れていくとき、一瞬悪い表情してる。

リュドミラが杜月笙を「あなた」呼びするのは、囲われものだからなのだと思われます。いやん。ときめくー。(私、強いて言えば、男同士よりも男女の組合わせのほうが好きみたいです。そんなに腐女子じゃないみたいです。すんません。(なぜ謝る))

ゆまちゃんがつかまった場面で、隣の席のゆまファンらしき男性が息を呑んだ。ごめんなさい! うちのボスが、あんなことやこんなことして、ほんとすみません!

ミシェルのナンバーを最後にクリストファーが歌うのが和解の印なんだね。

立ち回りの振り付けが、チョーかっこいい。けど、クリストファーがピストルを取り落とすの、じつは自分で放り投げてるのね。面白い。ナイフとピストルで対峙するのがドキドキする。(しかし、ピストルのほうが強いやろ、どう考えても。←絵づらでしか考えてない話だから、そういうところは突っ込んではいけない)

杜月笙が最後の最後まで主義を変えなかった、というのが描かれていて、良かった。張とは違うタイプの人なんだよね。

森下は、『上海の伯爵夫人』の松田(真田広之)にそっくりですが、そういうキャラはこの手の話ではよくあるものなのでしょうか。

杜月笙が史実と違って、張と森下につかまるのは、上海という街が日本軍の手に落ちたということの暗喩なのだと、最後の最後に気が付きました。

最後、混乱に乗じて、港へ、っていうのがわかりにくいので、『上海の伯爵夫人』みたいに、逃げまどう人々を出したらよかったのに。あと、港からどこへ行くんだろうねー。せめて「香港かマカオか」ぐらい言ってほしかった。

フィナーレでの、だいもんの流し目! いやーん!

あ、そうそう、まあくんの目つきがかっこいいって書いたけど、「誰か、全然違う組のかっこいいスターさんに似てる…誰だ誰だ…」と思ってて、やっとわかった。トウコだ。輪郭全然違うけど、目の周りが似てる! 賛同得られないかもしれないけど、書いておく。

「ダーシェ」ってどういう意味? 「あす」ってどういう意味?

劉と香雪ってプラトニックなんだよね? 「こわがらずに私に触れて」とか言ってるし。でも、プラトニックでも杜月笙は許さないの。怖いわねー。二人がフィナーレで組んで踊ってるのが泣ける。

主役二人もラブじゃないし、劉と香雪もプラトニックだし、だけど愛のないHはいたるところで行われているとゆう…。すみれコードは一体どこへ…。

じつはミシェルはクリストファーが好きだった説を客席で聞いたんだけど、どう思います?

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::

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モーリス

こんばんは。
実はモーリスも初めてまなと氏を認識した時から
「安蘭けいに似てるな・・」と思ってました(笑)
これって少数意見なんですかね・・。
by モーリス (2010-01-14 23:38) 

竜眼

モーリスさま、コメントありがとうございます、
同意見の方がいて、うれしい!
輪郭とかスタイルとか、全然違うじゃないですか、
だから、最初思いつかなかったんですよ。
でもやっぱ似てますよね、顔の中身(笑)が。
by 竜眼 (2010-01-16 12:27) 

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