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ウェディング・シンガー(日生劇場 2/26 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

結婚式で祝福の歌を歌い、トークで場を盛り上げる職業ウェディングシンガーというものが、アメリカには存在するのだそうだ。日本には無いけど、強いていうなら司会業かな? あ、でも、市原悦子の花嫁介添人シリーズってあるよね。結婚式場っていうドラマチックな場所でいろんなことを見て支えてきた人、そういう人って自分の幸せについてはどうなんだろう? ってのは普遍的な設定なのだろう。

話そのものは予定調和なんだけれども、ウェディングシンガーである主人公が、自分の結婚式で花嫁に逃げられてしまい自暴自棄になったり、かといって次に好きになった女の子には金持ちの恋人がいて自己嫌悪になったり、と浮き沈みが激しく、その過程ごとに成長していく姿が、一本筋が通っていて好感が持てた。それを演じる井上芳雄がとってもチャーミングで、コメディセンスもあって、株がアップ! 今までなんとなく優等生、東宝のプリンスって固いイメージだったけど、見方が変わったよ。

初風諄がお茶目なおばあちゃん。シモネタあり。初代マリーアントワネットがシモネタ。。。しかもラップまで歌う! いやぁ、このための数千円だったかもしれない。この方、たしか最初の数年間は男役だったはず。たおやかなのに、突如パンチがきいたラップを歌いだし、しかもかっこいい、でもかわいい。うーん、素晴らしい。

鈴木綜馬、大澄賢也はもったいないぐらい。ソロが一曲ずつあってよかった。樹里は大功労者。安心してみてられるし、歌詞が聞き取りやすいのがいいよねえ。上原多香子は思ったほど下手じゃなかったよ。なんたって美人! 美人はそれだけでなんとかなる。ただ、姿勢が気になった。今後に期待。新納慎也ってほんとらんとむに似てるね。ボーイジョージをイメージした役なんだよね?(それぐらいはわかる)…えっ、お母さん役はちあきしん!? どっかで観たことあると思ったら。。。

80年代洋楽が満載のようで、それらが好きな人には何倍も楽しめるかも。後ろの席の人が「おお!××だ!」とかいちいち反応していた。残念ながら私は一つも知ってる曲がなかったよ。ううう。80年代は10代で青春真っ盛りだったはずなのにねえ。中島みゆきとか聴いてる暗い中学生だったのよ。

東宝のミュージカルは安い席があるのがいいよね。特にご贔屓がいなくても、B席4千円なら、A席7千円なら観てもいいかなって思うじゃん。小林一三の「より良いものをより安く」の精神が、今も生きていると実感する。全席1万2千円とかアホな価格設定をするフジテレビは、日本のエンターテイメントのパイオニア小林一三を見習うべし!

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hotei

「ウェディングシンガー」ご覧になったのですね。いいな~。
先日は「Gille」も観られたようでうらやましい限りです。
(個人的にわたるさんの男前っぷりが観たかった!)

初風諄さんのはじけっぷりは、なかなかだったようですね。
あの「マリーアントワネット様」がね…。

でもいくらいい舞台でも、値段設定に関しては竜眼様に激しく同意です。
最前列と最後列が同じ値段だなんて…!
by hotei (2008-03-01 22:10) 

竜眼

hoteiさま、お返事遅くなってごめんなさい! so-netがメンテだかなんだかした途端、コメントが見られない状態になってて。やっと復旧したみたいです。風邪もう大丈夫ですか? 宝塚は値段がそれぞれ違ってていいですよね。もっと言えば、端席はもうちょっと安くとか、客席降りがあるときは通路席は高く、とかしてくれちゃってもいいぐらいです^^

by 竜眼 (2008-03-08 12:46) 

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