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シルバー・ローズ・クロニクル(日本青年館 10/24 18:00) [観劇メモ]

いろいろ突っ込みたいことはあるんだよね。「?」がいっぱいとんでるんだよね。でもなんか
楽しい気分でもあるんだよね。作品としてはすごいいいってわけでもなくて、むしろ「ええ〜?」なのに、わくわくしてる部分もあるんだよね。これってなんなんだろう。

あらすじを読んだとき、小池作品とまるっきり同じじゃないかと、萩尾望都をボートクしてるだろーと、だから全然期待してなかった。けど、梅田で一足先に観てきた緑豆の第一報は「小池より全然マシ」。

だって、主人公にドラマがあるんだもん。オタクで内向的な青年が、最後、同僚に誘われて一緒に出かけることができるんだよ。この場面で、ウルっと来ちゃったよ。ああ、こんなに成長したんだ、って。主人公が変化していく、これって物語の基本中の基本。だけど小池作品にはそれがいつもない。だからその点で小柳奈穂子は師より全然マシなのだ。

しかも、オタクな部分を捨てちゃうわけじゃないの。大好きなヴァンパイアものをもっと追究することで、世間に認められるの。そのうえ憧れのヴァンパイア少女とラブ。それで行動的になれた。オタクでもいいんだ、オタクでも世間に認められるんだ、オタクでも成長できるんだ。こりゃヅカファンへの福音ですよ。ヅカファンでいてもいいんだ〜、ヅカファンでも前向きに成長できるんだ〜。これが私を幸せにしてくれた要因なんだと思う。小柳奈穂子、設定の勝利だね。

ユミコにオタク青年という新しい役をあてたのも大正解だったな。優等生っぽく思ってたけど、すごく親近感が湧いた。それに、下級生ひとりひとりに役があって、台詞もけっこうあって。小柳は最近雪組を担当することが多かったらしい。その最大の成果は、あーたん! 今までずっと気になっていた(いつになったら痩せるのかな? とか思ってた 笑)葵吹雪が、重要な役で大活躍。こんなに芝居が上手いとわ。こんなにオタクが似合うとわ。ちょっと〜、今後いい脇役者になれるんじゃなーい?(緑豆の第二報は「葵吹雪大活躍、青年館の観劇回数増やせ」でした)

『アメリカン・パイ』は、やりたいことは一貫してたけど、ヅカファンが最も重要視する、役を多くして生徒を活かすってことができてなかった。『NACKED CITY』は場割りは上手くなってたし、生徒に合った役をあててたけど、新しい面は見せられなかった。今回は、新しい面を引き出したってことで、それも私を幸せな気分にしてくれた理由のひとつだと思う。

で、残るのは、それでもやっぱり「?」と思う部分なんだが…。うーんと…。…回を改めます。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::


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