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DANCE SYMPHONY(天王洲銀河劇場 10/19 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

わたくし、しがないヅカファンでございます。現代日本のダンスシーンとやらを、まったく知りません。単に、オギー(荻田浩一)と名倉加代子がかんでて、ダンス・オブ・ヴァンパイアの新上裕也が出る、ってことだけで、チケット取りました。私の知ってるバレエの知識は、山岸涼子の『アラベスク』と『テレプシコーラ』だけっす。出演者の誰が何系のダンスで、誰が何系のダンスなのかもわかりもはん。

ほかに知っている出演者は、レミゼに出てた東山義久、なんとなく有名な西島千博だけ。それに新上裕也と名取寛人の4名がメインキャスト。(名取寛人はトロカデロ・モンテカルロバレエ団所属だそうで。どうりでリフトされまくってた)

歌なし、台詞なし、拍手なし。ひたすら、イケメンダンサー16人が踊りまくる90分。次から次へと面白い振り付けと、面白い動き(ダンスなんだけどさ、知識がないから「動き」に見える)が出てきて、飽きない。みんな全然揃ってないんだけど、いや、それぞれが別の振りをしているのか、誰もが上手いからそういうものだと思ってしまう。よくまあ、あんなに跳べるなー、とか、なんであんな振りを覚えられるんだろー、とかそういう驚きも飽きなかった理由。

過去の幻影みたいなものに悩まされる男、みんなで海パンはいてプールでぷかぷか泳いでいる図、つながった右手と左手を離そうとしてもがいている悪の化身、バーテンがタンゴに踊らされてケンカしあう?いちゃつく?図…。意味深なシーンばかり。ただ、歌も台詞もないからよくわからない。パンフにはシーンのタイトルと役名があるかと思ってたのに、見当たらなかったので買わなかった。…だってさ、「ディアボロ」とかさ、「男S」とかさ、ヅカならあるじゃん、ショーでも役名がさ…。

雪が舞うなか踊るシーンがあって、そのあと雪をどうするのかと思ったら、みんなでモップで掃除しだした。それも、踊りながら。気が利いている。

新上裕也は前世ヘビだったに違いない。ああいう、クネクネした踊りが私はほんとに好きです。西島千博は、爽やかアイドルっぽい。東山義久は顔は女性みたいにきれいなのに、身体がムキムキ。ほかにもどこかで見たことある顔がたくさんだったんだけど、顔と名前が一致せず。

こういう男子たちって、小さい頃からダンス習ってるんだろうね。昔、ヅカの男子部の人たちが、ほかに踊れる場所がないから、と必死の思いでヅカに入ったことを思うと、隔世の感であります。また、観客はヅカ並に女子ばかりで、パンフを買う列に並ぶ女子たちの熱気にあてられてしまう。男の踊り子に熱を入れる女たち…、ま、女子の熱狂ぶりってのは、江戸時代の歌舞伎ファンだって同じか。男子の芸能活動の幅は広がっているが、女子の芸能好きは昔から変わらないってことよね。

しかし、やっぱり台詞も歌も解説もないせいか、あとあとまで噛み締めて味わうってことができなかった。これは自分の問題。自分は「言葉ありき」の人間なんだな、とつくづく思う。言葉によって、場面場面を、出演者を味わいたい。でも、語彙が少ないから、言葉(台詞や歌)のない世界に言葉をもたらすことができない。ダンサーってのは、きっと言葉よりも身体が動いてしまう人たちなんだろうね。振り付けや演出の相談のとき、どうやって言葉で意志を伝え合うんだろう。私がダンサーに惹かれるのは、自分には決して到達できない「言葉のない世界」を、彼らが成立させているからなんだと思う。

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