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三人姉妹(シアターコクーン 2/27 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

正直、いまいちだったのです。

同じケラリーノ×チェーホフによる昨年の『かもめ』はそこそこだったんだけど…

なんでだろーーー???

台詞が次につながらないというか。かみ合っていないというか。それぞれ、いい感じになりそうなやりとりがあっても、宙に浮いてしまう。

田舎暮らしでうんざりしていて、ここではないどこか、過去の栄光の場所(モスクワ)を渇望している三姉妹。と、彼女らを取り巻く人々。労働にあこがれながら、いざ働いてみるとつまらなくて文句ばかり。素晴らしいと思って結婚した相手が、しょうもない人だったり。そんな閉塞感の中で交わされる、探り合うような会話。

になるはずなんだけどなあ…。

三姉妹がいまいちだったのかもしれん。長女の余貴美子は美しく気品があるんだけれども、パワーが足りん。三女の蒼井優はイカれてる感じが魅力的だけど、『かもめ』と役どころも似ているせいか、違いが感じられない。次女の宮沢りえは大女優という貫禄。いつも黒い服で神経質そうで、とても美しく、不倫に身を焦がすのも納得。でもちょっと浮いている。大仰すぎる。周りと合ってない。…ヅカファンにしかわからないたとえだけど、鼻濁音炸裂してた時の春野寿美礼みたいな。

段田安則は相変わらず存在感あるし、堤真一がかっこよかった。神野三鈴は、俗っぽさの象徴のようなイヤーな役。三谷の『桜の園』の役とは対極のような役。見事でした。

チョイチョイ笑いが起きる仕組みになっているのもいけないのかなあ。(閉塞感の中の笑いなら、かえって切ないかもしれないけど、そうはなってなかった。…って『かもめ』の感想にも同じこと書いてた^^;)

衣装の色や布が現代的なのも気になりました。

以前、三人姉妹の戯曲をオススメしていただいたので、ホンを読んで再考したいと思います。


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