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銀河英雄伝説(東京宝塚劇場 10/21 15:30) [観劇メモ]

テルにラインハルトは合うだろうと思ってはいたけれど。ここまで似合うとは! っていうか、ラインハルトやるために生まれてきたんじゃね? というぐらいのラインハルトっぷり。

プライド高くて、甘ったれで(銀橋でのソロの包容力の無さと言ったら)、すねてばかりで、なのにみんなに「すごい」「すごい」言われ、でも自分が好きなのはお姉ちゃんとキルヒアイスだけ…。凰稀かなめさんのベストアクトは『堕天使の涙』新人公演だと思ってるんですが、あれを超えたね。ルシファーは愛してくれる人がいなかったけど、今回はキルヒアイスがいるから、人間的魅力が出てるもん。(けなしてるんだか褒めてるんだかわかりませんが、どちらかと言えば褒めてます)

パンフ読んだら、テルにラインハルトを、というところから来た企画らしく、さもありなん、さもありなん。

でもって、キルヒアイスもぴったりだったのよー。まあくんにときめいちゃったよ、もー。まあくんはこういうまっすぐな役が似合うんだなあ。大きな目をキラキラさせてさ「あなたに忠誠を誓います」なんて、言われたいわああ。もともと、ラインハルトとキルヒアイスの関係は、おいしいっちゃあおいしいんですがね。しかも手が長いのね!(今まで散々花組で見てきたのに、何故今気付いたんだろう?)フィナーレの銀橋も、まだまだ緊張してるっぽいけど、手の長さに見とれてしまった。

そいでもって、ヤンが! ヤンが! 何を隠そう、わたくし、高校時代に一瞬、銀英伝にはまってまして、紅茶にブランデー入れて飲んでたんですよ(わあ、恥ずかしい)。バターにはレモンとパセリね(わかります?)。よーするに、ヤンが好きなキャラクターだったのでございます。それをキタロウくんが演るということで、今まで全然関係なかった好きなもの二つが突然合体してあらわれたときの、驚き。いやー、興奮しました。合ってる合ってる! 飄々としてて、でもあったか〜い感じがね。声を高めに作ってるのは、そういう役作りなんだろうなあ。このキャスティングのための組替えだったんじゃないか? まあくんとキタロウくん。…と思うほどの素敵さでした。はい。(ただちょっと気になったのは、雪組だと一人だけでかくて「わんぱく坊主」みたいだったキタロウくんが、みんなに気遣ってるお兄さん(お姉さん?)キャラに見えた。ヤンという役のせいもあるだろうけど。)

ところが私、一瞬はまったとは言うものの、その後全く原作に触れることがなかったものですから。オーベルシュタイン、ロイエンタール、ミッターマイヤー、ルッツ、ルビンスキー…名前は覚えてるんだけど、どんな人だったけ、てなもんで。

それぐらいの知識だったのが良かったんだと思います。話がどんどんすっ飛ばされても「10巻もあって、すげー複雑な話だもんね、イケコも大変だよね」と好意的に流すことができました。原作知らない人には「ぽかーん」かもなあ。逆に、マニアだったら「このキャラはこんなじゃないー!」「あのエピソードをはしょるなー!」と怒るところもあるんだろうなあ。

とはいえ、すごく良かったと思うのは、「ラインハルトの成長物語」という枠組みが一応出来ていたことです。どんどん偉くなって戸惑う中、キルヒアイスを失い、ヒルダを得る。「物語」として一応成立していたと思います。そのぶん、同盟側はあまり出てこないけど、それで正解だったかと。そのうえ、二番手さんが死んで、ヒロインと結ばれるという、宝塚らしい作りにもなっているじゃあありませんか。

演出としては、戦闘シーンをダンスで表現するのは、かなりこそばゆかったな。映像の使い方は悪くないし、いちとえつこ様が解説してくださるのも大変親切だけど、やっぱりちょっとだけこそばゆかった。モビルスーツみたいなのも笑えた。

ところで、テルとみりおんって、別世界というぐらいに違うタイプだよね。みりおんの地に足つきっぷりがすごくて、「あまり似合ってないコンビ」を通り越して、何かものすごい化学反応が起こりそうで逆に楽しみになってきました。

いろんな生徒に役がついていたのも良かったなー。もんちの抜擢ももちろんだし、あっきーが今までと違うキャラで面白かったし、ヒロさんと風羽さんとじゅまちゃんって、なんて素敵な悪役三人組だし、えーっとリンチ役って誰? 美月悠、ふむふむ。うららちゃんは男前だなあ。写真だけだと一瞬ちーちゃんに見える。

ちーちゃんと言えば。戦闘前の恋人と会うシーン(宝塚ならではっぽいよね)で、エロすぎてどうしようかと。そしたら後ろで凛きらがなんか意外に包容力あって、わーん、どっちも見たいよー。

音楽が、太田先生にしては、ロマンチックな名曲というほどの曲がなかったのが残念。新調ドレスが、下手に「宇宙」「未来」っぽくしようとしたせいか、変だったかも。
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モーリス

お久しぶりです!ワタシも原作を読まずに大劇場で観劇しました。

やー、ラインハルトって自分では何もしてなかったですよね(ニッコリ)これはきっとイケコー様に問題があるんでしょう。だって軍服は最高に似合ってましたもん(何それ)
演出がイケコスペシャル!状態でしたね(何様)色んな場面で既視感が…(笑)

突っ込みだしたら止まりませんが私もヤンと健全な青春の思い出を作りたいと思いました!(笑)ヤン素敵!でも原作大好き同期によって真実のヤンの姿を知りあっけなく失恋気分を味わいましたが…涙。

今回ワタシ的一番の発見はまさかのカチャでした…こんな日が来ようとは(笑)
笑顔なしの悪役が思ってた以上に似合っていてビックリしました。ポスターの段階で今回のカチャは違う…!と思ってましたが(本当何様)フィナーレの群舞の表情も素敵で2時間半の銀河の旅で一番ときめいた瞬間でした…本当にこんな日が来ようとは(笑)
只今同期との狭い世界でカチャ様ブームが俄かに到来しそうな兆しです(笑)そして宙組に悠未氏は絶対必要です(どさくさ)

大変楽しく観劇した銀河英雄伝説ですが曲は何一つ頭に残らなかった事を告白して〆にしたいと思います(笑)
by モーリス (2012-10-23 10:12) 

竜眼

モーリス様、コメントありがとうございました〜
改めて原作を読み直したら、そうでした、ヤンは部屋ちらかしーの、頭ぼさぼさーの、きちゃない人でした(笑)。
カチャ様、なかなか良かったですね。やっと悪役ができるようになったんだと、感慨深いです。悠未氏のオーベルシュタインも、なんだか笑えて好感持てました(何か間違ってるけど…)。
by 竜眼 (2012-11-04 19:25) 

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