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ロミオとジュリエット(10/17シアターオーブ)

冒頭の「憎しみ」がレイプを示唆していた!(と思う)

大公が女はべらしてた!
「権力欲の塊だぜ」って歌ってた!

「世界の王」が若さハツラツ、ではなく、ヤリヤリだった。

憎しみ対愛じゃなくて、愛欲対真実の愛、なのかも。
なるほど、結婚しようと言うロミオに、明日の朝になっても気が変わらなかったら、とジュリエットが言うのが宝塚版だとすごく慎重に感じたけど、この構図なら不自然じゃない。

愛欲っつっても、男に都合のいいものね、当然。キャピュレット夫人は「女は男に従うもの。私だってそうしてきたんだから」と歌う人で、不倫のふの字もなかった。

誰がやっても意図がわからなかった乳母。あのソロはもっと複雑だったんだ!ジュリエットが女の業の世界の仲間入りをする感慨、自分がもうそうではない切なさ、キャピュレット夫人への不満。

それに、ベローナが今この場所とイコールで、生き地獄だって何度も言ってた。

だから、翻弄された可哀想な純粋な愛、というわかりやすい構図とは違う。もっといろいろな悪そのもののほうがテーマなんだと感じた。それに対抗しようとして負けた(?純粋すぎて死ぬしかなかった?)二人、という構図。ラスト、「二人は天国で幸せに、我々には業火を」って歌ってて、全然癒されてないんだもん。

うーん、面白い。宝塚では無理でも、アクトではこれぐらい悪を描いてほしかったなあ。(携帯電話とかいらないから)

キャラも極端。マキューシオが完全にいかれてて、ティボルトはうっくつした引きこもり。そりゃあ挑発されて怒るよなあ。ベンボーリオは情けなく、大公の跡継ぎになるというヅカファン妄想はあり得ない感じ。

…宝塚って、ストーリーもキャラクターも、メインにしぼってわかりやすく、そして美しく作るものなんだなあ。そして、美しくするということは、うっとりはできるけど、ある意味単調なんだなあ。

あと、神への呼び掛けの歌が多かった。特に神父様。でもこれは日本人には実感がないよね。
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