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オネーギン 追記

訂正。額縁はペテルブルグのときだけ出てくるそーです。失礼しました。

ニーナ(リサ)が再会のとき言う台詞も、意味があったんだね。「悪い男につかまって人生損したって思ってるか」と聞かれて、「あのときは一生懸命だったから、すべてが愛おしいわ」と言うの。大人ー。存分に生きたからこそ、大人な発言ができるんだよね。自分もかくありたい。

この作品のオネーギンと「ある革命思想家」って、原作のオネーギンと原作者プーシキンを足してシャッフルして、2で割ったような存在だよね。混ざり合ってる。だから、ラスト、オネーギンがプーシキンあての手紙を読み上げるとき、「アレクサンドル・プーシキンへ」って言ったあと、プーシキンの声がかぶさって、二人で年月日を読み上げ、最後はプーシキンだけが「エフゲニイ・オネーギン」と読み上げるところで、二人のキャラクターが交錯する。二人ともが、オネーギンでもありプーシキンでもあるんだよ、とでも言うような。いやぁ、トドキタ(キタトドか?)、いいですよ。
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コメント 2

はるすかえ☆

再び過去レスで失礼します。
いいですよねぇ、オネーギン。面白かった!
理事の男役芸は文学作品でこそ生きることが良く分りました。
1回きり、しかも中通路前の列で最上手席だったので全体を見渡せず、
額縁とかも気が付いたらある!気が付いたらナイ!という感じだったので、
どこまで堪能できたのかはナゾですが、でも濃くて良かったです。
残念ながら私は登場人物達に共感はできなかったけど、
でも革命のジレンマであるとか、私情を断つ苦しみとかは、
美しいメロディーでじわ~んと染みました。
小難しげな文芸作品も、こいう形ならオバカな私でも親しめそう。
それこそが芝居の醍醐味のひとつですよねっ。
by はるすかえ☆ (2010-10-31 21:38) 

竜眼

ですよねえ!
理事の地を這うような声も、文学作品にピッタリでした。
音楽も美しかった…もっと観たかったです。
作品がいいとチケットも売れるんですよねえ。
by 竜眼 (2010-11-03 21:44) 

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