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パル・ジョーイ(青山劇場 10/12 18:30)

昔から気になってた作品。ジョーイという人がよくわからないなあ、と乗りきれずに観てたけど、主人公は三人のヒロインなんだと気付いたら、込み上げてくるものがあった。ジョーイという男にひっかきまわされ、去って行かれて、気付いたら女たちは成長してた。ジョーイはそんな存在。ラスト近くの「彼のこと、忘れられるといいわね、私たち」で思わず涙が。

そのセリフを言うのはジョーイのパトロン高畑淳子。もう、かっこよくて。大人の女。あの役やりたい。胸の谷間あたしも作る。「男ってなんなの」とジョーイと付き合おうか迷うナンバー、最初の夜に「これが最後の恋かも」と歌うナンバー、ラスト自分で別れを決めるくだり。なんてかっこいいんだ。この方、高汐巴に似てるよね。元男役っぽい。セリフや仕草が宝塚的じゃないから、あれっと思うぐらい。

彩音は田舎から出てきた天然の女の子。ジョーイが作りたい健全なショーにインスピレーションを与える。この、金コネじゃなく健全という発想と、もたらすのが少女で、ナンバーがパラダイスと名付けられてるあたり、宝塚歌劇の由来を想起させる。二股かけられそうになってきっぱり断ったりするあたりも。きわめてトップ娘役らしい役で微笑ましく観れた。ただ、次は違う役柄も観てみたい。

ユミコはちゃんと女優だった!やっぱり肩幅細くて脚きれいって性転換において重要よね。妙な色気がある。でもこの役って、はすっぱで直情的で、やや憎々しいな役だよね? ちょっと持ち味と違う気がした。もっとロシア貴族とか、江戸川乱歩とか、硬質で耽美な世界で観てみたい。だからこそ、ジョーイに復讐?しようと決めたところで苦しげに歌うナンバーは泣けた。

そんなこんなで終わってみると、自分もジョーイと付き合ってたような気がして、やっぱり坂本って愛すべきエンターテイナーだなあって思うんだよね。

曲はわりと普通だったけど、リチャード・ロジャースならさもありなん。映画ではジョーイをシナトラがやってるんだね、へ~。
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