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ラスト プレイ-祈りのように- / Heat on Beat!(東京宝塚劇場 12/1 18:30) [観劇メモ]

クライマックスがどこなのか、ようわからんかった…。

ハリー(正塚晴彦)作品って、事件の解決と、クールだった主人公が熱くなるのとが、一致していることが多いと思うんだけど、今回はいまいち一致していない。

そもそも、記憶喪失ってのが難しいのかなー。記憶喪失の人が記憶を取り戻すのがクライマックスなのか。いやいやいやいや。記憶喪失で「無」になったから、今まで抵抗感があったピアノを再び弾くようになる、そこがクライマックスなのか。いやいやいやいや。相棒が撃たれて死にそうな時に「ピアノを弾いてくれ」って頼んでくる、それで自主的に弾くのがクライマックスなのか。多分そうなんだろうけど…。

それらのクライマックスになりそうなポイントが、事件の流れとは時間的にずれちゃってて、メリハリがないんだよなあ。事件の内容もかなりどうでもいいことで、しかも二度同じことが起こるのも、「なんでいまさら」感がある。

下級生の出番は皆無に近いし。スターさんであるマギー(星条海斗)とみりお(明日海りお)ですら、チョイ役のお医者さんって、どうゆうことよ。

でも、アサコ(瀬奈じゅん)にピアニストってのは、ビンゴ!! って叫びたくなるぐらい、似合う。繊細で、自己犠牲的で、記憶喪失になったときの「いいこいいこ」してあげなくちゃいけない無防備さとか、でも店員やってるときはソツなくて、男らしくもしてたりして。

あーん、着眼点は好きなのになあ。

あ、でも、きりやん(霧矢大夢)が粗野な男の役ってのは、わたし的にはアウトでした。マジメで高貴な人が、無理してやってるように思えてしまう。ジョン卿とか、又七とか、そういうほうが似合う。っていうか、好き。

ほかの人たちも特筆すべきほどの出番がなく。場面場面としては楽しかったけど、ハリー信者としては全然カタルシスが得られないよお。うううう。なんだったんだろう、これ…。

ショーは楽しかった。三木章雄を見なおした。最初のいろんな色の場面も「ダサっ」とは思わず。椅子の場面はチョーかっこよかった、もう一回観たいぐらい。白い風がアサコの周りを吹いていく場面(なんだよね?)も、シンプルな白と背景の光背みたいなやつが統一感あったし。タンゴからアサコ裸足一人踊りの場面も壮絶で。タキシードに白マフラーのアサキリ場面も楽しく。

ちょっとした音楽が好みだったってのもあるかも。椅子場面に至るまでの、アサコが銀橋で歌うIn a Sentimental Moodのクラブ風アレンジや、タキシード白マフラーのきりやんが銀橋で歌うI’ve got you under my skinの70年代風アレンジがすごく面白かった。

男役ダンサーで好みの人がいっぱいいるってのもあるのかなあ? そのか(桐生園加)やマギーはもちろん、研ルイスももちろん、光月るう(今回すごい扱い上がったね)、彩央寿音、美翔かずき、宇月颯、貴千碧、鳳月杏あたりを順繰りに見てたら終わっちゃった、って感じ。下級生的にはアサコの後ろ姿を見て育った、ってことなのかな。

あいあい(城咲あい)、スターとしては今が引き際なのか。かなみ(彩乃かなみ)の後任トップでよかったのになあ。。。

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コメント 2

はるすかえ☆

ようやっと観てまいりました…既に信者の意地としか言いようがナイです。
ほんとに世界観は好きなんだけどなぁ…
全てがどっち付かずで中途半端で、モヤモヤさせられました。
受身の主人公なら、やっぱり何かに開眼するクライマックスがないと締まらない気がする…。
ショーの流れは好きですね~。
アサコさんのやり切った感を味わえて、私も良かったです。
by はるすかえ☆ (2009-12-07 23:22) 

竜眼

信者の意地! わかりますわかります(涙)
ハリー&アサコのマジ鬱が良かっただけに、
なんでこうなっちゃったのかと。
あいあいだって、サヨナラなのにあんな役なんてねえ。
信者が減らないよう、ハリーには頑張ってほしいです…
by 竜眼 (2009-12-08 21:52) 

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