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ストーン夫人のローマの春(PARCO劇場 3/19 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

素晴らしかった。まず演出が好き。唐突なようでいて自然な場面転換。同じテーブルが突然違う部屋のものになったりするの。透明なのに石造りのプリントが施された装置。衣装もいい。ローマの街を表す人々の様子がまるで荻田浩一作品。

老いを感じて引退し、夫に先立たれ、異国で若い男娼に溺れる元女優。その題材だけで共感しちゃうんだけど。あと十年ちょっとで私もストーン夫人と同い年になるんだよ。はーあ。麻実れい様がすごいのは、そんな役でも気品と美しさがあること。だからこそ哀しい。(私は今でも美しくもなければ気品もない。もちろんお金もないし。)衝撃のラストに涙してしまった。

若さと老い。先勝国アメリカと敗戦国イタリア。貴族だけど貧乏、平民だけど金持ち。しかしアメリカの女優は孤独で、イタリアの男娼は旬が終わることに怯えている。プライドのぶつかりあい。男も老いや死を感じている。直面したとき何を感じるか。テネシー・ウィリアムズがこれを書いたときって、40ぐらいだよね? すご。って今の自分と同じぐらいだ(笑)。生まれて初めて老いを感じるお年頃なのよぉ。

男娼役(パク・ソヒ)がね、イメージと違いすぎた。イタリアの男娼って優男のイメージなんだけどなあ。すごいムキムキで、ムキムキすぎてスタイル悪いぐらい。傲慢な感じは良かったんだけど。

ポン引き老女の江波杏子こえ~。綺麗~。優しい夫、団時朗、死ぬときの長台詞よかったなあ。ターコさんと団時朗って、日本人夫婦には見えないわ。ナレーター的な役割の、ゲイの劇作家今井朋彦はさすがに知的で合ってるけど、役不足でもったいない。

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コメント 2

hanihani

これ、私も観たかった・・・

でも今、究極の貧乏なんでとうとう諦めました。

ターコさん、やぱり素敵だったのね

>ムキムキすぎてスタイル悪いぐらい

あはは、判る判る!
劇団四季の人で、すごいダンサーの人とかでたまにこういう人がいますよね。(25年前くらい四季ダンサーはそういう人ばっかりだったけど)

キャスティングでたまに「男は(男の演出家は)判ってないなぁ」と感じるときがありますよね、ふふ
その点オギーってすごかったなぁ
by hanihani (2009-03-23 16:45) 

竜眼

劇団四季、わかりますわかります(笑)。

ヅカファンに限らず、
ムキムキ男子好きな女子っているんですかねえ?
ムキムキ男子の需要はどこにあるんだろうか。。。

by 竜眼 (2009-03-24 22:00) 

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