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アデュー・マルセイユ(東京宝塚劇場 11/17 15:30) [観劇メモ]

オサ(春野寿美礼)痩せた? でも声は相変わらず美しい。退団者特有の美しさ。どんどん細っていくけど、どんどん輝いて、白い光になってしまうのね。アデュ〜、マルセイユ〜とかいう歌で、ほろりとする。造り込んだ男役の声じゃなく、オサの素の声で歌ってるみたい。それがまた、オサ本人の心情みたいに聞こえるんだよねえ。

小池修一郎ってほんと姑息だよなあ。サヨナラ仕様の台詞や歌詞はもちろん、ラストの、みんなが見送る場面、銀橋にオサを残してバッと照明を消したり、オサが銀橋渡り切る手前で、スポットライトもバッと消したり。かーっ、姑息ぅ。大階段を駅(有名な駅なのね)の階段に模したり、地下水道の場面で盆を回したり、相変わらずテクはなかなか。

オサの演じるジェラールという男は、友人を守るために犠牲になって、でもそれを言わないで、優秀で、秘密と孤独が友達で、とヅカの男役としては理想的な男。それが二重スパイ状態で仕事を遂行するということで、筋をひたすら追うだけの話。悪者の企みはどうなるの〜? 親友に仕事のこと言えなくてつらいわねえ〜。ハラハラしちゃうわん。だからあんまり破綻がない! 「なんでやねん!」と突っ込むことが無かった! 後でよく考えると「あれっ」ってところはあるけど、小池作品でこんなに「?」が飛ばなかったのも珍しくないか?(笑) やっぱり、ヴァンパイアとか海馬とか、奇をてらわないほうがいいよ、絶対。

だって心情描写の場面はやっぱり変だもの。すっごい理想的な男性像なのに、なんで突然マリアンヌ(桜乃彩音)に怒りだすかなー。一回キスしといてさー、次会ったら「あれは忘れてくれ」とかって、それがまずひどいんだけど、そこからなぜか喧嘩になるのが全然わからん。そもそも、なんで彼女のこと好きになるんだか、わからんし。

ヒロイン=マリアンヌはフェミな女学生。ある程度裕福で、男の人に助けてもらってて…道楽でやってると思われても仕方がないような、フェミ。うーん、どうして突然フェミなんだろう。小池は誰かに「宝塚って男尊女卑ですよね」とか言われたのかねえ? その反論としてこれなのかねえ? かえって逆効果ではー? アルテミスとオリオンの歌(凛々しく戦う女を好きな男もいるよ、という内容)は良かったけども。

ずほ(壮一帆)はまた挫折エリート。まとぶん(真飛聖)はまたいい人。てっきり、昔の友人(まとぶん)を裏切る苦悩を描く話かと思ってたよう。ま、私としては、みわっち(愛音羽麗)になってまとぶんを尻に敷きたいです。本気です。

そういえば、嶺輝あやとの出番、いまいちだったな。。。退団なのにな。。。

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