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KEAN 3回目 [観劇メモ]

9/22の15:30、前楽を観劇。

緑豆は「尼寺へ行け!」の出典も知らないと言う。そ、それは、台詞の引用云々以前の問題では…。急いで、「読まずにわかる、シェイクスピアのあらすじ」とかいう本を読ませる。最低限、オセロとハムレットとマクベスとロミオとジュリエットだけ読んでおけばいいから。これで、一回だけの観劇でも、なんとかなるでしょう。

で、幕間。涙をぬぐう私と、きょとんとした緑豆。「…ソロモンて誰?」はぁ〜?「ネヴィル卿って誰?」なんですと〜!?「だって、台詞が全然聞き取れないんだもんっ」…なんたるちや。読ませるべきはシェイクスピアのあらすじではなく、KEANのあらすじだったのだ!!

1幕は確かにわかりにくいかもしれん。2つのたくらみ=芝居が上演されているんだけど、その脚本家が誰で、どのように演じさせるつもりだったのか、が台詞でしか表現されていないから、台詞が聞き取れないとアウトなんだろう。

1つめの芝居はプリンス・オブ・ウェールズが脚本を書き、観客はエレナをはじめとする舞踏会の面々。キーンとアンナが駆け落ちするという内容なのだが、キーンはそれを演じさせられることに反発し、拒否。2つめの芝居は、ネヴィル卿が脚本を書き、観客はグリーン・フロッグの大衆。キーンの名を語ってアンナを手篭めにしようとするが、キーンは自分の名をかたられることを拒否し、ネヴィル卿を退治。

芝居をさせられることを拒否しても、結局は芝居を書き換えただけ。友人たちに褒め称えられても、か弱き女性を救った英雄という役を演じているに過ぎない自分。自嘲するしかないのだ…。1幕最後って、すごく切ない終わり方なのね(3回目にしてやっと気がついた)。

結局のところ、この話って自分探しの話なんだな。キーン、自分探しの旅。本当の自分って誰? 何? 今の自分は本当の自分じゃないの。あぁ、なんだかこそばゆいテーゼ。でも、だからこそ、役者ではない一般人にも迫ってくる内容なんだろうな。で、結論は、青い鳥か。本当の自分がどこか別にいるわけではない。ありのまま=役者のままでいいんだよ、という納得。もしくは、ありのまま=役者のままでしかいられない、という諦め。はうぅぅぅ。

と語る横で「やっぱりフィナーレがないとねぇ〜」などと言ってる緑豆なのであった。「観客をののしったのを、最後に挽回してくれないと。観客への愛を最後に語ってほしい。それがタカラヅカでしょ。」ええ、ええ。ごもっともです…。わかります…。だけどだけど、誰か、謝罪台詞オンパレードの中の「兄弟殺しの罪」という台詞でキーンがプリンスを凝視してたとか、そういう細部を私に解説してぇぇ。

ところで。スカステでやってた楽のトドさんの挨拶、よかったね。いつものポエムはさぶ〜いけど、今回はキーンが台詞を言ってるって設定で、気がきいてた。いつもこうならいいのになー。

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