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あかねさす紫の花/レ・ビジュー・ブリアン(市川文化会館 10/8 18:00) [観劇メモ]

いや〜、もてる女はつらいね! わかるわかる。

…って、誰がもてる女やねん、ばしっ。(と誰か突っ込んでー)

ビデオでは見たことあるけど、ナマで観るのは初めてです、この作品。やっぱり柴田作品はいいですなあ〜。だって、男女の機微が描かれてる。リアルな女ごころが描かれてる。リアルな男の情熱が描かれてる。好き、つきあう、ハッピーエンド、なんかじゃない。恋って、人間関係って、人生って、そう単純じゃないでしょ。それがきちんと描かれてるのが、いいんだなあ。それでいて現実より、ずっと美しい。タカラヅカならではの、デフォルメされた「リアル」。生で観れて、よかった。よし、星組で忙しいけど、『うたかたの恋』もチケットとるぞー。

しかし、幕前芝居とか、暗転とか、様式はさすがにちょっと古い感じはしますね。初演は1976年、ベルばらブームのさなかに、榛名友梨と安奈淳。榛名友梨が中大兄皇子、安奈淳が大海人皇子だそーです。兄弟のキャスティングがキモなんでしょうなあ。(ダブルトップをもくろんでいたこの時代の作品、今のように男役同士の関係に「もえー」な時代に合うかも?)

で、中大兄のユウヒ。ずいぶん立派になって…。シューマッハ解体以来、めきめきとしっかりしてきたけど、ここまで堂々とするとは思ってもみませんでしたねえ。はじめて認識したユウヒは『大海賊』のフレデリック。ものすごい美形だけど、芝居はへろへろだな〜という印象。じつはもっと前にも(認識はしてないけど)観ていて、後でビデオで見直したら「あ、あのへろへろなのはユウヒだったのね」ってことがしばしば(笑)。でも、リカちゃんの子分の役が多かったから、なんとなく肩入れして観ておりました。ジェンヌの成長って、あっという間だよね。

美翔かずきに台詞が! 中日劇場のときも同じ役で台詞があったのね。それと、天基良音が上手くなってる! なんか、笑顔とか肩のあたりが桜花昇さんに似てる? オクラホマでも、この全ツでも、「わー、この人、いつのまに上手くなって」という感想が多いな(笑)。リカちゃん退団後、月組を観る回数が減ったから、そう思うのかもしれないです。

ショーは、好きだったタンゴの場面がなくなっちゃってたけど、やっぱり嫌いじゃない。うーん、なんでだろう。澄夫ちゃんのショーは、ちょっとムード歌謡っぽいからかなあ? 基本は上品なんだけど、どこかけだるいというか、場末のエッチさというか、昭和の香りというか、そういうものを感じるのであります。

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