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ダンディズムとは。雑感 [ヅカ的近況]

緑豆が、『ネオ・ダンディズム』のガウチョ場面(アディオス・パンパミーア)の背景は、まるで日本の風景だと言う。「松明が炊いてあるからさー、てっきり戦国武将が出てくるのかと思ったよ」だって。えー、あの流れで戦国武将が出てきたら、か、な、り、笑えるぞ。

それに、戦国武将って、織田信長とか伊達政宗とか、わりと派手な人が多くないですか? 安土桃山、キンキラキン。それはそれで男の美学だけど…

服飾史の本を読んでいたら(輪っかのドレスのお勉強)、19世紀初頭に登場したダンディズムの服装について書いてありました。身体にぴったりしたものを着ること、色合いはあくまでもシック、ネクタイなど一点だけ派手にする、でも全体的にちょー高級。云々かんぬん。んー、やっぱり戦国武将はちょっと違うね(笑)。

ダンディズムの創始者、ジョージ・ブランメル。『ネオ・ダンディズム』の中でも名前が引用されてますが、この人をモデルにした役を最近やったのが、『フェット・アンペリアル』の萬あきらサマ。今タカラヅカでもっともダンディなのは、この方ではないでしょーか? 『ネオ・ダンディズム』の中には「滅びの美学」なんて台詞があったと思うけど、『落陽のパレルモ』で落陽してたのは、萬サマの役だけ。滅び行く貴族の誇り。ほかの人たちは、落陽してなかった。だから「ダンディズムとは…」の台詞、どーせなら、萬サマに、モーニングとか着せて、パイプ(葉巻?)吸わせて、言わせたらどうかね?? (トウコがダメってんじゃないよー)

話戻して。

日本で、戦国武将じゃなくて「ダンディ」と言えば、誰でしょうねえ? 非難を承知で言うんだけど、寅さんはどう? どう? いつもシックな服装!(腹巻がね…) でも一点だけ派手な指し色!(いや、だから、あの水色のシャツ…) 女性にとことん優しく、でもシャイで、必ずプラトニック。そして、ふらりと旅に出てしまう、なんて禁欲的。フーテンなんてまさに滅びゆく人びと。これぞ男の美学!

「ワタル、寅さん似あうんじゃない?」と緑豆が言う。ええー、ファン的に「アリ」なんですか?? あの糸目が? 寅さんにしちゃあ背高すぎ、滑舌悪すぎだが・・・。まあ、考えてみよう。ワタルで寅さんね。まずは上手の花道に登場。一応サヨナラ公演なんで、旅立ちの場面ってことにします。「それを言っちゃあぁ、おしめえよ」の名台詞でばばーんと決める。すると「ちゃ~、ちゃららららら~、ちゃーららー、」と前奏。寅さん歌いながら銀橋渡る。本舞台の上手にいるさくら(えーと、誰だ、ウメちゃんか、コトコトか)が駆け寄るが、寅さん振り切る。さくらの肩を抱くひろし(しぃちゃんでもすずみんでも)。寅さん、センターで鞄を置いて座る。最前列のお客さんに話しかけるように歌い続ける。再び立ち上がって、下手へ歩く、歌終わる。下手花道で本舞台を振り返る。するとそこにはセリ上がったマドンナ(となみ)が…。ソフト帽を被りなおし、寅さん、下手花道へ消える。

うーん、カ・ン・ペ・キ!

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