松平健主演 弁慶／唄う絵草紙（新宿コマ劇場 7/2 16:00） [観劇メモ（ヅカ以外）]
歴史に残るタカハナコンビのラストの瞬間、わたくしは日比谷ではなく、中継を見るべく自宅のテレビの前でもなく、なぜか新宿歌舞伎町でマツケン公演を観てましたー。
もちろん、お目当てはマジー（真島茂樹サマ）！ そしてOG渚あき（笑）。友達があっきーの物真似をしてくれるんだけど、それが面白くて、物真似込みであっきーに親しみ（好きっつーより、親しみ）を覚えています。そういうことってあるよネ。
マジーを見初めたのも、２年前の新コマのマツケン公演。んが。そのときはマツケン公演自体が初めてだったからよかった。今回はマジーモードになってるからこっちの要求も贅沢。あーん、マジーの出番が少な～い。もっと踊ってぇぇぇ！ って思っちゃった。そうよねえ、座長公演って、すべてが座長のため、なのよねぇ。座長とその他大勢って感じ。その点、ヅカはやっぱり違う。トップの下にはきれいな三角形のヒエラルキーができてる。二番手、三番手、とそれぞれに出番があって、ややもすれば彼らが場をさらうことだってある。（「劇団」って、みんなそういうものかな、ひょっとして。）それぐらい拮抗してるほうが、豪華な感じがするのになぁ～。
まっ、マツケンもカッコイイ＆面白いからいっか。
内容は、『弁慶』というお芝居（二幕）と、ショー。合計三幕、４時間。ながっ。客席は団体さんのジジババで埋まってます。マツケンサンバで取り込んだ若者はそんなにはいないみたい。ブームが沈静化してきたのかな。
『弁慶』は大河ドラマを踏まえての企画ですが、弁慶に妻子がいたという設定で、義経の出番は少なくしてあって、弁慶って義経よりカッコイイのね仕様になっております。やっぱ、座長まずありき、ですからね。それに、弁慶って、大柄でどっしりしたケンさんにはピッタリの役。薙刀ふりまわすのカッコイー→妻子との別れがせつな～→立ち回りカッコイー→主君とのやりとりがせつな～。全編、これの繰り返し（笑）。それなりに楽しかった。
やっぱ主役にはラブは必須なのねん。だけど気になるのが、せっかくのラブシーンがコミカルな仕立てになっていること。前回の『暴れん坊将軍スペシャル 唄って踊って八百八町』もそうだった。どうしてぇ？ やるほうも観るほうも、ラブシーンに照れを感じる年代なのかしら！？ も～、ヅカファンは全然大丈夫なのにぃ。どうせやるなら、ガンガン本気でやってくださいよ、ラブシーン。物足りないなぁ、もう。ま、ジジババにはそれぐらいでいいのかもね。。。
だってジジババに大受けなのは、子役なんだもん。子役が何か言うたびに「わぁっ」「かわいい」と声があがる。たしかにかわいいんだが、そんなに児童が好きなのか、ジジババ。孫がかわいくてしょうがないお年頃なのね、きっと。
ヒロインは紺野美沙子。聡明で健気な役にはすごく合ってたけど、舞台慣れしてないのかな？ メイクや姿勢がいまいち。あっきー、教えてあげて！
その、われらが渚あきは娘役３番手…っていうのかな？ 一幕はくぐつの役で、紫の衣装に紫のアイメイクが妖艶。髪型もおしゃれ。やっぱり娘役トップは違うね～（完全なる贔屓目）。二幕では静御前の役ってことで、義経とデュエット場面がありました。
さてさて、ショーは『唄う絵草紙』と題して、われらがスミオちゃん（酒井澄夫）の構成演出！ でもまあ大半がマツケンサンバなので、その前後を上品に歌謡ショーで挟んでみました、という感じです。場面と場面の間が若干長いのは、やはりジジババ仕様なのでしょうか？？
そうそう、マジーとあっきーの場面もあり！ あっきーが大阪のいとはん（お嬢様）で、マジーが丁稚（志村けんみたいな衣装なの）。んーと、こういうのなんて言うのかな、リズミカルなラップみたいな曲（全然違うけど、音楽のジャンルがわからん）に乗せて、丁稚がいとはんに片思い、というコミカルな場面。「丁稚のくせに何言うてんの、あんたとうちじゃ月とスッポン、うちの好きなのはケンさんよ！」 あっきーにはコメディが似合う、うん。
マツケンサンバトゥー、スリーに続く今年の新作、マツケンのAWA踊りはなかなか良いです。衣装がまるでエミリオ・プッチなのぉ！ 踊りも目新しく、サビのコード進行がイイ感じです。思わず、うちわとCDを買いそうになってしまった。
それにしても、マジーを見足りないなぁ～、と思ってたら、帰りに「真島茂樹 in Ginza」という公演のチラシを発見！ うっそー、もうチケット発売してる、知らなかった～、いかんいかん。とりあえず一回分（とりあえずね）、帰りにぴあで速攻ゲットしましたよ。うふふ。
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