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うっとり顔とハッタリ顔 [観劇メモ]

星ベルばら2回目。幸運にも前方席だったのだが・・・後方席で観た印象が、前方席だとより強まって見える。良いところはさらに良く、悪いところはさらに悪く。位置によって全然違うふうに観える、という楽しい発見は、ナイ。川崎賢子が、植田芝居は、前方席で見えるものをそのまま3階席まで拡大・誇張している(だから変)と言っていたとおりだなぁと思う。「退団発表したから(嫌いな)ベルばらでも3回は観る」と決意していた緑豆は、2回目でリタイア・・・お疲れ・・・。

ところで。今回、となみ(白羽ゆり)が本当のマリー・アントワネットみたいに見えた気がした。って、本当のマリー・アントワネットに会ったことなんか無いんだけどさ。相変わらず台詞回しは変だし、フィナーレでの身体の固さには目を覆うものがあるし、ジツリキ的にはいいところ全然ないんだけど、全然嫌いじゃない。王妃さまー、とか思っちゃった。なんでだろー。

そうそう、前にHPに書こうとして、でもあまりに個人的好みかなと思ってやめた(誰もそんなこと気にしてないだろうが、自分の中のケジメ)「うっとり顔」というテーマがあって、となみはそれが合格なのだと気づいた。娘役・女役において私が重視するものは、「うっとり顔」なのであります! 男役に寄り添うときのうっとりした顔、自分の歌や踊りに酔っているときのうっとりした顔。娘役がうっとりすると、それだけ男役がかっこよく見える。観客も一緒になってうっとりする。この「うっとり顔」が、意外にできない人が多いと思うんだよねー。ウメちゃん(陽月華)とか、困った顔になっちゃってるの。困った顔と「うっとり顔」は紙一重。

かといって、「うっとり顔」ばっかりだとメリハリがない。寄り添うだけの娘役はつまらない。そこで必要なのが「ハッタリ顔」であります。センターに立って、私を見なさい! というハッタリ。男役を食っちゃうぞ、というハッタリ。この両方がある人が、私は好きなのです。かなみ(彩乃かなみ)が歌っているときの「うっとり顔」、男役をくっちゃいかねない貫禄の「ハッタリ顔」。まーちゃん(舞風りら)の、コムちゃん(朝海ひかる)に寄り添うときの「うっとり顔」、踊っているときの、私が主役的な「ハッタリ顔」。檀れいをけっこう好きだったのは、私が一番美人!という「ハッタリ」顔がサマになっていたからだと思う。トップに限らず、美穂圭子の歌っているときの「うっとり顔」と「ハッタリ顔」の使い分けはなかなかすごいし、五峰亜希の踊っているときの、おりゃおりゃぁという「ハッタリ顔」と、男役と踊っているときの「うっとり顔」(ていうかいっちゃってる顔?)もイイ。逆に、同じダンサーでも、鈴懸三由岐は踊っているとき、踊りに没頭しすぎていて、うっとり顔にもハッタリ顔にもなってないのが物足りず、ダンサーとしてはすごいと思うが、娘役・女役としてはあまり惹かれない。

あっ、結局、実力より顔の演技重視ってことか・・・(笑)

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