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紫峰七海ライブ(銀座NU dish 4/6 18:00) [観劇メモ]

銀座にあるNU dishというビーガンカフェで、
週末に宝塚の元生徒のライブを行っているそうです。
トップさんとかでなくても、小さなスペースでがっつり歌が聴ける、
すごくいいことですよね。

で、我らがふみか様が登場。
どんなんなのかなーと思って出かけましたが、
すんばらしいものでした!

全部宝塚の曲(ほんと、宝塚大好きよね…)
構成も自分で考えたそうで、
ファン時代の曲、自分が下にいたトップさんたちのそれぞれの時代の曲、
後半はなんと、ぴーちゃん(鳳真由ちゃん)がゲストで、
ぴーちゃんの思い出の曲、ぴーちゃんとの思い出の曲。

現役でいたら、こんな曲まるまる歌うことないよねー
という曲を、がっつり聴ける、この喜び。

それがまた、上手いんですわ。いや、歌がっていうよりは、芝居が。
そう、歌が芝居になってるんです。ちゃんと。
土方さんは、ほんとに土方さん、
ギャッツビーは、あ、このあと死んじゃうんだな、とわかる芝居、
さすがだあああ!!

曲の順番なんかも、ちゃんと緩急ついてて、構成力もさすがです。
これは、ピアノ演奏&アレンジの初花美咲ちゃんのおかげなのかもしれないです。
(かわいらしい娘役さんでしたが、今はショートカットがボーイッシュで超キュート)

ぴーちゃんももちろん、歌に芝居心があって、
あっというまにそこがメイフェアになったりして、はあ、ありがたや。
もちろん、二人で「地獄の沙汰も金次第」を歌ってくれましたよ~。

ふみか様は退団のときの白いスーツ。
(なんと、ぴーちゃんは色違いで同じブランドの黒スーツ!)
長い髪を後ろで束ねて、ちょっとターコさんみたい。
そうそう、『はばたけ黄金の翼よ』からも歌ってくれました。

ほんとターコさんみたいな色気でしたよ。(メイクはツレちゃんぽかった)
辞めて3年、男役がますます進化している…? ほれぼれ。

そしてアンコールがなんと、『ファントム』の親子銀橋の歌!
ぴーちゃんは新人公演でエリックを、
ふみか様は新人公演でキャリエールを、それぞれ別の時にやっているわけです。
ぴーちゃんのエリック、映像で見てすごく好きだった~
繊細で、心のひだがすごくよく見えて、守ってあげたくなる、
ふみか様キャリエールは、はまった頃、映像で何度も見ました~
包容力、罪悪感と愛情の入り混じった深い演技、
それが夢の共演ですよ!!!
新人公演のときより学年上なんだから、うまくて当然なんだけど、
ぱっと切り替わる瞬間、うわあ、二人ともほんまもんの役者やーって鳥肌、
あっという間に引き込まれる、二人の世界。
生で観たのは初めてです、私。まさか観られると思ってませんでした。
客席、号泣。
ああ、これって愛情を確認し合うっていうだけの場面じゃなくて、
互いに罪を懺悔しあい、許し合う場面なんだ、って
そんなことまで感じました。

忘れられない夜になりました。

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CASANOVA(東京宝塚劇場 4/2 18:30) [観劇メモ]

色男で 何人もの女性を泣かせてきたっていう男を、
宝塚の主役としてどう成立させるんだろうと思ってた。
養父(航琉ひびきさん)との珍妙な占い儀式の場面で、腑に落ちた。
こういう愛嬌のある憎めない「インチキ」なのね。
舞台だからこそのリアリティーのなさ。いい意味で。
たくさんの女性が彼にほだされて集団で助けるくだりは、下らなくて納得してしまう。

でも全体としては、一本ものでやらなくてもね、というたわいないもの。
特に最後の解決法は完全に水戸黄門的な安易さだし、
トップコンビの別れも意味不明。

モーツァルトがからむのは面白い。

ゆきちゃんがハキハキした役でぴったり。
ちなつ様の女装は演技も見た目も素晴らしい。

ベネチアは一昨年旅行したので、あーこんな風に表現するのねーと、
小さい建物の間をゴンドラがうごくのがちょっと面白かった。

音楽が全体的にエモーショナルでなくてイマドキだったのも、
いまいちに感じた要因。
ただ、二組のカップルが馬車に乗り合わせる場面のラップは
すごーく面白かった。
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霧深きエルベのほとりに(東京宝塚劇場 3/14 18:30) [観劇メモ]

順みつきさんのを映像で見て素晴らしかったので、
再演待ってました。

『ダルレークの恋』と同じく、恋愛の力関係の転換がテーマで、
単純なようでいて深い。
いかにもメロドラマだけどそこがいい。

星組を久々に観たけど、
礼真琴さんすごいわねえ。
小柄であることを補って余りある技術とオーラと自信。
フロリアンて、どっちかというとしどころのない役で、
しかも解説役、説教くさい。
(過去の映像で誰がやってたか思い出せない→確認したら場面すごくカットされてた)
なのに、彼が主人公なんじゃないかと思えるぐらいの演技でした。
最後の昔風の叫びも、現代人でも恥ずかしくない程度で、でもちゃんと響いて。

あとヒロさんとじゅんちゃんね。
ヒロさんと礼真琴さんの対峙する場面がクライマックスぽかった。
最後、じゅんちゃんがしっかりと物語をまとめた。
みきちぐもいい味出してたな~。(順みつきさん主演のだと、この役、立ともみさんなんだね)

この三人が物語を形づくってて、決壊するのを押しとどめてた。

トップ二人は、昔観たときよりはうまくなっていたし、
5組の中で誰がこの役やるかっていったらこの二人しかいないし、
二人の持ち味にはとても合っている。
カールは、おちゃらけているか、どなるかがほとんどだし、
マルギットはピュアすぎて間抜けだし。
でも、それ以外の部分でどっしりと心情と気高さを表現できないといけないんだけど、
うーん。

若葉ひろみさんのマルギットはちょっと貫禄があったから、
それに比べると綺咲のマルギットは本当におばかさんなんだろうな、
というのは、まあアリだとは思う。
順きつきさんのカールは、悪ぶってるけど本当はすごく情に厚い人なんだろうな、
という大きさ、あったかさが「かっこよさ」につながってたけど、
紅のカールは、なんかかっこよく見えなかったなあ。

じゃあ誰にやってほしいのかというと…
昔TCAスぺシャルでわたるがやってて良かったので、
わたとな! いいね~。
と思って想像してみた。すごくしっかりしたお話になる。

でも逆に、今の星トップ二人みたいな、哀しいぐらいの「浅はかさ」が
出ないかもしれないな、と思った。
浅はかで、どうしようもない、その切なさは感じられた。

しどりゅーがかっこよくなってた。
天華えまちゃんもかっこよくなってた。娘役さんにむはむはしてた。すげえ。
二人の並びを愛でた。
ほかにも星組は美しい男役さんが多くて、誰が誰だか。

ショーは中村A。Bかと思うようなスピーディさで楽しかった。
「流星」?って場面? すごく難しそうな曲でブレイクダンス?しながら歌ってて、
やっぱすげえよ、礼真琴さん。
K-POPぽい場面は苦手だけど、これはかっこいい。
そのほか、全部楽しめた。

瀬央ゆりやさんも男っぽいのに歌ウマで(なんだこの逆接)、
3番手としての銀橋わたり? まずまずいいんじゃないでしょうかー。
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白鷺の城 / 異人たちのルネサンス(東京宝塚劇場 12/4 18:30) [観劇メモ]

たっくん初めてのショー。

まずは日本もののお化粧が上手くない。気になる。
ふみか様ー助けてー。

ちゃんと事前にパンフ熟読。
なるほど、狐のいろんなお話しを次々見せるっちゅう筋書きなのね。
狐の逸話ってこんなにたくさんあるんだなあ。

場面転換とかは上手い。わあーって思う。
でもなんか単調なんだよね~。
やっぱり芝居の人だから?

とにかく、装置がしょぼいと思うの。
星型(なんていうんだっけ)を切るところとかは映像がちょうどいいけど、
それにしても、背景や地面がすっからかん。
衣装にお金使い過ぎちゃったんだろうか。。。
トップ二人のお衣装は素敵。

あと、主人公をこの二人って定めすぎちゃってるから、
いつも真風さんが歌ってるって印象になっちゃう。
これはストーリーのあるショーだと難しいのう。

まどかちゃんが、あやかしの者に見えないのもつらい。
檀れいのドルチェヴィータを求めてしまう…。
ただ、お姫様で豪華なかんざしつけてるナリだと、
童女の妖怪って感じで、これはよかった。
そのナリで歌いだすと、さすが歌ウマさん、
こっちに響いてくる。

陰陽師と狐が、輪廻転生しながらずっと求め合ってるって話で、
両想い感が劇場に満ちてきたところが、
めっちゃくちゃうっとりした。

で、死んでカタルシスー。
なのに、あっさり松本先生が出てきて、生き返っちゃって、
なんだかポカン…。

でもたっくん頑張ったと思う。ひいき目。


芝居は、ダビンチが主人公ではなくて、
ヒロインが主人公で、
性奴隷としてとらわれていたが、幼馴染が助け出そうとしてくれた、
パッツィ事件とからめてます、って話だよね?
それなら全然よくできてると思う。
たまたま幼馴染が画家で、理系の才能もあって、
あ、あの有名なあの人なのね、へー、っていう。
だからタイトルとかサブタイトルとかが合ってないやね。

それにしても、
修道女が、「許しを乞う」という名目で司教に性奴隷にされて、
スパイとして名家の妾にさせられる。
当時としてはよくあったことなんだろうが、
現代に、しかも宝塚歌劇のメインの設定でやるのはどうなんだろうか。
せめて、司教様とのことを想像させないふうにできなかったですかね。

彼女が完全にだまされているんだとしたら、
それはちょっと頭が…ということになって、反吐が出そうに痛々しい。
一方、だまされてなくて、ただ耐えてるんだとしたら、
やっぱりつらすぎる。

王妃マルゴとかみたいに(イメージです。『サンクチュアリ』の。)、
本人もそこを承知で生き抜いてやる、みたいな野心家であれば
まだ許容できるのだが。

『サンクチュアリ』の100年ぐらい前の話ですか?
衣装が素敵だなー。特に、オレンジのドレス。

愛月さんがすっかり怪演の人になって、プガチョフもいけそうだ、素晴らしい。
凛きらのひげー。
この二人のひげをひたすら愛でていた。

キキちゃん、台詞回しがすごく良くなったね。
声質で損していたけど、それを乗り越えた。

桜木さんは力強い役が続くねー。
昔は弟キャラだったのに、頼もしいねえ。

真風さん、全体的に好きなんだけど、
なんとなく、ふわーっと上をなでている感じがする。
もっと、役にがががっと入ってくれないものだろうか。

あ、そうだ、フィナーレの、真風さんの横に、
せーこちゃんとえびちゃんが並んで降りてくるやつ、
超絶かっこよかった。

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エリザベート(東京宝塚劇場 10/23 18:30)と、みやるり茶 [観劇メモ]

ネット環境が悪くなって、しばらくアップしてませんでした…

今回のエリザベートは、今までにないバランスで、面白かった。

エリザベートがきわめて自立した現代的な女性で、
ますます、エリザベートが主人公だと感じる。
これだけ長期で達者なちゃぴの最後が、定番すぎるエリザベートか、と思ったけど、
やはりそれにふさわしい役なのだった。

フランツが(北翔さんとはまた別の意味で)繊細でリアリティがあるので、
あー、夫婦ってこういうものよねー、つらいわねー、とひしひしくる。
ルドルフのお葬式のくだり、切なかった。
棺をなでる動作。
久々にエリザベートを抱きしめた感慨と、
離れられてしまう切なさと。泣く。

そんな中、トートは空気(彩輝さんは空気だった)というのでもなく、
イデア、かな?
屹然としてそこにいるんだけど、物語にそれほどからまない。
マッチョなので、ウィーン版ぽくもあるけど、そんなに暴力的ではない。

ルキーニが現実味あふれる、人間らしい演技なので
ルキーニが語っているという形がはっきりしている。

ただ、唯一の問題は、
エリザベートに、死に惹かれる狂気が感じられないことだ。
なので、ルドルフ(暁さんでした)が「僕とママは鏡どうし」と歌うとき、
「え? そうなの?」と思ってしまった。


公演中に、みやるり茶に連れていってもらいました。
うふふ~。
ジェンヌさんとファンの、愛し愛されの両想い感が満載。
1:1000人以上、なんだけど、
大きな会場を埋め尽くす、小さな小さなみやるりちゃんの優しさ。
会場をぐるぐる回りながら司会の方の質問に答えるコーナーで、
ずっと「どうも~」とか言いながら客席に手を振って、
ちょいちょい、「その服、会服のアレンジ?」とか、「楽器持ってるのはお稽古だったの?」
とか、自由に話しかけてて、
会場支配力っていうんですかね。
これこれ、これだよ、お茶会の幸せ感て。とうっとりしました。

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MESSIAH / BEAUTIFUL GARDEN(東京宝塚劇場 9/23 15:30) [観劇メモ]

原田にしてはまだマシだった。
弱い側が強い側と闘うというのは、宝塚でもよくある題材(独立戦争とか)で、
共感を得やすく、また、起承転結がつけやすいからだと思う。
(一揆ということで、くーみんの星逢に対抗したかったんだろうか?)

みりたんが「リーダー役」をやった、ちゃんとできてた、というのが
この作品の重要な点かもしれない。
(清さまみたいな、すねた少年ではなく)
トップさんらしくなったね~。

でもやっぱり、主人公の心情がよくわからない。
天草四郎が元海賊というのは、喧嘩に強かったり、
宝塚的かっこよさを出すために必要な設定なんだろう。
でも、海賊として野蛮に生きてきた青年が、
貧しいのに面倒みてくれる人たちに心を開く…
と思ったら、昔の仲間に誘われてまた盗みをする、え、なんで?
で、人々が苦しんでいるのを見て、突然リーダーになる、え、なんで?

あと、神は人間の心の中にいるんだ、と主張しておきながら、
みずからが神のようになってしまうことが、おかしくないか?

結局、イエスキリストが天草四郎に置き換わっただけで、
民衆からしたら、信仰のあり方は全然変わっていない。
むしろ、実体を持ってしまったからこそ、狂信的に盛り上がってしまう。
言ってることとしてることが矛盾してる。

もし修正するなら、
「神は人間の心の中にいる、
その内心の自由を侵すものに対して戦おう、
これは個人主義のための戦いだ」
ということにすればいいんだろうけど、
それはあまりに近代的すぎて、
この時代、それは有り得なかっただろうなあ。

それに、「無駄死にしちゃだめだ!」と言いつつ、
無謀な戦いに突入するのも、矛盾。

だから、島原の乱を現代人に伝わりやすいように、
ヒューマンな要素を入れたら、
完全に破たんしてしまった、ということだ。

登場人物は大体みんな実在の人なのね。
柚カレーの役は知らなかったけど、そんな人がいたのね。面白い。
あ、この人もやっぱり、
最後の行動が意味不明だったなあ。

天草四郎の最後を見届ける敵方(綺城ひか理さん演じる)、
この鈴木重成って人はそのあと本当に天草の代官になって、
天草の味方になって自害した説もあるのね、へ~へ~。

ひろさんが、びしいいっとしめてくれたのがありがたかった。
この子はわしが面倒みる、って、
説得力なかったら、ますます支離滅裂な話になってしまうところだった。

あとやっぱり、ブーツなのが気になる。
衣装もちょっとおしゃれっぽいのだが、野良着でそれってどうなんだ。

ちなつ様の悪役が、白目ひんむいてるのがかっこよかったなあ。
マイティが冷たい官僚っぽい役で、ちょっと珍しかった。
タソの泥臭いぐらいの悪役も、最後にコテコテでよかった。
紅羽さんの家光も、鷹揚で位高い感じが素敵。
(持ち味として、位高くてお金持ちそうってジェンヌさんが、
あんまいないんだよなあ)

ショーはアナスイっぽいゴテゴテで、
ビューティフルガーデンというよりは、耽美なお庭。
盆が回ったりするフォーメーションはやっぱり面白いけど、
散漫ではある。
K-POP場面? は騒々しくて受け付けなかった。

一番良かったのは、
ゆきちゃんが若手男役をひきつれてスワンダフルを歌うところ。
これこれ、ゆきちゃんがトップ娘役であるからには、
こういう1920~30年代的な雰囲気のショーが観たいんだよ!
すんげーかっこよかった。
えっ、ゆきちゃん次で退団!? のおおおおお!!

そこから続くサマータイムも良い。
歌ウマな愛乃一真くん、代役だそうだが初認識、
飛龍つかさくんも、めっちゃ歌ウマなのね~。
っとこれら、ガーシュインの曲かな?
続く男役群舞も。
野口の芝居『フォーエバーガーシュイン』はひどかったけど、
ショーとしてなら、このあたりのテイストは断然レベル高い!
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凱旋門(東京宝塚劇場 8/9 15:30) [観劇メモ]

名作! ていうか傑作!
宝塚ってこういうのがあるから、ほんと侮れない。
ありとあらゆる人に観てほしい。

初演は生では観てなくて、各種バージョンを
2002~3年頃、スカステで見ました。

特に思ったのが、
生きづらくなっているパリ、ナチスに占領される…
という設定が、
その頃より今のほうが、実感を持って感じられること。
今、自分たちがこういう状況になりつつある、とひしひしと感じる。

そんな中で、
外科医は手に職あるからいいなー、とか、
ちゃらちゃらした生活に流れてしまう気持ちもわかるなー、とか、
誰も彼もの生き方に共感する。

主人公だけじゃなくて、
あの宿にいる誰も彼も。
ひょっとしたら、敵役のナチスにすら!
全員に少しずつドラマがあって、それぞれがちゃんとかみ合っている、
これだよこれ、これが宝塚の良さなんだよーー。

今回、だいもんときぃちゃんがいる雪組でやったのは、
ぴったりだったかも。
だいもんの持ち味が、すごいタータンぽい! 
きぃちゃんは、月影さんの退廃とは全然違うけど、
生命力があって浅はかで危なっかしいというのが、
今の轟さんと、案外バランス良かった!

ショーは、コンガに似てるけど、それほどはじけてないっつーか、
なんだろうな、それこそパリのクラブで演じられているような、
借りてきたラテン趣味。

アーサーのスターオーラがすごい。
サンジュスト役も良かったけど、
この人、じつはすごく計算して、努力しているのかも。
ここで目見開く、ここで歯見せる、とか、ちゃんと考えてやってるぽい。
それがすごく効果あって、ビシバシ射抜かれる。

ほかにも、雪組さんはスターさんが多くて、安定して観ていられるなあ。

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ふみか様のOG公演 [観劇メモ]

書こう書こうと思いつつ書いていなかった。
4月15日に大阪でWorld of Dreams というOG公演があったんですけど、

海外公演の凱旋公演だというんです。
え? 海外公演? OGが?

なんと、4人だけで、海外によばれて宝塚の公演をしてきたそうなんですよ。

シアトル在住の日本人の方が企画して
(つまり日本人コミュニティということですかね)
現地の大学の生徒さんと交流したり。
しかも今度はカナダによばれて公演するらしいですよ。

毬穂えりなさんととんとん(珠まゆらちゃん、86期ですね)、
…娘役芸がすごい! 年齢を超越!
ゆかりちゃん(綺華れい様、わたるトップ時代をみているので、懐かしい~)
…スターさん!!

で、ふみか様。

宝塚の定番の曲をひたすら歌い継ぐスタイルの公演なわけですが、

あーなんだよ、歌上手いんじゃん、と思った(笑)。
なんでお茶会で歌わなかったんだよー。
藤井大介のショーでよく歌手枠だったけど、当然だったんじゃん。

で、OGのいいところは、
まるまる一曲歌えたり、その役できちゃう? みたいな役ができちゃうこと。

さすがにミーマイのビルは重厚すぎたけど、
ゆかりオスカルとふみかアンドレの並びは美しい! いい体格差!
そいでもって、ふみかトートは本当に重苦しい闇が広がってて良かった。
ゆかりルドルフとの組み合わせがぴったり~~。

でも一番私がいいなと思ったのは、
歌いながら、ちゃんと演技していることなのでした。
ちょっとした手の動きとか表情で、演技をしている。

あー、芝居が見たいよーー!

そういえば、おととしだったか、
これも同期の綾花ちかちゃんがやっているバレエ教室の公演で、
ふみか様が、くるみわり人形のドロッセルマイヤーをやったんですけど、
世界を牛耳ってるのは俺だぞっていう演技とか、
小さな子を暖かく見守る演技をしていて、
すごく良かったです。

まあ、そんな感じで活動されておられるふみか様、
関西圏のラジオとかイベントとか映像にもおでになってるんですよ。
それを、ゆるゆる眺めているという感じです。



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雨に唄えば(赤坂ACTシアター 6/27 18:30) [観劇メモ]

初演の頃を思い出して懐かしく観ました。
アナウンサー?の役は藤京子だったなとか、
トモダチ!って言ってたのは五峰さんだったなとか、
ああ、あそこに、みらんちゃん、ゆかりちゃん、あかしくんがいたいた!
早口言葉のポットくん!

今回、みやるりのコズモがすごく良かった。
重い演技が大好きなみやるり、、コメディアンの役はちょっと不安だったんだけど、
全然! ああ、コズモってこういう役なのかと理解できた。
軽妙で、かわいいのね。
ぺらぺら~っと動いて、「だよお」とか語尾もかわいくて。
ちょっとすねたり。
でも、基本、相手を思いやっての笑いだから、すごく優しい人なんだなと。
(未沙のえるさんの笑いもそういう笑いだったなあ)
「目指せコメディアン」のナンバーが楽しくてもう一回観たい!

たまきちドンは誠実すぎて(この人のいいところ)、
もうちょっとチャラさがほしい…
ベンチで口説いている場面、何をしているのか最初わからなかった(笑)。

ヒロインも落ち着きがあって、
映画なんか観ない、高尚な舞台役者なんだと言い張りつつも
ケーキから飛び出してくるのが意味不明に感じてしまった。
歌も芝居も全部上手いんだけどね。

それにしても、本当に、つくづく、今はトップ娘役(候補)は
歌が上手いことが条件なんだなあ。

リナちゃんは、真飛さんの演技を踏襲してる感じ(北翔さんのほうではなく)。
輝月ゆうまくん、私好みの顔だけあって、女性の姿もチャーミング!
歌が上手いのも大きいよねえ。
でも、背が高いのがちょっと違和感。
デカイ女=美女ではない、的なお笑い要素を狙っている?
だったら、人前でしゃべるだけじゃなくて、
人前でドンと並ぶのも避ける…?それは日本的発想??

冒頭の幕とか、現代的なかわいらしさで描かれた1920年代であって、
違和感を感じつつも、そっちのほうが受けるというのも理解しつつ。



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天は赤い河のほとり/シトラスの風(東京宝塚劇場 6/7 18:30) [観劇メモ]

話がめまぐるしく進むので飽きない。
予定調和で全然OK。
ただ、深く楽しんだりはできない感じ。

原作読んでいないので、
王家の紋章そっくりな設定にちょっと驚く。
(よくよく考えると、ものすごく古いタイプの少女マンガストーリーなのに、
タイムスリップっていうSF概念があるのが面白いな。70年代だなー。)

ヒロインが、ただ若いとか綺麗とか未来からやってきたとかじゃなくて、
無鉄砲とか、戦の才覚とか? で才能を発揮するのは、良いことだ。

王子様や、二番手チャラ軍人とか、黒い感じの三番手とか、
甘い感じの弟キャラとか、
今度は「はいからさんが通る」を思わせる配置。

その一方で、
せーこちゃんがやってた王妃様と、
あっきーがやってた王妃様が、
どちらも政略結婚で苦悩して、最後に解放されるという
女のドラマが際立って物語っぽくて、
すごく良かった。
けど、アンバランス(笑)。

あっきーの演技が、ダントツで良かった。
一人、文芸の世界だった。
(顔もそうだけど、声が、退団してからのユウヒさんにそっくりやね)

現代の場面でお墓掘ってる人が、スタイルいいし頭の形が好み、
キキちゃんの二役? いや、早変わり間に合わないしな、
と思ったら、
友人から「ふみかちゃんに似てる希峰かなたくん、注目してね」
と言われてたその希峰かなたくんだと判明。
なるほど~(笑)

シトラスの風は、ヅカのゴスペル場面が苦手だし、
岡田敬二ののんびりレビューは眠たくなってしまうので、
全く期待していなかった。
が、
それほど寝なかった。むしろ楽しかったかも。
なんでだろう?

全体的に曲をアップテンポにしてませんか??

あと、あのパステルカラーふりふりで、
なぜか元気良く踊るっていうのが、
うっとりなんだけど元気、
良くも悪くも少女の明るさってこういうことよね、
昭和初期にレビューを見た人もこんな感じだったのかな、
と思ったんだよねー。
一周回って新しいというか。

すっしーさん主役のミスターボージャングルの場面、
初演にもあったのかしら?
素晴らしい。何度でも見たい。

最後の「サンライズ」場面も
真風さんの陰鬱なんだけどスター性があるってのに、
なんだか合ってたなあ。

私、特にショーの真風さんが好きだわ。
なんか、粘り腰なんだよね。
粘り腰。
優雅で、ねっとりした動き。
たまりません。

そうそう、星風まどかとの組み合わせは、
WSS同様、今回も別人種ということで、良かった。
けど、基本、合ってないとは思う。
もっと大人っぽい人と組んだら、自分好みだったのにな、と、、
はっ、これって、リカくらに対する、多くのリカファンの弁にそっくりだ!
(当時、自分は新参者だったからそこまでわかっていなかった)

若くて元気いっぱいの子と一緒にいるからこそ、
お父さんぽい包容力は出るけど(それはそれで好き)、
色気はちょっと損しちゃう感じ。

あ、真風さんのキスシーンはちゃんとしてた、よしよし。

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