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そのほか観たもの [観劇メモ(ヅカ以外)]

●まさに世界の終わり(DDDクロスシアター 11/1)

ゆうひさんがでるので誘われて観ました。現代的な、詩のような作りなので、入り込みにくい。主人公の兄が、いわゆるモラハラ野郎で、そのあたりの脚本がすごく上手い。

●アラカルト(東京芸術劇場 12/20)

高泉淳子の楽しい芝居兼ライブ。ギャルソンが三人で、最初観たとき大笑いした中山祐一朗と、二度目観たとき(ここに書いてなかったかも、横浜モーションブルーで、食事つきのを観たの~)顔が好みだと思った采澤靖起の両方出てた。キャラをしっかり分けててそれぞれの良さが出て良かったな。
ワインを楽しむ会のくだりは、最近話題のキャンセルについて。8人のはずが、どんどん減っていく焦りに笑った。毎回、同じ設定なのに、少しずつ違って、毎回楽しい。すごくね?

●宝塚OG ディナーショー(つくばホテルオークラ 12/23)

そんなんがあったんですよ。ふみか様が出るので行きました。辞めてからも、こういうのがあるとは思ってなかったなあ。ラテンを甘重く歌うふみか様が素敵でした。おふじとか、めちゃめちゃなつかしかったり、麻園さんのトークが上手かったり。

●イキウメのコント(六本木スーパーデラックス 12/27)

イキウメで特に好きな安井順平(『地下室の手記』最高)が、元芸人ということをいかして?コントをやるという。ディスコミュニケーションとか、パロディとか、くすっと笑えるネタの連続。楽しいんだけど、少し理屈っぽく感じて、前川脚本の生理的緊迫感があった方が、観たぞーって感じがするかな。イキウメメンバーが会場整理をやってるのが、お得感満載。

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民衆の敵(シアターコクーン 12/4 17:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

身につまされる。

さすがイプセンだ。

温泉が出て観光地として豊かになった町。

温泉を発見した科学者兼医者が、
湯治客に病気が発生した原因を突き止めた。
病原菌なのだ。
彼は単純だから大喜び。

だが彼の兄の市長は、隠蔽しようとする。
改善するのに2年もかかるし、お金もかかる。
その間、観光業をストップしたら町はやっていけない。
絶対に新聞に載せるなと命じる。

新聞記者二人、印刷所=不動産所有者、病原菌を排出している工場主、、、
登場するほかの人物たちの行動が、ほんとリアル。

最初味方してたのに、寝返るやつ。
何も言ってなかったけど、最後助けてくれる人。

トウコさんが、妻の役なんだけど、
最初は「家族を養わなきゃいけないんだから、
職を失うことはやめて」と言ってたのだが、
夫が次々裏切られるのを目の当たりにして、
こんなのおかしい、と目覚めるところが、これまたリアル。

夫婦の長女は、この時代にしては珍しく、教師。
彼女が、新聞記者に言い寄られる場面も、現代でもあるある。

集会があって(これはさすがに日本と違う)、
そこで、なぜか主人公が「民衆の敵」扱いになっちゃうところが、
ほんっとに怖い。
なぜ「正義」が「悪」なのか。

今までの枠組みが壊れることはみんな悪なのだ。
真実や正義よりも、今までの枠組みを保つことのほうが大事なのだ。

ああ…そんな場面、さんざん見てきたよ!
宝塚でもね。
今、国会で、いや、いたるところで、
そういうことを隠そうともしないようになってしまった。

ラストは、希望があるのか、無いのか。
しかし、覚悟が必要だということはわかった。

舞台装置や演出がすごくかっこいい。
温泉のパイプがはりめぐらされてるの。
町の人たちが不思議な動き?ダンスをしているのも面白い。
彼ら、それぞれ名前と設定があるらしい!
そうだよね、個性のある尊重すべき一人一人が、
正義や真実を攻撃してしまうところが問題なのだから。

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白鷺の城 / 異人たちのルネサンス(東京宝塚劇場 12/4 18:30) [観劇メモ]

たっくん初めてのショー。

まずは日本もののお化粧が上手くない。気になる。
ふみか様ー助けてー。

ちゃんと事前にパンフ熟読。
なるほど、狐のいろんなお話しを次々見せるっちゅう筋書きなのね。
狐の逸話ってこんなにたくさんあるんだなあ。

場面転換とかは上手い。わあーって思う。
でもなんか単調なんだよね~。
やっぱり芝居の人だから?

とにかく、装置がしょぼいと思うの。
星型(なんていうんだっけ)を切るところとかは映像がちょうどいいけど、
それにしても、背景や地面がすっからかん。
衣装にお金使い過ぎちゃったんだろうか。。。
トップ二人のお衣装は素敵。

あと、主人公をこの二人って定めすぎちゃってるから、
いつも真風さんが歌ってるって印象になっちゃう。
これはストーリーのあるショーだと難しいのう。

まどかちゃんが、あやかしの者に見えないのもつらい。
檀れいのドルチェヴィータを求めてしまう…。
ただ、お姫様で豪華なかんざしつけてるナリだと、
童女の妖怪って感じで、これはよかった。
そのナリで歌いだすと、さすが歌ウマさん、
こっちに響いてくる。

陰陽師と狐が、輪廻転生しながらずっと求め合ってるって話で、
両想い感が劇場に満ちてきたところが、
めっちゃくちゃうっとりした。

で、死んでカタルシスー。
なのに、あっさり松本先生が出てきて、生き返っちゃって、
なんだかポカン…。

でもたっくん頑張ったと思う。ひいき目。


芝居は、ダビンチが主人公ではなくて、
ヒロインが主人公で、
性奴隷としてとらわれていたが、幼馴染が助け出そうとしてくれた、
パッツィ事件とからめてます、って話だよね?
それなら全然よくできてると思う。
たまたま幼馴染が画家で、理系の才能もあって、
あ、あの有名なあの人なのね、へー、っていう。
だからタイトルとかサブタイトルとかが合ってないやね。

それにしても、
修道女が、「許しを乞う」という名目で司教に性奴隷にされて、
スパイとして名家の妾にさせられる。
当時としてはよくあったことなんだろうが、
現代に、しかも宝塚歌劇のメインの設定でやるのはどうなんだろうか。
せめて、司教様とのことを想像させないふうにできなかったですかね。

彼女が完全にだまされているんだとしたら、
それはちょっと頭が…ということになって、反吐が出そうに痛々しい。
一方、だまされてなくて、ただ耐えてるんだとしたら、
やっぱりつらすぎる。

王妃マルゴとかみたいに(イメージです。『サンクチュアリ』の。)、
本人もそこを承知で生き抜いてやる、みたいな野心家であれば
まだ許容できるのだが。

『サンクチュアリ』の100年ぐらい前の話ですか?
衣装が素敵だなー。特に、オレンジのドレス。

愛月さんがすっかり怪演の人になって、プガチョフもいけそうだ、素晴らしい。
凛きらのひげー。
この二人のひげをひたすら愛でていた。

キキちゃん、台詞回しがすごく良くなったね。
声質で損していたけど、それを乗り越えた。

桜木さんは力強い役が続くねー。
昔は弟キャラだったのに、頼もしいねえ。

真風さん、全体的に好きなんだけど、
なんとなく、ふわーっと上をなでている感じがする。
もっと、役にがががっと入ってくれないものだろうか。

あ、そうだ、フィナーレの、真風さんの横に、
せーこちゃんとえびちゃんが並んで降りてくるやつ、
超絶かっこよかった。

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エリザベート(東京宝塚劇場 10/23 18:30)と、みやるり茶 [観劇メモ]

ネット環境が悪くなって、しばらくアップしてませんでした…

今回のエリザベートは、今までにないバランスで、面白かった。

エリザベートがきわめて自立した現代的な女性で、
ますます、エリザベートが主人公だと感じる。
これだけ長期で達者なちゃぴの最後が、定番すぎるエリザベートか、と思ったけど、
やはりそれにふさわしい役なのだった。

フランツが(北翔さんとはまた別の意味で)繊細でリアリティがあるので、
あー、夫婦ってこういうものよねー、つらいわねー、とひしひしくる。
ルドルフのお葬式のくだり、切なかった。
棺をなでる動作。
久々にエリザベートを抱きしめた感慨と、
離れられてしまう切なさと。泣く。

そんな中、トートは空気(彩輝さんは空気だった)というのでもなく、
イデア、かな?
屹然としてそこにいるんだけど、物語にそれほどからまない。
マッチョなので、ウィーン版ぽくもあるけど、そんなに暴力的ではない。

ルキーニが現実味あふれる、人間らしい演技なので
ルキーニが語っているという形がはっきりしている。

ただ、唯一の問題は、
エリザベートに、死に惹かれる狂気が感じられないことだ。
なので、ルドルフ(暁さんでした)が「僕とママは鏡どうし」と歌うとき、
「え? そうなの?」と思ってしまった。


公演中に、みやるり茶に連れていってもらいました。
うふふ~。
ジェンヌさんとファンの、愛し愛されの両想い感が満載。
1:1000人以上、なんだけど、
大きな会場を埋め尽くす、小さな小さなみやるりちゃんの優しさ。
会場をぐるぐる回りながら司会の方の質問に答えるコーナーで、
ずっと「どうも~」とか言いながら客席に手を振って、
ちょいちょい、「その服、会服のアレンジ?」とか、「楽器持ってるのはお稽古だったの?」
とか、自由に話しかけてて、
会場支配力っていうんですかね。
これこれ、これだよ、お茶会の幸せ感て。とうっとりしました。

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